風の通り道 | ナノ

海辺にて

ただいま!




日程
6日 諸々重なって帰る決意。手紙で帰る意思連絡。
7日〜8日 早馬でホクゲンから港街まで強行。
9日 未明に高速船に乗る。

半端ない弾丸をやらかした←

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PC:蒼風 2013/10/10 (13:20)

【R&A珍道中】10/7

街を発つ。
昨日のうちにその話をしたら、アビーは快く乗ってくれた。ケチついた街なんてさっさと出よう、と明るく言ってくれるのには頭が下がる。

コルセットスカートが壊された、のもあって。
新しい普段使いでの術服を選ぶ。
あと、髪型も。アビーからターバンを進められたけど、それは断って。長さを少し整えた。……切るかどうかは、帰って決めようかな。長さ決まらないし。



……で。早めに帰る用が出来たって話したら。

馬を用意された。


…………。俺も乗れなくはないよ。走らせるぐらいは自信あったよ?

でもアビーの乗馬スキルに追いつける気が一切しなかったよ。


……おかげで中継の村まで早かったし、そこから馬も帰せたけどさ。
なんか悔しい。



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PC:蒼風 2013/10/08 (03:53)

【R&A珍道中】10/6

昨日の夜に、ミカから長い手紙が届いた。と言っても、普段の、用件しか書かない手紙のやり取りからしたら長くなったっていう感じの。一週間経ったって事とか、ヴェルが退院したとか、そんな、色々な手紙。
なんか、もっと時間が経ったようにも。ほんの少ししか経ってないようにも感じて、不思議だった。

昼間。杖を片手に、昨日の森へ。
アビーがついて来ようかと言ってくれたけど、断った。
森に入った直後に、速度増加の魔法を掛けたりしたのは、なんかダンジョンでも行くのかって、用心の仕方だったかもしれないけど。

……森を進んで、昨日の場所あたりに行くと、あのエルフの少年が、相変わらずの薄い表情のまま、待っていた。
相変わらず、まっすぐ蒼い瞳で見られるのが、妙に居心地悪くもあった。
「あの……俺に何か、用があるんですよ、ね?」
恐る恐る尋ねた。
「……やはり。そうか。お前が……」
少年は僅かに悲しそうな顔をする。話が全く見えない。
再び顔を上げた少年は、真剣そのものな顔をしていて。
「…………お前の母親は、我の娘だ」
「………………へ?」
俺の声だけが、どこまでも間抜けな色をしていた。


聞いた話は、にわかに信じがたいもの、だった。
彼はあの姿で、数百年を生きるエルフ、らしかった。



そして、

21年前。
駆け落ちした娘から、手紙が届いたらしい。
俺の、本当の誕生日と、俺の――名前。

真名を握られてはいけない、と、言われたけど。

どうして駆け落ちしたのか、とか。そういう事を聞けなかった。
だって、



「マリア達は幸せに暮らしているか?」

なんて、聞かれたら。
何も言えなかった。俺が孤児院で育ったとか、そんな話。
だから、だから。


「……俺は。……『家族』に囲まれて、友達もたくさん居て。…………幸せです」



とても惹かれた場所。惹かれた森。
ライチの針が導いた先は。
俺の『血』が繋がる場所で。


ライチの針が導いてくれる、先は。

俺の、『故郷』。




帰らなきゃ、あの街に。


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PC:蒼風 2013/10/07 (04:44)

【R&A珍道中】10/5

今日も、この街。アビーは朝から市場を見てくる、と言ってて。俺は街の散策。

髪を何処かで切って貰っても良かったんだけど。暖かいんで、ついついこのまま。
街のメインストリートを歩いて。たまに地図で確認しながら。一本裏にあるような小さな雑貨屋を覗いてみたり。買い物したり。

