049.22日目『試練』



美海
「……………………」
(あたしは、死体安置所へそっと足を踏み入れた。
 …………足取りが重い。
 本堂くんに浴びせられたスタンバトンの衝撃は思った以上に堪えているみたい。
 ……死体安置所には、もう1つ扉があった。
 たぶん、アキラたちが探索して、秋尾くんと弥重ちゃんが閉じ込められていたと言う部屋へ繋がっているのだろう。
 …………その扉には、メッセージが書かれていた。)


 おめでとうございます。
 白百合美海さん。
 このままお進み下さい。
 次のゲームが用意されています。
 なあに時間は取らせません。
 勝てば開放、負ければ絶望。
 どうぞお楽しみ下さい。



美海
「…………次の、ゲーム?」
(…………なんのことだろう。
 …………犯人と対面するのかしら。

 扉の前には、メッセージの他に1つ箱が置かれていた。
 開けるとそこには…………一丁の拳銃が収納されていた。
 …………わざわざ、あたしに殺されようって言うのかしら)
美海
「…………ふふ」
(あたしは思わず鼻で笑ってしまった。
 …………犯人への憎しみを、抑えられそうもなかった)


 ……………………。

 ……………………。


美海
「……………………」
(しばらく歩き進めると、また、扉を発見した。
 そこにはこう、メッセージが書かれていた)


 それでも彼はあなたを愛しています


美海
「………………意味がわからないわ」
(あたしは、深呼吸をすると扉を開けた。

 ……………………。

 ……………………そこには)

「……………………」

「……………………」
美海
「………………っ!!」

「よう、美海…………いや、……えりか」
美海
「……っっ!!」
(ぐったりと横たわる如月くんと、
 皮肉げな笑顔を浮かべ、怪しげに瞳を光らせるあの男が…………菫谷昴が、
 …………墨谷昂太が、いた)




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