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更新
長編『花霞』
白石静

長編でもないんですけど、一応我が家のカテゴリーでは長編になるかなぁと。
5話+番外編1話です。

静ちゃんさ、いや、あひるのキャラ全員に割りと言えるんだけどね、短編じゃ無理っスわ(※真顔)。
短編だと、きっかけのきっかけのきっかけのきっかけのきっかけくらいしか書けない。
無理無理、笑ったもん\(^o^)/お手上げ!
恋が始まるその瞬間までを書きたくて、静ちゃんと女の子の絡みが少ないこと(※笑うところ)。
むしろヤック夢?むしろヤックがヒロイン?くらいで八熊を出張らせたというね!
理由は簡単!
私がヤック好きだからー。
ヤックが髪切るまでに、是非ともシュシュでポニーテールとシュシュやりたい。
多分顔面ダンク決められる。
2点!

静ちゃんほんとストイックでね、ストイックすぎてね、バスケしか見てなさすぎてね、俺の活路を塞ぐなよとか言っちゃってるじゃん?
色恋沙汰って完全に俺の活路を塞いじゃってるじゃん?
真逆いってるじゃん?
恋とかなかなか始まらないじゃん?
書く方半泣きじゃん?
ヤックに頑張ってもらうしかないじゃん?
マジ難産っつーか、親泣かせっつーの?
何も言えねー(※大の字)。

BGMはROMANTIC MODEさんの『DREAMS』です。
ガンダムXの二期のOPですね。
理由:戦いだったから。


2014/03/27 09:43

日常
何故か最近実家から大量の緑茶が送られてきまして、何の連絡も言伝もなく唐突に送られてきまして、まぁご近所さんからもらったものをお裾分けしてくれたのでしょう。
丁度茶葉を切らしていたタイミングだったので、助かったと言えば助かった。
ただし、私はほうじ茶派なんだけど。
まぁこの際茶色かろうが緑色だろうが、同じ“お茶”にカテゴライズされるんだから大差はない。
ってことで、「お茶ありがとう。丁度切らしたとこだったから助かったわー。嬉しかった」と電話で一報入れました。
お礼を言うのは大事なことです。
たとえ気心知れた家族と言えど、離れて暮らしている今こそそれを怠ってはいけません。
ただの“ありがとう”では味気ないですし、社交辞令っぽいので、「やった!お茶!買わんで済む!」とガッツポーズした心意気も忘れずに伝えたところ、えー本日、第二便が届きました。

段ボール箱いっぱいに詰められた緑茶でした(※真顔)。

この前のだってまだ全然捌けてないよ!
むしろ風味落ちたらもったいないし、と普段の数倍緑茶飲んでたけど第一便の一袋をようやく消費したところだよ!?
おかげでめっちゃトイレ近いし!カフェイン過多でぜんっぜん眠気こないし!寝ても起きても緑茶緑茶緑茶緑茶!ここしばらく家で緑茶以外飲んでないよってくらい緑茶!
それでもようやく一袋!!!
一体どんだけお茶消費する子だって思ってんの!?
一応少し前まではあんたと一緒に暮らしてたでしょ!?
その時こんな茶葉ごと手掴みで直接食らうが如く、緑茶を求めたことが一度とてあったか!?
いや!ない!!
流石にこれにはおったまげて、すぐさま電話しました。

「ちょっと!緑茶!何かもう一箱届いたけど何これ!どうしろって言うの!?」
「え?だってあって困るもんじゃないやろ?」
「緑茶の段ボール箱二箱も在庫してる家なんてないよ!これ何年分!?」
「だって嬉しいって言うからー」

そうだった、そういう人だった。
少し前まであんたと一緒に暮らしていたのに忘れていた。

「あ、でもね、二回目のはすごい便利やから!気に入ると思う!」
「え、便利?気に入る?緑茶に?」
「粉末の緑茶。粉入れてお湯入れたらハイ緑茶!ハイ緑茶出来上がり!めんどーがりなあんたにうってつけやろー。すぐ緑茶飲めるでー」
「へー、今そんなのもあるんや。確かに便利やね。で、これ美味しいの?」
「ううん、あんまり美味しくない」

そうだった、そういう人だった。
数年離れて暮らしているせいでカンが鈍っていました。
果たして人生において、これほど緑茶を連発する会話があっただろうか。
いや、ない。
そしてこれからも、ない。
娘を想う母の愛はふんだんに伝わるよ?
だって段ボール箱二箱分だもん。
ひしひしと伝わってるよ?
でもね、ちょっとね、斜め上行きすぎじゃない?
まさか“嬉しい”と気を利かせたばかりに、あんまり美味しくない緑茶(※粉末)が段ボール箱いっぱいに送られてくるなんて思わないじゃない?
とりあえず美味しさ云々はこの際置いておいて、便利!気に入る!と太鼓判を押されたそれに早速お湯を注いでみました。



…何か、うん。
緑茶って言うか、ドブ茶…?沼…?
画像だと若干ちょっといい感じですけど、実物エグイぐらい濁ってる。
全く透き通ってない。
選ばれたのは綾鷹でした、もびっくり。
濁ればいいってもんじゃないって、綾鷹さん怒ってくるよこれ。
浮いてる泡とか、藻にしか見えないんだけど。
え、もしかして分量間違えた?入れすぎ?これやりすぎ?やりすぎコージ?
いやいや、でもティースプーン二杯だし。
むしろ恐る恐るだったから若干少なめに入れたし。
足りてないくらいだし。

…え、これ、飲むの?

