6



「冗談じゃねえ……!!」

千年リングに宿る邪悪な意思であるバクラは、人知れず怒りをあらわにしていた。




事の起こりは突然だった。何の前触れもなかった。

いつものように学校から帰宅した宿主。
その時も、バクラは普段通り千年リングの奥に潜んでいた。

今日はゆめを呼び出すつもりもない。
3000年をリングの中で過ごしたバクラにとって、リングの中で大人しくしている間は時間の流れなど別段気にもならないのだ。

やる事と言えば、いつか来る決戦の日のために、『舞台』を宿主に作らせつつ、計画を練り上げることくらいだ。
逆に言えば、それ以上の事は無いし起こりようもなかったはず、だった。

しかし。


唐突に千年リングに流れ込んできた『気配』が、獏良了から肉体のコントロールを奪うきっかけとなった。

人間はこんな感覚を胸騒ぎと言うのかもしれない。
だがそれはバクラにとって、もっと明確な危機感だった。

実は彼は、ゆめの持ち物のいくつかにパラサイトマインドを仕込んでいた。

彼女の行動を把握――言い換えれば監視をするためだが、そこは元より『バクラ』に心酔している女。

バクラがうっかりそちらに意識を遣れば、彼女の鬼をも殺せそうな灼熱の慕情が伝わってきて、さすがの彼も頻繁にそれに触れる気にはなれず、必要がある時以外は放置していたと言うのが正しかった。

けれども、『彼女』が人智を超えたモノに近付いたとなれば話は別だ。
たとえば、千年アイテムのような。

バクラは今彼女から流れて来る気配が何なのか、すぐには分からなかった。

(この気配は……感覚は……!)

誰よりもよく知っているのに、実は知らないような。
まるで嗅覚の良い犬が、自分の匂いにだけは当たり前に慣れすぎて鈍感になるような――

そこまで考えて、バクラは柄にもなく背筋に不穏な怖気が走るのを自覚した。

自らの思惑を超えた何かが、しかし自らのごく近いところで、起ころうとしている――

気付いた時には、バクラは自ら宿主の携帯電話を使って、いつもの女に電話を掛けていた。


流れるコール音。
もどかしい時間。

認めたくないが、たしかに今自分は焦っていると、彼が自覚した瞬間。
繋がった通話。

《もし、もし……》

携帯電話から発せられた彼女の声に、何処か安堵を覚えるバクラ。

「今何処にいる」

言葉にしたのは、何の変哲もない質問だったはずだ。

しかし。
いつもなら間髪入れず返答するだろう彼女は、バクラの問いに何故か沈黙していた。

思わず舌打ちを零しそうになった彼は、声を荒らげて彼女を呼ぶ。

「おい! 聞いてんのか!!
……今何処にいるかって訊いてんだよ。ゆめ!」

《あっ、今は……もう家に着いたところだよ!
ねぇバっ…………、ッッ……》

しかし、電話の向こうから流れてきたのは彼女のいつもの声でなく、やけに上擦ったような不自然な声色だった。

ギリ、と奥歯を噛み締める。

やはりだ。気のせいなどではない。
彼女は確実に『何か』に直面している。

さらにあろうことか、その後に訪れたのは息を呑んだようなゆめの僅かな息遣いと、不自然な沈黙だった。

バクラの脳天がカッと熱くなる。
一瞬でドス黒いモノに支配された感情。

「おい、」と一言発した彼は、激情を強引に押さえ込み、密やかに息を吐く。

「…………貴様。誰と一緒に居やがる」

冷えた頭で問いかけた。


もし暴漢のような類に襲われているのなら、彼女はこんな反応はしないはずだ。

これはどう見ても、怜悧な意志を持った何者かに脅されている反応だ。
それも、バクラの名前を隠す必要のある何者かに。


バクラは電話を耳に当てたまま、靴を履き、素早く601号室を抜け出した。

「おい」

駄目元で念押すその声に、しかし返答はない。

共用廊下をすり抜け、乱暴にエレベーターのボタンを押す。
1階からのろのろと上がってくるエレベーターに舌打ちをこぼした。

たとえば、これがゆめという女でなかったら、もう一つの可能性だって考えられるのだ。

即ち、今彼女が会っているのは別の男で、そいつと宜しくやっているところに――
女の一途さを疑わない馬鹿な男がタイミング悪く電話を掛けてしまい、あばずれ女が狼狽えるという下らないシナリオだ。

だがあの女はゆめなのだ。
『バクラ』という存在に骨の髄までイカレた女。

かりそめの肉体を通して顕現しているとは言え、邪神すら抱え込んでいる闇の魂を呆れさせるほどの熱情を宿す、人間の女。

そんな彼女に限って、出来心の浮気など決してありえない。
そいつが、『バクラ』でもない限り。

けれども、最後に彼女から発せられたのは、それまでの前提を覆しかねない、バクラの耳を疑うような言葉だった。

《愛してる、から……どっちも。
信じて、お願い》

そして、激しい雑音のあと、音が遠ざかった。


「…………っ」

通話は途切れていない。

一瞬だけ足を止めたバクラは、玩具が生意気にも反抗したという下らない怒りを無理矢理頭の隅へ追いやり、考えた。

「…………」

再び歩き出す。
電話口からは野外だと思われる自然の環境音しか聞こえて来ない。

どこかに携帯電話を投げ捨てられたか、あるいは。

バクラが頭をフル回転させながら、ようやくマンションを出た時だった。

「……ッ!?」

バクラの胸元で輝く千年リング。

その針がピンと反応し、ゆめの家の方角を指しているではないか!!

