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おひさまぱっぱか週末インドア

先日、髪を切ってきました。

友人から紹介頂いたところですね。伸び放題、荒れ放題の鳥の巣頭にようやくハサミを入れてもらえました。

とくに髪型に対するこだわりというものがなく、いつも「似合う髪型で」「手入れをしやすいカタチで」という大雑把なオーダーをしているのですが、今回担当してくださった美容師さんは朗らかながらにプロ意識が強い方のようで……色々と工夫して頂いたりアドバイスを頂戴したりしました。

そうしてワックスなどの使い方を教えて頂きながらふと学生時代を思い出しました……今でこそ清潔感のあるシンプルな服装を目指しているものの、あの頃はちょっとヤンチャな格好が好きだったのでそれに合わせて四苦八苦しながら髪をセットしていたものです。

美容院のついでに親友と映画館にも足を運んでみました。

芝の上をバイクに負けない速度で駆けていくお嬢さん方の映画でしたが、ストーリーも作画も演出も素晴らしいもので想像よりもずっと楽しい時間を過ごせました。ひっそりと推しているコーヒー好きの彼女を目当てに伺ったものの、同じ部屋を分かち合う相手の狂気的な笑顔に胸を撃ち抜かれることに……ちなみに同行者は白衣の彼女を推しており、劇場で観るお二人のやりとりには我々も揃って微笑みました。

ただ、上映時間の関係で久々に4DXで観ることになったので……エンディングにて「ずきゅん!どきゅん!」という歌詞と共に壊れたマッサージ機のような衝撃が腰に入ったときには全ての余韻が吹き飛ぶような心地でした……最後の最後にやってくれましたが、良い時間を過ごせたと思います。

この夏は観たい映画も足を運びたい場所も多いので、なんとか時間と体力を作って家の外に目を向けたいなと思っています。

目指せ、脱インドア派……!とまでは行かないものの、夏の空気を肺いっぱいに吸い込む日々にしたいものです。

2024/07/02

文月リスタート

我が事ながら更新率が恐ろしく低いのではないかという気付きをまるで他人事のように得ながらこの七月を迎えました。

筆を持てないほどに多忙……!!

……というわけではなく。ただ凡庸に無聊な日々を過ごしていることをわざわざ綴るのがなんとなく気恥ずかしくて……。

加えて調子や気分が芳しくない時期が続いて、たとえ上手く蓋をしたとしても言葉の端々から漏れ出る不安や弱音があるのでは……とつい筆を遠ざけてしまっていたようです。

しかし、そんな些細な日常の中でこそ筆を執って言葉を綴ろうとするべきなのでしょうね。

こうも無駄に長く続けているせいか、気を抜くと初心を忘れてしまいがち。改めて自らに言い聞かせましょう。取るに足らなくてもいい。どうでもいいような日々の中で掬い取った言葉が二ヶ月後の私の心を慰めることだってあったじゃないか、と。

さて、これからは暑さで心まで干からびてしまわぬように筆先を墨で湿らせる機会を増やしてまいりましょう。

2024/07/01
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くせ、うねり、わび、さび

ここしばらく過去を振り返るような夢を見ることが多いのは、外から聞こえてくる雨音のせいでしょうか?

かつての思い出に苦々しい微笑みを浮かべる私でしたが、近ごろはあの日々の中にあった僅かな幸福を認めてもいいのではないかと思えるようになってきました。それも重ねてきた日々のお陰なのかと首を傾げます。

重なるといえば……いつのまにかサイトのトップに置きっぱなしにしている数字がなかなかの桁になっていて驚きました。今でもふらりと立ち寄ってくださる方がいらっしゃるのですね。

取るに足らない言葉の数々がどなたかの目に触れているのは気恥ずかしいことではありますが、同時に喜びも滲みます。改めてこんな辺鄙な場所を訪れてくださっている方々に感謝を。本当にありがとうございます。


さてはて日記らしく近況報告……と言いましても、特に変わり映えのしない日々です。

気を抜くと単調になりがちな生活に適度に刺激を与えようともがいているところで、久しぶりに美容院の予約を取りました。

髪型に頓着がないもので適当に姉に切ってもらうこともあるのですが、流石に梅雨の時期になるとクセやうねりでさながら大海原を思わせる様子になるので素人には手に負えず……せっかくだからと友人から紹介されたところへ新たに伺うことになりました。

