茜にグッバイ
2013.01.31.Thursday
君と私、うpりましたー!
ってこれ中編のが良かったかも。
才女と参謀
2013.01.29.Tuesday
参謀のクラスにいる才女のお話。
とーじょーじんぶつ
柳さん。言うまでもなく参謀。
才女。世良文歌(仮)、頭脳明晰な軽度の男性恐怖症。
中島美結。心優しい吹奏楽部員にして才女の友人。勉強はあまりできないが決して馬鹿ではない。
以下本文
うちのクラスには、風変わりな才女がいる。
彼女は長い前髪で顔の半分を隠している。理由は不明。俺のデータを以ても成績などの学校で公開されている範囲の事しかわかっていない。
観察していてわかったのは、交友範囲が狭く同じクラスの中島美結と仲がよい事。
席が前後であるのを利用して授業中であろうとお構いなしに中島がわからないところを教えていること。
それに関しては面白い事件がつい先日おきた。
古典の授業は今年一番のハズレである。なんといっても教師が悪いのだ。教鞭をとってまだ日が浅いというのもあるが授業がわかりづらい事この上ない。
古典を苦手としている生徒たちが自己ワースト更新の一途を辿っている、とこの間の生徒会でも問題視されていたくらいだ。
今日も今日とて理解に時間のかかる授業だと思う。驕っているわけではないが予習復習をしていて自学に長けてなければ。或いは、理解力が人並みかそれ以下であったならば俺も周りの様に頭を唸らせなければならなかったかもしれない。
ふと黒板から視線をそらすと、教卓に背を向けた世良が先生の授業の邪魔にならない程度の音量で中島に解説をしていた。
「このふるっていうのは懸詞になっていて、雨が降るって意味と時が経つっていう二重の意味があるんだよ」
どうやら今やっている範囲のレクチャーらしい。おそらく次の授業で学ぶであろう歌の解説をしていた。
「ふんふん。やっぱ文ちゃんの方が先生よりわかりやすいわ」
「美結ちゃんそれは先生に失礼だよ…」
苦笑する世良の後ろには
「ほう、中島ぁ。誰がわかりにくいって?」
件の先生が立っていた。
「そんなに世良の教え方が上手いなら世良が授業してもいいんだぞ?」
にやりと卑しく笑みを浮かべる古典教師に世良は嫌悪のまなざしを浮かべていた。
「教師がほかの生徒巻き込むとか最低」
力尽きた…この後世良ちゃんは先生よりわかりやすい授業を披露してテスト対策を皆にレクチャーします。
終われ
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