ボードレール他五篇(岩波文庫―ベンヤミンの仕事)

　コピー芸術は価値が低い、という序論で有名な「複製技術の時代における芸術作品」(1936)収録。

　古典芸術の殆どは為政者や宗教指導者のために作られ、権力が芸術を権威づけ、権威づけられた芸術が権力を盛り立てた、と芸術と権力の共犯関係を告発し、そんな因襲的芸術には権威以外大して中身が無いから、権威を剥ぎとる＝複製するだけで価値が下落する、と挑発した。
一方複製技術時代の芸術すなわち映画は、複製されてなお価値を失わず、多くの人口に膾炙されることを名誉とし成功とする。政治が王政から民政へ移ったように芸術も大衆の手に渡ったと指摘。
ところがこの大衆芸術も、スター崇拝と観客崇拝により権力に利用される。これをカリスマ指導者と国粋主義に置換し国家規模で行っているのがナチスドイツやファシストイタリアであり、個々の表現機会は奪われ、集団的表現つまり戦争を与えられようとしている。
だから大衆は自己統御しなければならない、と警告した。

　最近は専ら著作権と関連づけて語られるようです。著作権も原点は権威づけらしいので誤りではないものの、再び左翼的に、権力とメディアの相互作用という観点から解釈したら如何か。

　さて、著者ベンヤミンは共産主義者なんですが、戦後のソ連もナチス同様であり、これが発表された当時すでにその萌芽が現れていました。社会主義リアリズム(写真のようにリアルに描く、ではなく神話の一場面や王侯貴族の肖像画などをやめて社会主義建設に進む人々を描こう、という芸術運動。政治利用された)がそれ。
ベンヤミンはソ連をどう捉えたのか、ちょっくら調べてみるとどうも批判的だったようです。

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個人情報保護テープ１行ケシポン4mm幅グリーン37-256
1行ケシポン;Amazon検索

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　個人情報保護スタンプケシポンにテープ転写式の「1行ケシポン」があります。
　従来のスタンプ式では不向きな光沢紙や感熱紙に転写できるのが本品の利点で、テープ幅4mmと5mm、テープ長は8m。23g,ベトナム製。2009年9月発売。
　部品の大部分を同社修正テープホワイパースライドから流用したため、それと同じように「引いて1行、押して一文字隠蔽」ができ、転写ヘッド(定着ヘラ)収納もできるうえ、テープ交換によって修正テープにもなります。

　相変わらず「完全なデータの隠ぺい、抹消をするものではありません。」との注意書がありますが、隠蔽力は高く、読めなくなりますね。
　しかしこの1行ケシポン、転写したテープを砂消しや修正テープ用消しゴムでこすると剥がれてしまいます。
これはコピー機とあわせて使うのがよいのでしょうか。
　ユニオンケミカー ラインズのように、テープをほかの柄(犬の足跡とか桜の花びらとか)にしたファンシーグッズでもよかったのかもしれません。
基本的にはホワイパースライドと同じなので、着せかえカバーと捉えるのもいいかもしれないですね。

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