クツワが
シャーペストコンパスに続いてこんなのを発売していました。
鉛筆用コンパス エンパスも同時発売していることから、シャーペン持ち込みを禁じた小学校のために発売したんじゃないかなあと考えられます。
軸色3色、ベルマークつき、PL保険加入済み、2014年1月発売、製造国表記がないんですが中国製に思います。
シャーペストコンパスと同じく変形して針を収納、芯ホルダのように2mm芯で書けるコンパスです。
●コンパスとして
中心機構つき、作図直径公称3mm〜320mm(実測9〜318)
脚がブレることもなく作図でき、針も尖っています。
安全対策なのか、針を展開した場合、脚を完全に閉じられません。
●2mm芯ホルダとして
ねじ締め式、残芯15mm以上、可納芯長35mm、キャップつき(一応後着可能)
適合芯研器:辛うじて
ロットリングR505 250(青差込口) Koh-I-Noor5228や北星 大人の鉛筆タッチペンつき並みに短く、シャーペストコンパスと同様あくまで補助的とはいえ、軸径が少々太くて意外に書きやすい。
ねじ締め式は口金(口プラ、本品ではスリーブ)を締めこんで芯をくわえる方式。操作が面倒だけれど構造が簡素で、コンパス用としては珍しくない方式です。
この方式のため、芯の出し具合を調節する必要があります。
使用時:芯を6.5mm出すのが最適(スリーブを外した状態で9mm)
付属芯研器で削るとき:芯を10mm以上出す(スリーブを外した状態で12.5mm以上)
回転式芯研器で削るとき:芯を16mm以上出す(スリーブを外した状態で18.5mm以上)
付属品は前述したキャップのほか、替芯、芯研器の三つがあります。
◆替芯
φ2mm×35、3本
別売り替芯SP101のほか
同社コンパス替芯CP011や、他社の2mm芯を短く折っても使えます。ステッドラー マルス200も合います。
●芯研器つき
同社CP011付属芯研器と色違い同型つまりNJK750。
2mm芯の長所のひとつは、尖らせると
0.2mmシャーペンより細い線を引けることなんですけれど、この付属芯研器では芯先が尖らず細長く伸びます。
0.2mm芯より鋭く尖らせるには回転式芯研器で削ります。
シャーペストコンパスや
くるんパススティックに比べ書きやすくて見た目がすっきりしているけれど、芯補充、芯出し調節など扱いが面倒なのが大きな欠点です。
それでもなお、これを好んで使う小学生がいたら将来有望だなあ。
本品は楽しい製品なので、小学生以外でも2mm使いなら買って損は無い、と言いたいところですが、使用機会があるかと問われれば、製図や図学をやっていた・いるのでなければ多分ありません。