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昨日観たはずの映画のタイトルも忘れて
冷蔵庫に入れっぱなしにしていたティラミスの消費期限が切れてしまっていました。
この間は牛乳、その前はドレッシング……忘れっぽい自分のためにわざわざ貼り付けたホワイトボードには期限を表にして書き出してあったのですが、この体たらく。おそらく気付かぬうちに疲れてきているのでしょう。
私は生存に対して前向きではない人間ですから、清く正しく生活することは本来向いていないのでしょう。あれやこれやとよりよく生きるために努力すればするほどしんどさを募らせてしまいます。そういう自分を見つける度に「私はここにいてはいけない生き物なんだ……」とさらに深い沼に沈んでいくような心地……。
このままだと突然目の前が真っ暗になった!≠ニいう状況になりかねません。なので、そういうときは「なにもしない」を実行しています。
その日の記録もテキトウに、なにをしたかなんてほとんど覚えてないくらいボンヤリと過ごす。普段なら寝る前に虚無感が襲ってくるような時間の使い方ですが、押し寄せてくる感情も無視してひたすらボーッとします。
すると不思議なことに翌朝になればホットケーキにバナナでも添えてみようかという気になるから不思議です。前の日の夜に何を食べたかは思い出せないけれど……それはそれでよし。
「いのちをだいじに」「ガンガンいこうぜ」の他に「なにもしない」という作戦も生活というクエストの中でうまく使っていきたいものです。
お寿司とギョーザとハンバーグも追加で
知り合ってからまだ日が浅い方に好きな食べ物を聞かれて「ラーメン、カレー、それと焼肉」と答えたら「そんな小学生みたいなものが好きなんですか!?」と驚かれた私です。
そういえば小学生の頃から好きな食べ物は変わっていないような気がします。大人になれば味覚が変わるかなと思いましたが、珈琲が飲めるようになった程度。お酒もなんだかんだ甘みが強いものが好きですし、永遠の子供舌なのかもしれませんね。
どうやったら大人になれるか?
大人とはどういう生き物なのか?
これらの問いもまた私にとっては永遠の命題です。年月を重ねて対外的に大人と呼ばれる歳になってもいまだに上手く大人を演じられているか不安になります。気を抜いたら子どもの姿のまま心のうちに蹲っているぼく≠見透かされるのではないかと怯えることもあったり……。
大人について考えるきっかけが与えられるたびに、理想の大人とはなんだろうと自分の中で答えを出してみようとするのですが……難しいものです。
世の大人のみなさんはどうやって自分が大人であると証明しますか?
明日と、二か月後と、一年後……。
それぞれの自分に聞いてみたいと思いました。
明かりをつけましょ、食卓に
三月を迎えて桃の節句を過ぎた頃。
少しずつではありますが気温も暖かくなり、朝の空気も柔らかくなってきたように感じます。
姉と一緒に住んでいた頃は雛祭りに託けて季節の節目を姉の好物のちらし寿司やさくら餅などで祝ったものです。しかしいまや独り身のおっさんとなった私が祝うものでも……と思いきや。
「ハッピーヒナマツリッーー!!」
……な、なんかきた(動揺)
何もかもが間違ってる感じのご近所さんが両手にお肉を引っ提げていらっしゃったので何故か焼肉でお祝いすることになりました。
有難いことにお酒まで頂戴してしまいましたが、桃花酒や白酒にはないにしろせめて日本酒かと思いきやワインでしたね。何もかもが雛祭りに関係ない……と思いつつも頑なに「ひな祭りだぁー!」と盛り上がっていらしたのでノリに乗っておきました。
まあ、こういうのは気持ちがいちばん大切ですから……これから迎える春に乾杯しつつ、今日からまた一週間を頑張りましょう。
野良猫の手作りパン
先週末にご近所さんがパンとクッキーを届けてくれました。
「かづくん、おれはどう森の住人のような暮らしがしたいんだ……!」
と定期的に手土産を持ってうちにやってくる彼は元仕事仲間(フリーランスなので同僚というといささか弊害があります)で、数年前にたまたまうちの近所に引っ越してきました。
デスクワークによる運動不足を解消するべくふらふらと近所を歩いていたら同じくふらふらと散歩していた彼とばったり出会い、それから付き合いが続いています。
「今日の何時くらいに遊びに行ってもいい?」
と当日に連絡が来てちょっとした手土産を片手にふらりとうちにやってくるご近所さんはまさにどうぶつの森の住人のようでなんだかワクワクします。
定期的に来客があるということで自然と部屋も片付きますし、気になっていた映画やドラマを一緒に見たり、誰かと食事をとったりする機会が頻繁にあることは一人暮らしの身としてはありがたいことばかりです。もちろん都合によっては誘いを断ることもあるのですが、それでも嫌な顔をせずにまた日を改めて遊びに来てくれるので私にとって非常に付き合いやすい友人のひとりと言えるでしょう。
何より彼はとっても聞き上手かつ好奇心旺盛、コミュニケーション能力も素晴らしく、どんな話でも打てば響くものですから会話が弾みます。本人曰く「気分屋であつかましいから他人から距離を取られがち」だそうですが、どう森の住人(きっとネコ科の住人でしょう)ならばそれが当たり前のような気もします。
これからもうちのこたつを占領して微睡んだり、夜中に泣きながら恋愛相談しに来たりと愉快なことも含めてご近所さんとの交流を楽しんでいきたいなと思います。
2024/02/19
カカオの香りと夜の風
朝食代わりに濃いめに淹れた珈琲とチョコレート、それからクッキーを頂きました。甘い匂いに包まれている2月15日です。
恋人たちの日というよりは美味しいお菓子を手に入れる機会として意味合いを強めつつあるバレンタインデー……世の方々はどのように過ごされたのでしょうか?
私はたまたま友人との約束があったのですが、出先で催事場を見かけた際には凄まじい人ごみとその上にポツンと浮かぶチョコレートのブランド名を記載したパネルに恐れ慄きました……
果たしてそれが愛しい人へ向けられたものか、はたまた一期一会の限定品や異国の地からはるばる訪れたパティシエに対するものかは分かりませんが、愛とは凄まじい原動力ですね。
まあ、私も甘党かつ贈り物文化が好きな人間なので今年も親しい人(どうでもいい相手を含め)にはお茶菓子をお配りし、お互いに穏やかな時間を共有することを目的とする友人とも揃って食事終わりにチョコレートアイスを頂きましたのでバレンタインを謳歌したことになるのでしょうか……
例え誰かの恋人≠ナはなくとも私が私であることは変わらないので、愛を理由に解釈を広げて季節ごとの催し物も享受していきたいものですね。
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