いやいやいやいや!でもな!見た目グロテスクなもんが美味いってのが相場!
えー!お前そんな見かけのくせしてそんなに美味しいのー!ってのがギャップ萌え。
クエとか、ナマコとか、大人の味覚は得てしてそんな障害が付き物だもの!
何事も見た目で判断しちゃいけない。
呼人だってそうだったでしょ?
見た目はただの毛深いメガネなヒゲオヤジでも、中身はエベレストより高くマリアナ海溝よりも深かったじゃん?
そういうもんじゃん?
あんま美味しくないとか言ってたけど、うちの母ちゃんと私はちょっと味覚違うし?
私には超絶美味かもしれないじゃん?
まずは手始めに匂いを嗅ぐ。
見た目のどす濃いさとは裏腹に、匂いしない。
この時点でめっちゃ恐い。
オーケーオーケー、もう口に入れてみるしかこの理は理解できないってことね?
イエスイエス、みなまで言うな分かっている。


…うん。
…何か、うん。
味が薄くて粉っぽかった(※粉末緑茶の入った段ボール箱を遠い目で眺めながら)。


2014/03/26 00:05

更新
短編『エスケープワンダー』
車谷智久

『密かに沈む群青の夢』の続きです。
少し早いですが、春めいたお話。
始まりに向けての準備期間と言いますか、お互いがお互いにするべきことに向き合いつつ寄り添おうと努力してる過程を書きたくて。
希望を感じてもらえれば幸いです。
大人ほど不器用で初々しいお話を書きたくなるのは、もはや病気だなと思います。
このお話に関しては、肉体的接触はただの野暮だと思ったので意図して手を握るのではなく、並んで歩いている際に手の甲が触れることすらひどく新鮮、みたいなのがやりたかったんだ…。
ちょっと何言ってるのか分からないので、墓穴掘りまくる前に撤退します。


2014/03/25 01:43

日常
需要のないものばかりアップしてる自覚はあります。
でも進撃のあひるはまだやめません。
そして毎度ながら今回もあひるの話題ばかりです。
ジャンルごった煮サイトの醍醐味を噛みしめている。

21日の会合の際に、二好さんから「あひるのベスト読んだ?」と尋ねられました。
アニメ化されている漫画ではないので、グッズとかはありません。
基本的に単行本くらいしか買うものがない作品なんですけど、『BEST SELECTION+』はあひるにとって初めて原作から派生した一冊です。
発売されてから割とすぐ購入していましたが、チキンこじらせて35巻から読めなかったのと同じく、これも読めていませんでした。
本棚に神々しく飾り立ててそのままにしてしまっていて、そんな時彼女から尋ねられたその一言で「読まねば。」と某ジブリ作品のポスターの字体が脳裏に浮かび、始めてページを捲りました。
すぐに読まなかったこと、後悔するって分かってた。
分かってたよ、うん、分かってたんだけどね。
あーーーもーーーーー!日向武史やってくれる!!!!!!
ほんっとこの良い意味での捻くれ方、最高じゃねぇの!!
描き下ろしの短編は本編には出てこないキャラクターのお話でしたが、取り上げられている事柄が事柄なだけに、もう短編でもぐっと胸に迫るものがありました。
この人は本当に、本当に、言葉のチョイスや言い回し、心の機微や表情の描き方が反則すぎる。
あひるが好きな人には絶対読んでほしいと、自信を持って進められる描き下ろしでした。
本編はどうしてもバスケの練習や試合と通して物語を進めていかなければならないので、いつかこうした番外編の短編ばかりを集めた一冊を出すのが夢だと、日向先生は頻繁に仰っておられ、この一冊はテストケースだったみたいですね。
本編が大一番だったこともあり描き下ろしは短編ひとつだけであとは、日向先生のお気に入りのお話が再録、それに関する先生の感想や想いが綴られているものなので、本当に『あひるの空』が好きで、先生がどういった想いでそれらを選んで再録したのかを知りたい方は、入手して損になるものじゃないです。
あひるが好きで、まだ読んでいない方は是非!
あ、でもね、ファンブックではないんですよ。
キャラクターの詳しい解説とか、それこそプロフィールとかはありません。
本音を言うとファンブックほしいなぁって想いがなくはないんですけど、まぁ出ないわな(※確信)。
だって日向先生だし。
あの人多分、そういう類のもの好きじゃないと思う。
プロフィールでキャラのこと知るんじゃなくて、物語を通して知ってほしいってタイプではないかと。
どうしてもほしい…って気持ちも不思議と湧かないので、プロフィールよりも日向先生が書きたいと思ってる番外編の描き下ろしの方が、私は嬉しい。

