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summer forestフィールド(終)
By リオ(影丸)
2011/01/21 18:41:42
私を乗せた円形のステージがゆっくりと上昇を続ける。
上空に見えていた光がだんだんと近づき、やがてステージは広い空間に到着した。

ステージはその空間の床と同じ位置で停止し、同時に猛烈な不快感が私を襲った。
真夏のように暑く眩しい室内。そのうえ湿度も高い。
溢れてくる汗を拭いながら辺りを見渡す。左手には比較的背の高い木々が生い茂り、右手には浅い川が流れその先に同じような木々。

これが、今回のステージなのか……?

すると、高い電子音の後、アナウンスが流れはじめた。

『今回のステージは地下1000メートルに作られた真夏の森、summer forestフィールドです。広さは、縦横高さ200メートルの立方体。上空の空は映像です』

どこまでも続いているかのように見えた空は、どうやら最新技術によって再現された立体映像のようだった。

『対戦相手両者は、フィールドの真ん中を流れる川を挟んで逆側からのスタートとなります』

つまり、自分で見つけろということか。

……高い湿度に気温、それに広いフィールド。更には夏らしく鳴き叫ぶ蝉。
これは体力的にも精神的にも辛いな……。
『スタートは1分後になります。両者、準備を始めて下さい』

その言葉を最後にアナウンスが終了する。私は、片手に携えていたアタッシュケースを開いた。


――――――
せっかくバトル系企画に参加しているんだから、バトルがしたい!と思い、トピを立てさせていただきました、影丸です。

皆さんの考える素敵なフィールドに負けないようにと考えた結果、冬なのに真夏のフィールドというなんとも季節感無視なフィールドになってしまいました……orz

説明が下手で分かりにくいかと思いますので整理しますと。

・気温40度
・湿度80%
・蝉の鳴き声有り
・空、太陽も再現され、本物と見分けがつかない。

といったところでしょうか。

1対1の対戦ということで、対戦者さまを一人募集したいと思います!

拙い文章ではございますが、絡みに来てくれる方をお待ちしておりますm(__)m

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無題
By エット(ねり)
2011/02/28 19:34:34
「ぎえー……なんじゃこりゃ」

あまりのことにエットは思わず口に出して呻いた。久しぶりに出たバトルフィールドの、もはや主催側の悪意としか思えないほどの劣悪な環境のためだ。
どこの国の亜熱帯を再現したのかわからないが、まずこの気温。加えて湿度。熱中症の基本条件が揃っている。
エットも詳しいわけではないが、気温35℃以上に湿度70%以上となると、ふつうに行動すれば脱水症状は免れない。さらに水分と塩分の補給ができなければ熱痙攣。戦闘なんかしたら冗談抜きに死ぬだろう。
それ以前に、相手を探し出す前に倒れてもおかしくない。

「もしかしてカジノの客連中、あたしらが死ぬとこが見たいんじゃないよね?」

この人工川の水、飲用にしても大丈夫だろうか。水分はこれでいいとして、塩分はどうするか……事前説明がなかったからとくに何も持ってきてない。布いてある土はアルカリ質のようだ。
(しばらくは自分の汗でも舐めろってか? 悪趣味!)

エットは溜め息混じりにウエストポーチからテグスを取り出した。死なずにこの戦局を切り抜けるには、自分からは行動しないという選択肢しかない。
半径20メートル周囲にいくつか罠を張る。どれも触れた相手を絡め捕る仕掛けだ。簡単なものだが、相手はここに辿り着くまでに体力をすり減らしているから、この程度でも充分動けなくなるだろう。
あとは向こうから掛かってくるまで、できるだけ体力を温存しつつ待機するだけ。


─────*
はじめまして、エット親の逆とねりこです。じつは最初にトピを見てから密かに作戦を練っていました……^^
フィールドの関係上戦法が回りくどいことになっていますが、娘ともどもお相手していただければと思います。

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無題
By リオ(影丸)
2011/03/06 21:36:51
アタッシュケースから取り出したのは、鉄製の長棒。

これだけ暑いと汗で手が滑ってしまうので、白衣の裏から滑り止め用の粉を取り出し手に擦り付ける。

握った長棒はもう既に熱くなっていて、長続きすれば火傷までしてしまいそうだった。

とりあえず、川を渡り向こう岸に渡る。

この劣悪な環境では、相手は様子見している可能性が高い。
出来るだけ体力の消費を抑え、相手の体力が削れるのを待つのが定石だろう。

その考えを逆手にとるのが私の作戦だ。
長続きすれば私が不利になるのは目に見えている。
なら、この誰もが立ち止まりたくなる状況の中先手をとってやろう。

少量だが、塩化ナトリウム……つまり塩も持ち歩いている。
ただこんな少量では戦いが始まってしまえばたいした効力がなくなる。
それなら、最初に自分が有利な状況をつくってしまうために使おう。そう考えた。

私は歩みを早め、対岸の森へと足を踏み入れた。


―――――――
こんばんは!
そしてはじめまして!

