前回の
三菱ポケシャDPS101に似た製品。
同社イグザムグレードシリーズのひとつで、ほかに鉛筆や消しゴムがあります。2008年ころ発売、バーコードから察するにマレーシア製。
口径8.2mm、切削角度約22°、
とんがり係数約0.84、削りくず厚0.2〜0.3mm
カランダッシュ グラフウッドを削れない。ダーウェント スケッチングとステッドラー エルゴソフト三角軸(細軸のほう)を削れる。
下左は
SEEDレーダー60円サイズ、下右
トンボ モノダストキャッチ100円サイズ 鉛筆削りの切削角度がやや鋭角なため、芯先の円錐高が20mmあって、芯露出が増えるぶん長く書き続けられるのが長所。
削れ味は悪くないけれども、芯先の仕上がりがいまひとつ。
芯先をうまく尖らせるには、削り終える手前でいったん止め、鉛筆を軽く回して芯先を整えます。
これも挿入角度をちょっと変えると芯先の仕上がりが変わり、2方向へ傾くと芯先が砕けやすくなります。
削りくず容器が三菱ポケシャより大きいものの、刃と容器の間があれと大して変わらず、削り出された木屑が貯まると、削りにくくなる難点があり、少ししか有利になっていないのがもったいないところ。
この点については
F - C鉛筆削りミニ角型や
トンボつまんでポイシャープナーなど、より大きな製品に座を譲ります。また
ラチェッタカプセルは鉛筆削り本体を旋転させてこの問題を回避しています。
これも三菱ポケシャと同じく、蝶番の隙間から細かい削り粉が漏れ、完璧ではありませんが、蓋がぱちっと閉じて重宝します。
これまた蓋の裏側に、鉛筆挿入口に嵌まる凸部を付加すればいいんじゃないでしょうか。
同シリーズのマイクロ288鉛筆はHB芯径2.2mm、2Bが芯径2.5mmあってマークシートにも適し、それらもたぶんマレーシア製。HBはたいしたことなかったけれども2Bは書きやすい鉛筆でした。
exam:examinationは日本語でいうテストのことで、試験用に一通り揃えた製品群です。
2015年に創業160周年を迎える同社が現在注力しているのは眉墨等化粧用鉛筆とイージーエルゴシリーズで、イグザムグレードにはあんまり注力してないらしい。
上から
三菱ポケシャDPS101、本品、
F - C鉛筆削りミニ角型182702。
店頭ではあまり見かけずアフィ的に有利と思われるのですが、最大厚25.5mm、実質24.5mm厚なため、DM便(旧メール便、厚さ2cmまで)でギリギリ送れず、意外にもアフィ的に不利な点が欠点。ネコポスや定形外郵便なら送れなくもない。
また百円だったのが150円税別へ値上がっちゃって競合品三菱DPS101に対する優位性が減ってしまいました。
芯先の仕上がりがいまひとつでも筆記用としては十分だし、これの切削角度が合うひともいることでしょう。
前回の三菱DPS101で削った鉛筆と。
鉛筆は
北星9500/HB。