単行本の巻末のコメントでも日向先生の人となりは表れてると思いますが、これはもう日向先生節炸裂だったなと。
この本を出すに至った経緯は、本当に先生らしいの一言に尽きます。
『ほんの少しでも、届いてくれたら嬉しい』と表紙裏に書かれたメッセージには、読み終わった後に静かに頷きました。
私はきっと、日向先生が届けたいと思う立場の人間ではないんだけど、でも、届いた。
あひる、好きで良かったなぁ。
本当に、良かったなぁ。
二好さん、「読んだ?」って尋ねてくれて本当にありがとう。
あなたの何気ないその一言のおかげで、私はこの一冊を宝の持ち腐れにせずに済みました。
読んで良かったなぁ。


2014/03/24 01:15

更新
短編『密かに沈む群青の夢』
車谷智久

あひるの空パパを引っ張り出す。
本来なら手直ししてログに突っ込むところですが、これに関して続きの短編をひとつ書きたかったので、更新という形にして新規にぶち込みました。
ズルだと思うなら思えばいい。
何故ならズルだからだ!
続きのものは近々上げます。
まだ書き切れていないので、ちょっと時間かかると思いますけども。

ふたつでひとつのお話です。
『密かに沈む』が前編、『群青の夢』が後編になります。
車谷一家というか、由夏さんに関するエピソードはあひるの数えきれない胸を打つ物語の中で漏れなく屈指のエピソードだと思っています。
彼女が車谷家を始め、登場人物に与えた影響は非常に大きい。
直接的でなくとも、間接的に彼女の遺した意志が大成する過程だと言っても過言ではありません。
病で大好きなバスケを辞めることを余儀なくされただけでなく、若くして亡くなり、息子である空の成長を夫と共に見守ることができなかったことは、何度読み返しても何度咀嚼しても胸が詰まります。
そして残された家族も同じです。
由夏さんが去った穴を埋めるように、母の死をきっかけに空はバッシュを新調して自分の足だけでコートに立つことを誓いますし、空パパは彼女が最期に抱いた夢を繋ぐ形で遠ざけていたバスケに携わる道を選びます。
由夏さんが夢に見た、同じ景色を見るために。
これを最初に書いたのは多分二年ちょっと前だったんですけど、その頃はただ空パパが好きで、空パパのお話も書きたいという軽い気持ちでした。
由夏さんのエピソードを知っているにも関わらず。
再度読み返してみると、あまりに車谷一家を軽視した描き方しかしていないことにあの頃の自分をたこ殴りにして大阪湾にコンクリ詰めにして沈めたくなってしまい、今回大幅に書き直しすることとなりました。
加筆どころじゃないレベル。
死別するというのは、何もかもが思い出になってしまいます。
振り返った先にしか、別れた相手と会うことができません。
でも車谷一家は、そんな由夏さんに胸を張れるよう足を進めることを決めました。
空パパだってまだまだ若い。
これからの人生に、新しい出会いがあったって悪くはないと思っています。
でもそれは、やっぱり由夏さんなしには語れません。
由夏さんが息づいている智久さんでなければ、空パパじゃない。
ということで、大幅に書き直しすることとなりました(※大事なことなので二回言うよ!)。
もちろん心のどこかでは、由夏さん一筋でいてほしいなぁ…と他人事よろしく美談を期待している私もいるわけですが、智久さんに見送られる側になってほしいという気持ちも捨て切れないんですよねぇ。
だってもう、一生分の悲しみを経験したわけですから。
置いていく側の、由夏さんが抱いた辛さもダイレクトに知っちゃうことになるので、それはそれで鬼のような言い分ですけども…。
女性は30手前という設定で書いたんですが、考えてみれば空と年の離れた姉ちゃんで通用するレベルてどうなんだ…という葛藤をここに吐き出しておきます。
それはまぁ、今書いている方で触れられればなぁと。

多分、普通ならここまで考えなかった。
死別した奥さんをたったひとりとして生きてほしいとか、他に女作るなんて裏切り!といつもの私なら思います。
漫画だし、美談を望む。
でも、何かねぇ…もう本当にどうかしてるとしか言いようがないんですけど、思い入れが強すぎる故に本来考え込む必要のないところまで思考が走ってしまう。
別に原作で由夏さん一筋で生きるとも、新しい出会いを求めてるとも、描かれていないのにね。
随分勝手な妄想で大変恐縮ですが、そういう想いを込めて手直しをしたということが分かって頂ければ…いや、まぁ完璧に蛇足であることに変わりはないけども。
決して車谷一家を蔑ろにしているつもりがないことだけは分かってほしくて、だらだらと長い言い訳を失礼しました。

BGMは宇多田ヒカルさんの『桜流し』。
前に書いた時何を聴いてたか忘れたので、心機一転でチョイスしました。
エヴァQを観に行って初めて聴いた時、Qの内容を全く理解できなかったちんぷんかんぷんさの中で、ガチ車谷一家ソングすぎ…とひとり明後日の方向に涙を流したのも、本当にどうかしてると思います。


2014/03/23 05:01