信じられない、とバクラは思った。

(千年アイテムだと……!?)

まさか、そんな。

先程ゆめから流れてきた気配が千年アイテムかもしれないというのは、一旦は考えたが打ち消していた可能性だった。

何故なら、千年アイテムの在り処――
考えるまでもないからだ。

千年パズルと、墓守の連中から譲り受けた千年タウクと千年ロッド。その三つは遊戯が持っている。

千年秤と千年錠は他の墓守が守り、そして千年リングと、ペガサスから奪った千年眼はバクラが。

千年アイテムはそれで全てのはずだ。例外はない。

だが今バクラの首に掛けられている千年リングは、確実に何かの千年アイテムに反応していた。

「…………っ」


焦りが大きくなる。

バトルシップの上で闇の人格であるマリクに一旦は消された時よりも、異質で、得体の知れない危機感だった。

「くっ……」

歯噛みして、ゆめの自宅へと急ぐ。

千年アイテムの気配。
千年アイテムとは本来無関係なはずなのに、巻き込まれた彼女。
バクラの名前を出さまいと口をつぐんだゆめ。

敵の目的が自分かもしれないというまさかの可能性が、バクラの脳裏に浮かぶ。

携帯電話――まだ繋がったままだ。
『敵』は何故電話を切らなかったのだろうか。

繋げておいて、たとえば彼女の悲鳴を電話口の向こうにいる相手に聞かせるというのならわかる。
だがそれらしき音声は一向に流れて来ない。

もし彼女を攫って後から脅迫するような行動に出るのなら、はじめに通話を許したりするはずがない。
会話を許すなら攫った後に、彼女が人質になっていることを報せると同時に要求を伝えて来る段階になってからだろう。

けれども、そんなとめどないバクラの想像は、ようやく流れてきた通話の『声』に、全て掻き消されることとなる。

雑音混じりだが、遠くでゆめの声が聞こえた。

内容はよくわからないが何かを問いかけたようだった。

それに応える声を聞いた時、バクラは何かの間違いじゃないのかと耳を疑った。

《……、外で話せ。妙な動きをしたら首が飛ぶと思いな》

《……、…………っ》

《オレ様の言う通りにした方が身のためだぜ……!》

ややあって、ブツリと途切れた通話に、バクラは思わず携帯電話を握り潰しそうになったのだった。



赤い外套を着て自分と同じ声で喋る男――
に捕らわれたゆめを見た時、バクラは自分の予想が当たっていた事を内心呪った。

陳腐な言い方をすれば、信じたくなかった、という気持ちだった。

千年アイテムに反応した自身のリング。
ゆめが電話越しに吐いた、どちらも愛してるなどというトチ狂った言葉。
そして、電話が切れる直前に聞こえてきた『ヤツ』の声。

それらの証拠は、たった一つの事実を指し示していた。

だがバクラは、他に可能性はないと薄々知りつつも、やはりその光景を目の当たりにして驚かずにはいられなかった。

何故ならその存在は、決してここに居るはずなどない、居てはならない存在だったからだ。

しかし彼は、確固たる肉体を持ち、首からこの世に二つとない千年リングを下げて、そこに現界していた。

そして――
かつて盗賊王と呼ばれた男は、ゆめという女を人質にして、もう一人の千年リングの持ち主を追い払ったのだ。




バクラは今日起きた出来事をひと通り思い出し、憎々しげな表情を浮かべた。

『かつての自分』が、理由もわからず3000年後に飛ばされて来るなど。

信じたくないし、信じられるはずもない。

拮抗する千年リング同士の力。

恐らくそうだろうと思ってかけた鎌――精霊獣が使えないこと――はその通りだったから良いものの、正直なところこの途方もない現象全体については、バクラにも皆目見当がつかなかった。

しかし、いつまでもこのまま成り行きを見守っているわけにはいかない。


例の庭でバクラが盗賊王と言葉を交わした時、盗賊王は『この時代』と口にしていた。

そこでバクラは、ゆめが盗賊王に何事かを入れ知恵をしたのだと即悟った。
彼女はバクラに何かを伝えようとしていたが、皆まで言わなくとも分かる。

彼女は見知らぬ世界に困惑し殺気立つ盗賊王を宥めるために、適当な辻褄合わせの情報を彼に吹き込んだのだろう。

盗賊王は千年リングに宿る『バクラ』をバクラだと知らなかった。
まぁ、後にゆめ自身が間抜けにもバクラの名前を呼んだから奴にはバレてしまっただろうが――

それでもゆめは『本物の』盗賊王を見て、獏良了を宿主とするバクラの存在はヤツに知られない方が良いと、咄嗟に判断したのだ。
だから電話ではバクラの名前を口にしなかった。