今の私は、さながら剪定前の植木か盆栽か……まだ見ぬ庭師の腕に期待することにしましょう。

2024/06/18
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鉢植えの衣替え

ぼやぼやとしていたら、大きめの雨粒が窓硝子を叩くような季節になってまいりました。

この部屋から駅へ向かう道にもピンク色の紫陽花がこんもり咲いている姿を見つけ、思わず立ち止まりました。彼らは花というよりなにか別の生き物として存在しているような気がしてしまいます。そういう存在感の大きさが私はけっこう好きなんですけれどもね。

生き物といえば部屋にある観葉植物の植え替えも、このあいだ無事に済ませました。

自分自身を含め生き物を育てるのにすこぶる向いておらずあらゆる生命を破壊してきたことで悪名高い私ですが、すこし前にご近所さんに頂戴した子だけは健やかに生き残っております。少量の水のほうが元気になるという種類だったので、よく水やりを忘れる私との相性が抜群だったのでしょう。

ただ……健やか過ぎて想像以上に成長してしまい、譲り受けたときの鉢のままでは随分と窮屈そうになってしまって……なんとか植え替えましたが、今後もすくすく成長してしまったらどうしようかと怯えています。

決して枯れて欲しいわけではないものの、この部屋の天井はさほど高くはないからね……と今のうちからよくよく言い聞かせておかなくてはいけないようです。

生き物を育てるって大変なんですね……。


《追記にて拍手のお返事》

2024/06/05
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三冊の本、五客のティーカップ、七個のアイスクリーム……そして九年目の日記

今夜の冷凍庫の中にはちいさなアイスがぎゅっと詰まっています。
身を寄せ合う七色のフレーバーに幸福を覚えつつ、一日にひとつと計算しても果たして一週間以内に食べ切れるかどうか……虚弱な胃とは協議中です。いざとなれば健康な胃袋要員としてご近所さんでも召喚しようと思います。

今日はとてもいい日でした。

たまたま早起きが出来たので喫茶店でモーニングを頂いて、ついでに寄った本屋には気になっていたタイトルがいくつか入荷していて……三冊の本が入った袋を抱えながら帰路についたところでまた立ち止まったのは某アイスクリーム屋さんの前。

近ごろ暑くなってきましたし、せっかくなので好きなフレーバーをひとつだけ……と思っていたのにいつのまにか増えていき……10は無理でもせめて7ならとおかしな理屈で長い注文を終えてドライアイスが溶ける前に帰ろうと日向を小走りしている最中に偶然出会ったのはちょっとした知り合い。

『よければ貰ってくれないか』と託されたのは彼の店で売れ残っていたティーカップ。白地に青い花の装飾。その繊細な美しさに代金を払うと申し出れば『他のも買ってくれるならこれはタダ』と言われてしまえば店に寄るしかなく……アイスが溶け終わる前になんとか帰宅しましたが、その手には本の袋、アイスの袋とは別に大きな箱が。

まるでバラバラだったはずの点がテンポよく繋がって、ひとつの線になったような日でした。

こんなにたくさんいいことがあっていいのだろうか……とあまりの幸福に不安になり、思わず姉に連絡してしまったぐらいです。もちろん、鼻で笑われましたが。

『あんたの今までの不幸貯金を鑑みればそれぐらい幸せでいいでしょうが』

そんなことを言われたら……まあたしかにそうかもなぁと思うような、思わないような……いや、どうでしょうね? 自分では正直分かりません。

でもとにかく今日はいい日でした。

今もずるずると柔らかなソファに沈み込みながら心地良い疲れと幸福に微睡んでいます。一日の終わりに抱えるものとしてこれほど相応しいものもないでしょう。

毎日が今日のように常に幸福であれ、とは思いませんがこういう日がときどき訪れる人生であれ、とは思います。

それが明日か、明後日か、一週間後か、二ヶ月後か……まだ分かりませんが、分からないなりに日々を綴っていきたいですね。

2024/05/15
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