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織田

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あの菓子に意味はない。ただ大特価と書かれていたし、料理は好きだったし、多く作りすぎてしまっただけだ。あの菓子に意味はない。何よりあの朴念仁が意味なんぞに気付くわけもない。「この間は有難う」綺麗な包みを渡された私はどうしたらいい。誰だ織田の朴念仁に吹き込んだのは!

織田

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人を愛した瞬間の指先はあたたかい。手を繋いで買い物したり、手を合わせて大きさを見てみたり。私は唯の女だった。彼のいつにも増して包帯だらけの姿を見て、あの人がどうなったか、云われなくても分かった。愛した人を失った時の冷たい指先は、ずっとそのまま。

織田

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百歳まで共に生きようと云った女は、俺の腕の中であっさりと生涯を終えた。そして俺も今死を迎えた。何も無いと思っていたと云うのにどう云う事だろうか、彼女がいる。「早いよ、来るの」「…そうかもしれないな」自殺癖を持つ友人が来ないことを願いながら、俺は彼女と共に眠ろうか。

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「北海道に行こう!」私の言葉に織田作は突然どうした、と顔色を変えずに言う。「此の間北海道行ったの!ね、二人で逃げよう!」「・・・逃げる?」不思議そうに聞き返した織田作に私は頷いた。「うん!全部、総て、何もかもから」貴方を死なせたくないんです。

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何て云ったらいいんだろう。思えば話した事が無い。私は太宰さんの後ろに居るだけだから。でも、云いたい。せめて今日だけはお伝えしたい。「あ、あの!」「?」「おたんじょうび、おめでとうございます!」きょとんとしてから、彼はふ、と笑った。

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ぱん、という小さな爆発音。墓場には不謹慎な音であるが、其れを咎める者はいない。音の主は小さく笑って、其れを地面に置いた。「ハッピーバースデー」米国から帰ってきたんだ、作之助。彼女の言葉に、返す者はいない。

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踵が高い靴を買った。可愛さとかはない、普通に格好いい黒い靴。背伸びがしたかった。大人に見てほしい。沢山理由はあるけど、きっと気持ちは届いていない。「お、織田さん!」「…?どうした、今日は背が高いな。」気づいてほしい。けど、きっとこれでいいとも思う。

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※ループ

彼が死んだ。此れで八回目の死。今回も初めの時の様に殺されてしまった。そしてあの包帯野郎は組織を抜けた。嗚呼、また過去に戻らなくては。死んではいけない、彼は死んではいけないの。「初めまして」「…お前は?」「今日の仕事でご一緒する、」九回目の初めまして。今回は、きっと


(おださくの死を回避するために異能でループを繰り返す女の子の話)

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俺が死んだらどうする。彼は私の目を見て云う。「そうね…お腹に子供が居たら何が何でも生きるわ」「…居なかったら」「こめかみに鉛玉を一発」彼はため息をついた。自分で云った癖に。「…お前は、」其処まで云って止めた彼は、何処かへ行ってしまった。(私が選んだのは、)

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「空いた穴を塞ぐには、どうしたら良いと思う」私の問いかけに、彼女はきょとんとしてから笑った。簡単だよ、と云って彼女は口を開く。「美味しい物を食べて、楽しい事をして、」それから、好きな人と眠るの。彼女はそう云って笑う。「…俺にもできるか」頷いて、彼女は手を差し出した

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