日本の鉛筆会社には三菱、トンボの二強のほかにもキリン鉛筆やアイボール鉛筆、そして今回の9500を製造する北星鉛筆があります。
1ダース480円(1本40円)+税、芯硬度4H-6B、シーリング(軸の尾端を塗料で封蝋する加工、芯の湿気防止のため)はなく、軸はつややかな濃緑色です。
サイズはφ7.65×175mm,
表面の銘は金文字で"Super Drawing "KITA-BOSHI" [ロゴ] 9500 [芯硬度]"と入っており、裏には銀文字で"FOR RETOUCHING & SPECIAL DRAWING *[芯硬度]*"と入っています。
芯質は日本製らしく色は濃いめ。感触は同価格の三菱9800に似て僅かにベタつきつつもなめらかですが、画像に示すように稀ながら高硬度物質が現れて、砂を咬むような感触が発生します。
これは北星9500にだけ見られるものではなく、同価格帯や舶来の鉛筆にも見られる現象です。
この価格帯では一般的な品質となりますね。
軸材の削りやすさは他の日本製と変わりません。
緑軸の鉛筆の多くはファーバーカステル#9000にあやかったもの。北星も例外ではないのでしょう。
三菱ユニが小豆色に塗られているのは、鉛筆の既存イメージからの脱却だったと言われています。