クツワの学童向STADコンパス用2mm替芯ですが、今回の主役はこれに付属する芯研器NO.750です。なまえシールつき、ベルマークつき、PL保険加入済み。
中島重久堂(なかじまじゅうきゅうどう)という、刃にNJKを刻印した優れた鉛筆削りを生産する工場があり、2mm用芯研器も造っているのですが、受託生産が主体のためか店頭でその名を目にすることはありません。
NJK刃供給先のうちの一社がクツワ、同社鉛筆削りケズールやトガールもNJK刃。三菱鉛筆やトンボにもそれと思しき製品があります。
12.15mm長×5.5幅×0.7厚刃。日本製。
芯を10mm以上出して削り、研削角度16°〜17°で
ステッドラー502に迫ります。
a)
ステッドラー925 35-20N, 2mmFb)
コクヨ鉛筆シャープ1.3mm2Bc)
三菱ユニホルダー2mmBd)同2mmHB
削れ味はあまり良くなく、三菱ユニ2mmHBやBを削ると芯先が欠け、
フィールドM20-700ではある程度削ると芯が空転。コクヨ鉛筆シャープも同様に空転します。
まさか刃物において日本製が遅れをとるとは……期待が大きいだけに困惑しましたが、やや硬いステッドラーの2mm芯マルス200Fを削ったらうまく尖りました。
また同じノック式2mmでも、芯表面に縦溝があるステッドラー芯でなら空転しませんでした。
本品の元にされたであろうドイツの芯研器(右側、ファーバーカステル184100、製造元はたぶん
ダーレアイゼンらしい、
レモン ドイツ削器の製造元)と並べてみましょう。あちらが鈍角に刃付けされていることがわかります。
木材をも削るなら本品の刃付けでよいのでしょうが、黒鉛芯はやすりで研ぐのが最適な材料だから、深くくいこまない刃がいいんじゃないでしょうか。
いくら尖らせても紙面に芯先をあてただけで砕けてしまうのなら、尖らせることが無意味に近い行為とはいえ、HBでも研削中に芯先が欠けるのはやはり良いとは言えません。
限界まで尖るくらいでないと製図用としては……と考えたところで、はたと気づいた。筆記用または学童用だったらあまり尖らなくていいかもしれません。
コンパス芯φ2.05mm×約23mm。5本入り。
他社製コンパスに入れても問題なし。
芯先を斜めにするには、カッターで大まかに削って紙やすりで仕上げます。
この替芯と芯削りはクツワSTADコンパス(替芯用)CP100N及びCP103の付属品でもあり、他に4色、ピンクや橙もあります。
但し別売りは青のみらしく、またAmazonも青のみのようです。
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三菱DPS600DUX 3250※2014年7月12日追記
芯先が崩れてしまう本品ですが、削り方を誤っていたようです。
左から、
NJK750, 1コめ
NJK750, 2コめ
ステッドラー502で削った2mm芯先。
コンパス 青 CP102N :Amazon.co.jpこちらも芯削りつきコンパス。
【1ケース納品】【1個あたり298円】クツワ コンパス芯用 CO-C2SN 10個 :Amazon.co.jp