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「ぎえー……なんじゃこりゃ」 あまりのことにエットは思わず口に出して呻いた。久しぶりに出たバトルフィールドの、もはや主催側の悪意としか思えないほどの劣悪な環境のためだ。 どこの国の亜熱帯を再現したのかわからないが、まずこの気温。加えて湿度。熱中症の基本条件が揃っている。 エットも詳しいわけではないが、気温35℃以上に湿度70%以上となると、ふつうに行動すれば脱水症状は免れない。さらに水分と塩分の補給ができなければ熱痙攣。戦闘なんかしたら冗談抜きに死ぬだろう。 それ以前に、相手を探し出す前に倒れてもおかしくない。 「もしかしてカジノの客連中、あたしらが死ぬとこが見たいんじゃないよね?」 この人工川の水、飲用にしても大丈夫だろうか。水分はこれでいいとして、塩分はどうするか……事前説明がなかったからとくに何も持ってきてない。布いてある土はアルカリ質のようだ。 (しばらくは自分の汗でも舐めろってか? 悪趣味!) エットは溜め息混じりにウエストポーチからテグスを取り出した。死なずにこの戦局を切り抜けるには、自分からは行動しないという選択肢しかない。 半径20メートル周囲にいくつか罠を張る。どれも触れた相手を絡め捕る仕掛けだ。簡単なものだが、相手はここに辿り着くまでに体力をすり減らしているから、この程度でも充分動けなくなるだろう。 あとは向こうから掛かってくるまで、できるだけ体力を温存しつつ待機するだけ。 ─────* はじめまして、エット親の逆とねりこです。じつは最初にトピを見てから密かに作戦を練っていました……^^ フィールドの関係上戦法が回りくどいことになっていますが、娘ともどもお相手していただければと思います。
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