あやかしの深き闇ぞうるわし(完結)
(好きと言うまで離しません)
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囁くやうな驟雨の後で
初恋は檸檬の味がするか
奥ゆかしく淑やかにて不純な
知らぬ存ぜぬで隠した思慕よ
ドナウの真珠が頬を濡らすころ
恥じらう君は永遠の少女
清楚な花にも棘はあるのです
密かに蜜やかに内緒話
あゝ、可愛いきみを苛めて征服したい
濡れた瞳の無垢なことよ
可憐な君は嘘がお上手
お生きなさい、お逝きなさい
紫陽花が淑やかに咲き散る季節に
どうぞ彼岸への道連れに
贅沢な余白の愛(完結)