返信遅くなってしまいすみませんでした!m(__)m
せっかく参加していただいたのに、このように待たせてしまい、本当に申し訳ありません!

両方とも様子見では戦いが始まらないので、突撃させてみました←

こんな自分でよければ、こちらこそお相手よろしくお願いいたします!

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無題
By エット(ねり)
2011/03/10 21:21:52
──待機場所に木陰を選んだ意味などあったのだろうか。そんなことを考えながら、エットはじっと待っていた。いつか罠に飛び込んでくれる予定の人影を。
少しでも暑さを和らげようと、脱いだ上着を広げて木の枝にかけ、傘のようにしてみたり(もっともこれは「ここにいる」と相手に知らせる手段でもあるのだが)。どこにあるかわからない客用モニターのカメラの存在がなければ全裸になりたいところだ。
袋に詰め込んだ水(下水だったらどうしようか悩んだが、味と臭いは問題なさそうだった)をちびちび舐め、時折場所を移動しながらひたすら待つ。

「とりあえず明日は昼のバイトだけでも休もう……」

茹だりながらそんなことを呟いていると、ついに少し離れた場所で木が揺れたのが見えた。エットは思わず緊張の走った背筋を伸ばす。何かが罠に触れたらしかった。ただ、捕らえたかどうかまではわからない。
思ったより早く来たようだから、罠を解いて進んでくる可能性はゆうにある。なにせ簡単な手製トラップなのだ。
エットはじっとようすを伺った。


─────*
突撃していただけたということで、とりあえず(他に浮かばなかったので)罠と触れ合っていただいてみました。エット……動けよおまえ……。
とりあえず余裕で解除してくださることを期待しております。笑

あ、影丸さんのペースで大丈夫ですよ^^というか私もたぶん相当反応遅いと思うのでむしろ先に謝っておきますすいません。←

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無題
By リオ(影丸)
2011/03/16 08:37:30
森をしばらく進んだ所で、突然何かが体に巻き付いてきた。

まずい、トラップに引っ掛かったか……。

内心で舌打ちを打ちつつ、咄嗟に体の動かせる範囲で長棒を構える。

…………とりあえず、敵が仕掛けて来る様子はなかった。

ここには誰もいないのかと周りを見渡してみると、森の中には明らかに似つかわしくない衣服を発見する。
どうやら、対戦相手は体力温存の戦法らしい。

相手が仕掛けて来ないことを確認し、白衣から小さなナイフを取り出して体に巻き付いていたものを切り取る。
それから素早く塩分を補給し、今度は鉛筆よりも少し太い程度の細長い筒を取り出す。

導線の付いたその筒の中身は、ニトログリセリンと火薬。
この小ささ故に殺傷能力こそ無いが、威力は大きい。
更に、仕込んだ火薬によってかなり大きな音が発せられる。威嚇用には十分だろう。

私は素早くライターで導線に火を付け、衣服のある方へと投げ付けた。


――――――
おはようございます!

いきなり爆発物投げちゃってすみませんっm(__)m

それでは、少し遅くなってしまうかもしれませんが、出来るだけ早く返信出来るように頑張ります!

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無題
By エット(ねり)
2011/03/31 20:41:26
●影丸さまへ。
エットの親のとねりこです。
本日付で脱退申請をさせていただきましたので、その旨をお知らせにまいりました。大変お待たせしていた挙句にレスを蹴る暴挙、どうかご寛恕ください。
またいつかご縁がありましたら、そのときはよろしくお願いいたします。

ほんとうにすみませんでした。

追記:このトピックにおけるバトルの勝敗ですが、最終的な判断(勝敗をつけるか否かを含む)は影丸さまにお任せいたします。
とりあえず私からは、勝敗をつけるとしたら「Keeper側の判定負け」あるいは「Keeper側の不戦敗」を提案させていただきます。……いやその、放置プレイはよくないかなあと思って付け足しただけですので、追記自体スルーしていただいても構いませんよ、もちろん。
では今度こそ失礼します。

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