29th.Apr.2018
ネリア「……切り裂け。アクアブレイド」ザシュザシュッ
手の中の花に攻撃魔法を放つネリア
ラディル「ネリア?」ザッ
ネリア「あ! ラディル!」ガタッ
ようやくやって来たラディルの姿に、
顔を輝かせて腰を浮かせるネリア
ネリア「(もー。四半刻(※)の遅刻だよ)」※現代日本でいうと約15分
ラディル「行こう」くるっ
目的地の方へ歩き出すラディル
ネリア「うん!」タタッ ぎゅっ
ラディルに後ろから飛び付き、腕を組むネリア
……
――大通り――
一緒に歩いているネリアとラディル
ネリア「えへへ」ぎゅー
ラディル「……」にこっ
大通りにある別の店へ来ていたネリアとラディルの同僚が二人に気づく
同僚A「お、あそこ見ろよ。ラディルとネリアだ」
同僚B「今日も一緒か。あの二人は本当に仲がいいな」
ネリア「(今日はいい日だなぁ)」ぎゅー
ラディル「……ん」ぎゅっ
ネリア「(ほんと、幸せ)」にこにこ
24th.Mar.2018
敵「食らえ!メタル・ダガー・レイン!」
ズガガガガガッ
ラディル「ぐあぁ……っ!」
[ラディルに258のダメージ]
[ラディルに236のダメージ]
[ラディルに217のダメージ]
[ラディルに223のダメージ]
ラディル「ううっ……!!」ダッ
ラディル「はぁ……はぁ……」
[状態/ラディル…HP 低]
[ 〃/ 〃 …MP 低]
ラディル「(まずい、攻撃を受けすぎだ。
もうもたない。
あと一撃か二撃、耐えられるかどうか……。
魔力も尽きそうだ。
……僕は、死ぬのか?ここで)」
24th.Mar.2018
次の記事から始まる「紅蓮(仮)」は、
最近更新中のものとは別の短いエピソードです。
おおよその内訳は、バトル8:ラブ1:その他1。
強い敵兵と戦闘中で、かなりピンチのラディル。
本当はネリアのために発奮して本気で戦うラディルを文章で書きたかったんだけど、
最近かなりバタバタしているので、作者の状況的にどこまでできるか微妙。
ひとまずかなり簡易的な形式で公開します。
最低でも、このシーンの結末(大まかなプロットは完成済み)までを
簡易SSで公開するところまではしたいと思っています。
24th.Mar.2018
こんな感じです。
メリシデ編のカップルが主役なので、
このサイトの作品にしてはいちゃいちゃ多め。
バトルもやや多め。
*
ネリア「あのブローチがこの前の戦いで壊れちゃったから、
街の魔具店に行って新しいのを買わなきゃ」
ラディル「なら……一緒に行こう。僕が買ってあげる」
ネリア「本当? ありがとう、ラディル!」ぎゅっ
ラディル「……」にこっ
かすかに微笑むラディル
……
――国境付近――
メリシデ王国軍の兵士「国境に敵兵が接近中!
リコラス殿、アトルー殿、迎撃に向かってください!」
ラディル「……了解」
ネリア「了解!」
……
敵兵A「メリシデめ、覚悟はいいか!」
ラディル「言いたいことはそれだけ……? 早く戦おう」
敵兵B「こいつ! 減らず口を!」
ネリア「(私が戦闘に手を出すと、ラディルの機嫌が悪くなるからなぁ。
後ろに下がって見てようっと。
このぐらいの相手なら、ラディル一人で間に合っちゃうよね)」
……
キィンッ
ネリア「!? この結界は――!?」
敵兵X「相手が複数いるときは、バラバラに分断して戦うのが定跡だろ?
向こうの彼(※)は僕の仲間が相手をする。
君は僕とだ」ヴン…ッ
※ラディルのこと
ネリア「うわぁ……。冗談キツいでしょ」
ネリア「(どうしよう。結構まずいかも)」
……
31st.Jan.2018
全2話予定。
季節の設定はまだふわっとしていますが、「冬以外のいつか」です。
*
――メリシデの王都――
ネリア「ラディル、遅いなぁ」
ベンチで、ラディルと出かけるために待ち合わせをしているネリア
別行動していたので外で待ち合わせをしている
ベンチの側に花壇があり、花がたくさん咲いている
ネリア「んー。遅いなぁ」ぷちっ
手を伸ばして花壇の花を一輪摘み取るネリア
待っている間の手慰みにと、
花びらをちぎって花占いを始める
ネリア「好き、嫌い、好き……」ぷち ぷち
ネリア「……嫌い、好き……」ぷち ぷち
ネリア「……嫌い…………」ぷち
花びらがなくなる
ネリア「……」きゅっ
茎だけになった花を無言で握り締めるネリア
その表情はよく見えないが、
心なしか不穏な気配を纏ったようにも見える
*
続く
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