krkの真太郎誕ネタ


2013.07.07.Sunday

先輩たちが貰ってきたらしく部室には七夕の笹があった。
神頼みとはこの部に、らしくないっと思って短冊を見ればほとんどが彼女が欲しいなどだった。意外に先輩方は自分に正直だ。
名前を書かなければ分からないと思って、私も部室に置いてあった短冊に願い事を書いた。友達から大切な人に変わった今年。幸い、部活がない。

「“今年ぐらいは一緒に過ごせますように”――っと」


 * * *


「お前は馬鹿なのだよ。いつでもお前の我儘ぐらい付き合ってやるのだよ。」
「え…?真太郎」
「短冊に書いただろう。お前の字ぐらい分かるに決まってる」

7月7日、日曜日。恋人になって初めて、貴方と迎える誕生日。我儘も短冊に書けば叶うことが知った七夕の日。

「お前と これからも、ずっと一緒にすごしてやるのだよ」
「うん!誕生日、おめでとう。真太郎」


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Free!のネタ


2013.07.04.Thursday

海風を感じながら、朝の光を浴びる。いつもながらの風景。
階段を前にして先ほどの気持ちとは一変、気だるさを感じながら上った。

「……すべては、朝ごはんのために」

目的地となる家に着けば、インターホンを鳴らすが住人から応答がない。仕方がないと思いつつ、勝手口からお邪魔しますと言って足を踏み入れた。

「ハル、真琴!おはよう」
「……‥はよ」
「あ、おはよう」

香ばしい匂いに釣られて、台所に行けばここの長男こと七瀬遙と幼馴染みの橘真琴がいる。そのまま居間へと促されて、ちゃぶ台を挟んで三人で座った。

「って、また鯖なの……?」
「嫌なら、食わなくてもいいぞ」
「いえいえ、有難くいただきます!」

出された鯖の乗った皿を引っ込めされそうになって、急いでいただきますっと口にする。

「そういえば、真琴はいつもながらご苦労さまだね。ハルのお迎え」
「そうでもないよ。それに、はる 迎えにいかないと学校に来ないかも知れないからね」

「ん――、その面倒見の良さ!真琴がハル並みに、料理が美味ければすぐにでも嫁に欲しいぐらいなのに」

「いやいや!それは、はるに殺されるからか遠慮しておくよ」
「あ!っおい!真琴っっ!!?」
「無い無い!のんびり屋のハルは、いくらなんでも殺したりはしないって」
「あはははは、」

「………(ったく、察しろよ。鈍感っ)」


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毛探偵の聡明ネタ


2013.06.24.Monday

「なぁ、な ん で お前は俺は祝ってくれないんだ」

ソファで雑誌を読んでいれば、不意に声をかけれる。

「え?いきなりどうしたんですか?」
「他のヤツらのは祝っているじゃん」
「そ、それは…前もって教えてもらえたからですよ」

「私だって、そりゃあ祝いたかったですよ……
 でも知ったの、その後とかで」

「ふーん、それで?」

「来年は、絶対一番に祝いますから!!」
「じゃあ、今年のは?」

「え」

「今年のお祝いも欲しいな、俺?」

手を引っ張られた。掴まれた部分から熱を感じる。

「わたし……じゃ、ダメですか」

これが、今できる精一杯の気持ち。
聡明は満足そうに“もちろん、嬉しいよ”と笑った。


23:39|comment(0)

仕事ネタ


2013.06.23.Sunday

倉庫で一番上にある棚に手を伸ばすが、中々取れない。
背伸びをして、んーっと伸びをしてみるがあと少しのところで届かない。
後ろから声を掛けられ、振り向けば佐藤さんが腕組をしながらドアに寄り掛かっていた。ゆっくり近づいて、棚にあった箱を取ってくれる。

「っばか、取れないものがあるなら俺が取ってやるって言っただろうが」
「バカって、私はぽぷらよりも高いし伊波ちゃんよりもほんの少し背が高いんだからね。それにきっとまだ身長伸びるから」
「別にいんじゃねえか、それ以上伸びなくても。俺や小鳥遊を使えばいいだけのことだろう?」
「あっ、うん。………ありがとう」

すっぽり収まるお前が、ちょうどいいとは言えない………。


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