28th.May.2018
エクリッラ
「お呼びですか?」
レイオ
「おう、王命だ。最近この国のものになった地域にある
ミカン園って所にミカン狩りに行って、持って帰ってこい!」
エクリッラ
「ミカンを……」
レイオ
「そうだ。行って現地の者に尋ねれば、どんなものかはわかるだろう」
エクリッラ
「はい」こくっ
現地に向けて出発するエクリッラ
――ミカン園に着いた――
エクリッラ
「国王陛下に献上するために、ミカンを供出してもらえますか?」
現地の人
「はい。ミカンはあそこに居ますよ」
現地の人が指差す方を見ると、
柑橘系の芳香を放ち、頭に緑色のヘタと数枚の葉っぱをつけた
オレンジ色の丸い物体がこちらに向かってくる
ミカン(Lv15 HP5000)
「キシャーッ!!」ズシィン ズシィン
――レイオが言ったことを思い出すエクリッラ――
レイオ「ミカンを狩ってこい!」
――現在――
エクリッラ
「あれを狩れば……」バチチッ
戦闘態勢に入るエクリッラ
28th.May.2018
〈戦闘開始 ミカンvsエクリッラ〉
ミカン
「キシャーー!!」
ミカンは果汁を飛ばした!
エクリッラのサンダーガード!
ミカンの攻撃はエクリッラに届かなかった!
エクリッラ
「――雷よ……」
エクリッラのサンダーボルト!
ミカンに650のダメージ!
ミカンの体当たり!
ダメージを防ぎきれない!
エクリッラは530のダメージを受けた!
エクリッラのサンダーストライク!
ミカンに1100のダメージ!
………………
ミカンを倒した!
エクリッラ
「持って帰る……」ザッ
――王都――
エクリッラ
「狩ってきました」どさっ
レイオ
「よし、でかした! これでしばらくはミカンが食べ放題できるだろう」
レイオは上機嫌だ
――エクリッラは目を覚ました――
エクリッラ
「(……。さっきまでのは、夢?)」
レイオ
「お前が最近読んでたこの『魅惑のフルーツ・みかん』って本、なかなか面白いな」
エクリッラ
「……あ」
エクリッラ
「(それであんなおかしな夢を見たのかな)」
fin.
28th.May.2018
インスピレーション重視でざざっと書いたので、
季節感皆無ですみません。
ミカン狩りという言葉があるかどうかわからないけど、
果物を「狩る」という言い回しから思いついたシュールSSです。
モンスターのような食材と戦って狩るという世界観。
※戦闘描写について
このミカンという凶暴な果物は、防御力が低めです。
エクリッラが受けるダメージに比べて
ミカンが受けるダメージが多いのはそのためです。
相変わらず主人公の名前が揺れていてすみません。
エクリッラで決定しようかと考え中です。
8th.Mar.2018
ギルナ高地に出向いたエクレッリ
現地の民「はあ、あの果実がご入り用ですか。
差し上げたいのは山々なんですが、
少し前から果樹林に恐ろしい火炎竜が住み着くようになって、
わしらも取りに行けないんです」
エクレッリ「火炎竜が……」
エクレッリ「(ひとまず行ってみるしかないかな)」
現地の民「果樹林に行くんですかい?
はるばるこんなところまで来なすったんですから
あなたはきっと強いんでしょうが、気を付けてくださいよ」
エクレッリ「うん。気遣ってくれてありがとう」
……
8th.Mar.2018
この前の小劇場の続きの一部。
本来公開するつもりだったもののダイジェスト版的な簡易SS。
この話は「鬼遣らいの夜」と平行して進めていきます。
*
ある日、レイオに呼び出されたエクレッリ
エクレッリ「ご用ですか?」
レイオ「おう。かくかくしかじか、ってわけで、ある果実が必要らしい」
エクレッリ「果実……ですか」
レイオ「その果実の果樹林はギルナ高地にあるそうでな。
王命(※)だ。エクレッリ、お前取りに行ってこい」
※王命…国王の命令のこと
エクレッリ「はい」こくっ
……
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