昼間だし。
森も、浅い場所までは、キノコ狩りとか鹿狩りに入るって聞いたから。
どうしても惹かれる気持ちが抑えられなくて。


踏み行った森の中は木漏れ日が綺麗で。
あと、なんだか神聖な気分がする、というのは。やはりそういう区域なのかと。
後ろから、足音が聞こえたのは、その頃。
……振り返って見ても姿が見えず。気のせいかと歩き出せば、また気配が追って来る。
「…………」
狩人ではなさそう、とは分かった。殺気を向けられた感じもない。
むしろ、何とも言えない嫌な感じが。背中にじっとり張り付くような、と言ったらいいか。
「っ」
走り出せば、足音も追ってきて。
杖を出したら走る邪魔になる。じゃあ逃げる速度上げの詠唱に魔力を溜めて、なんてしてたら。
「わっ?!」
背中から押し倒された。
咄嗟に腕で顔を庇ったけど。すぐに上向きに肩を掴んでひっくり返され。
馬乗りにされたまま、顎が押し上げられる。そのまま喉を捉えられ、潰れた蛙みたいな、くぐもった声しか出なかった。
くらくらする中、見上げた視界に見えた、三角の獣耳。そしてボサボサな茶髪の男の顔。
「そう。喉を潰されたくなかったら、そのまま」
笑う口から黄ばんだ犬歯が見える。狼か何かの獣人か。見た目の細さより、重く。足をばたつかせたところでびくともしない。
男は顎を捉えたまま右手を自分のポーチに伸ばし。すらりと、黒皮の首輪を取り出した。赤い石がはまってて。
そのまま、右手だけで器用に首輪を取り付けられる、と。
「―――――?―――――!?」
声が出なかった。魔法を紡ぐどころじゃない。
喉から外された左手が、両手を一纏めに抑えつける。
「金髪碧眼。……それに、このツラなら合格だろ。……さぁて、他の具合はどうなってんだか」
何を言ってるのか、さっぱりわからない。
いや、わかりたくないだけ、かもしれない。それぐらい俺は混乱してた。
コルセットスカートの紐がナイフで切られる。
外れた、下。シャツが捲られて、

「――――っ」
こわい。ぎゅっと目をつぶったところで、不意に風が吹いて。

ぎゃんっ!と、犬の悲鳴が上がってのと、上に乗っていた重みが退いたのは、ほぼ同時だったか。
「――此処を狩り場にするなと、忠告したはずだが?」
凛とした、若い声がした。
走り去る音は素早く。状況が読めないまま、目を開ける。
身体を起こして周囲を見渡せば、先程の獣人の姿は何処にもなく。
変わりに、15、6ほどの外見のエルフの少年が。立っていた。
凛とした立ち姿は、森の空気と似ていて。プラチナブロンドの髪は横髪が編み込まれ、背中へと長く流れている。
言い表し方が分からないぐらい、美しかった。
「…………あの手の人拐いは人気のない場所を好むのだ。自衛手段を持たずにこの森を歩くなど、愚かな事を」
「―――ぁの、えっと、その。ごめんなさい。助けてくれて有難うございます」
首輪を外せば、すぐに声が出せた。石の色は赤から透明なものに変わってて、どうやら使いきりのマジックアイテムらしかった。
「……いや。我も自分の庭先で事が起これば見過ごせぬ」
立ち上がってみれば、やはり頭一つはゆうに違う身長の少年。見下ろしてしまったが、気にしている様子はなく。
ただ、じぃぃっと見られたのは、さっきの事があって、ちょっと居心地が悪かったけど。
「……お前」
「あ、はい」
「明日。また同じ時間に来るように。一人でな」
「はい。……え?」
なんで、とか。どうして、とか。問う暇もなく。少年は踵を返してしまって。
「……人里を目指すなら、南南西を往け」

……帰り道は、流石に杖出して帰った。

宿にまっすぐ帰って。アビーが戻るまで大人しくして。
でも手紙は出さないといけないから、イクトゥス、魚、救世主を示す言葉を。意味なんてなかった。なんとなくで、白紙を埋める為。
夜中に帰ってきたアビーに話したら、「見つけだして絞めてやる」だって。そう言ってくれるだけで充分でもあるんだけどな。


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PC:蒼風 2013/10/06 (06:23)

闘技場にて

起きたら闘技場が賑やかだったんで!!←

戦闘ロルしたいなぁ。試合したいなぁ。

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PC:黒猫 2013/10/05 (21:39)

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