世界最小芯径と思われるぺんてるの0.2mm製図用シャーペンPG2をレヴュー。
私の知る限り0.2mmシャーペンを製造しているのはぺんてるのみです。
機構はノック式でスリーブ(ガイドパイプ)はハーフスライド。
これは4mmから2mmまでスリーブの長さが可変する、今では廃れてしまった製図用特有の仕組みです。
スリーブが完全に収納されるフルスライドでは、定規にあてがって線を引くことができなくなってしまうため、スリーブを途中で止めるようにしたのがこの仕組み。
この仕組みでは残芯が長くなるのですが、PG2は4mm以下、もしかしたら使い切っているかもしれないくらいに短く、替芯1本25円という一般的な0.5mm芯の約五倍の価格である0.2mm芯が無駄にならないようになっているのかもしれません。
これの芯径実寸は約0.25mm、因って0.2mmは呼び寸です。余談ながら0.3mm芯の実寸も約0.35mmであり、iso規格に合わせて0.3mmを0.35mm表記に変えたドイツ企業の判断もまんざら間違いではないことがわかりますな。
ノックボタンは軸後部のアルミ部品でねじ留めされ、容易には紛失しないようになっています。
消しゴムはナシ。
HとHBしかない芯硬度表示もこのアルミ部品を緩めて変えます。
この製品の存在を知ったとき、0.3mmがある世の中で果たして必要とされているのか、ポリマー芯の開発により世界に先駆けて実用的な0.5mm芯を量産化したぺんてるとしての意地で生産し続けているだけなのでは、と訝しんだものでしたが、実際に使ってみると、なるほどこの細さは交点を直線で結ぶ製図に特化したため、と考えを改めざるを得ない次第でした。
右側の画像で.2mmと.3mmの違いがわかるかな。
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