アフィリエイトの文具評論家ブログ
ナカバヤシ コメモ CA-NP-07
2010/10/12 06:00



メディア文化論―メディアを学ぶ人のための15話(有斐閣アルマ)

図書館でたまたま見つけ、手に取ってみた本。
 ある調べ事をしていて、参考になりそうな本の存在を知り、書店で注文すると絶版となっていることがままある。
となると古本や市場在庫を求めるわけだが、何軒もの古本屋の棚をつぶさに見ていくよりはネット検索するほうが早い。となればネット書店の利用客も増える。
出版点数が多すぎて絶版が増え、新古書店の台頭が促され、本が溢れる時代に検索エンジンを用いずに本を探すことは難しい。

 町の書店が消えていると嘆き、書店における本との偶然の出会いを強調してネット書店を糾弾する者がいますが、それは本を探したことがない人間のセリフだと思うんです。
しかしこの本を図書館で偶然見つけ、それを契機に、放置していたベンヤミンを読んだり、百科事典でしか知らないル・ボンを読み始めたりしたため、偶然の出会い云々という意見も一理あると感じたのでした。

ナカバヤシ KOMEMO A7スリム/64枚/ブラック CA-NP-07-D

ナカバヤシ KOMEMO A6/文庫本 64枚/グリーン CA-NP-05-G

マーケットプレイス品


 紙の大きさには規格があって、メモパッドもそれに準じて裁断されていますが、これは携帯電話サイズのA7スリムという規格外品。日本製。
ほかにA6,A7があり本品と合わせて3サイズ、またリング綴じ(横罫)もあります。
 表紙はパール調。全9色。中紙64枚、3.5mm方眼罫(両面印刷)。
 KOMEMOはページを2分割できます。
上のミシン目は引っぱれば切り取れるマイクロカット。
中央は間隔が粗く、切り取るには一旦折り曲げる必要があるミシン目。
誤って上下分割することなくページを切り取れるよう配慮されています。
裁断が右にズレているのはご愛嬌。

 台紙はなく、裏表紙は表紙と同じくへろっとしており、立ったままメモるには不具合あるので、財布や定期入れのカード差しにでも差し込んで書くといいようです。
また、A7メモパッドカバーに差し込むと1/3ほど空所ができ、そこに小さな万年筆などが入って、メモパッドと筆記具をひとまとめにして携帯できます。
筆記具と組み合わせて携帯しやすいというのは利点ですね。

 紙は適度に粗く、油性ボールペンの書き出しかすれを抑え、紙面に手の脂がついてもインクのかすれが発生しにくく、にじみも殆どありません。
ラミーM66エナージェル、パイロットVボールRT等で裏ぬけ(裏写り)しますが、万年筆用インクとは相性よくてパイロットブルーブラックやウォーターマンブルーブラックでも裏ぬけしません。またぺんてるビクーニャでも裏ぬけせず。

 この紙質には感心しました。ほかのナカバヤシ製品にも使われているんでしょうかこの紙。



 本品はカーボンパス参加品。
京都議定書(1997)で提案されたCO2排出権取引を複数の民間企業が協力して行う計画があり、ジーコンシャスという会社が取りまとめています。
カーボンパス(商標)はその計画名でカーボンオフセットと同義。
KOMEMO一冊につきCO2を100g間接的に削減できると説明されています。

 そのような周辺事情はともかく、このA7スリムはモンブランモーツアルト用ノートブック#30371用メモパッド(26枚,50mm×100)とほぼ同じ大きさでその代用が利きます。貧乏人には助かる。
だがKOMEMOはモンブランメモパッドと同じくらい入手しづらい。
 これに合う大きさの万年筆となると、一千円のOHTOタッシェか数万円のペリカン300やモンブラン114になり、中間の価格帯というのがなかなかない小ささです。万年筆を使わなければ済む話ですが……

オート タッシェ 万年筆タッシェ /ブルー 98.8MM 20G FF-10Tブルー:Amazon


ペリカン スーベレーン M300万年筆緑縞 EF 極細 M300:Amazonマーケットプレイス

追記:パーカーエスプリ(キャップ閉時114mm)6000円税抜がありました。
因みにペリカン300とモンブラン114では300を薦めます。


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