――そこから読み取れる情報は、こうだ。

突如としてこの世界に出現した盗賊王バクラは、当時の彼のままで、この現代日本の情報も持っていなければ、千年リングと千年パズルに封印された魂のことも知らない。

そして、この世界に来てしまった理由も彼にはわからない。
盗賊王は『現代側そちらが原因だろう』と言っていた。

言いがかりもいいところだ。
もしこれが『向こう側』での魔術的儀式などの仕業であったなら、状況はいくぶんマシだったのに。

――つまりこれは、千年リングに宿るバクラにとっては最悪の状況なのだ。


それでも、盗賊王がこの世界で初めに出会ったのがゆめだったのは、幸運だったと言える。

ゆめは盗賊王よりは頭が回らないし、『バクラ』には違いないヤツに対して反抗したり逃げ出したりはしないから、盗賊王を安心させつつ、ある程度は彼をうまく扱うことが出来るだろう。

また盗賊王の方も、彼女の『バクラ依存』ゆえの馴れ馴れしさに戸惑うだろうが、それでもこの世界の情報をある程度知るまでは無茶なことはしないはずだ。

もちろん彼も『バクラ』だから油断は出来ないが、少なくとも千年パズルに宿るファラオにまつわる秘密だけは、ゆめは守り通してくれるだろう。

だからこそバクラは、『彼女に』、『盗賊王を』、預けたのだ。その逆を装って。

もっとも、彼女がその意図に気付くには少し時間がかかるだろうが。

ゆめはその性質上盗賊王にだいぶ籠絡されるだろうが、盗賊王の方もそこが彼女の弱点だと気付き、二人でぬるい駆け引きと言う名の男女ごっこでもやっててくれれば時間が稼げる。

先述のファラオの秘密が漏れる危険を考えても、勝手気ままに盗賊王にこの世界を闊歩されるよりはそっちの方がだいぶ安全だ。

――バクラはそう考えていた。

彼はそのまま思索を巡らし、いくばくか逡巡してから――

とある人間に連絡を取ったのだった。




「……よォ。オレ様を覚えてるか?」

《っ……!!
お前はっ……、バクラ……っ!?》

「ご名答。覚えててくれたとは光栄だな。
墓守のマリクさんよ」


マリク・イシュタール。
墓守の一族として生まれた彼は、かつてバクラと共闘した事がある。

バトルシティと呼ばれた決闘デュエル大会。

そこでマリクとバクラは、とある目的のために一時的に手を組んだ。

そして、マリクのもう一つの人格である闇人格と対峙したは良いものの、闇の決闘デュエルに負け、一旦は滅ぼされ――

やがて闇人格のマリクは遊戯に負けて消え去り、全てを取り戻した主人格のマリクは新たな道を歩み、一旦は消されたバクラも千年リングに戻ったのだ。

それから彼らは一度も言葉を交わしてはいない。

バクラにとって必要がなかったのはもちろん、生まれ変わったマリクにとっても邪悪な魂であるバクラと共闘したことは、どちらかと言えば思い出したくない出来事だったのだろう。

通常であれば、バクラもそのままマリクという男の存在などはただの過去として忘れ去る算段だった。

だが今回の異常な事態が、その繋がりを思い出させるきっかけになってしまったのだ。


バクラにとっては遊戯と、千年パズルに宿る王の魂は本来敵だ。
しかしその敵は、最後の最後まで役割を全うしてもらわなければならないのだ。

『舞台』を整えて、決戦の日を迎えるまで。
七つの千年アイテムを揃え、ファラオが持つ『鍵』と共に、冥界の扉を開けるまで――

だからこそ、このありえない現象を遊戯たちの方に相談することは出来ないし、してはならないのだ。

何故なら、今とある女を人質に取ってこの世界のお勉強をしているだろう盗賊王は、最後の戦いで王の前に立ち塞がる相手なのだから。

いくらファラオの魂が記憶を失っているとはいえ、かつて敵対した盗賊王の存在を今、彼にネタバレすることは避けたい。

いや、ファラオの方よりも、盗賊王がこの世界でファラオを見つけてしまう方が大問題だ。
言うまでも無く、盗賊王は誰よりもファラオを憎んでいるからだ。

盗賊王に、今この世界にいるファラオの存在を認識させては絶対に駄目だ。

もしこの世界で時の漂流者である盗賊王バクラがうっかりファラオ(の魂の器である遊戯)を殺してしまったら、何もかもが水泡に帰してしまう。

千年パズルに宿る王の魂は器の遊戯の肉体でなければ、この世に顕現出来ない。
獏良了を宿主とするバクラとて同じだ。

3000年を超えて器を見つけた二つの魂が、この世の肉体を借りて決戦に臨む。
そういう筋書きでなければ、バクラの目的は達成されないのだ。

己の肉体が無いというのは、何と不便な事だろう!

そんなわけで。


《バクラ……今更何の用だ……!
僕はたしかにバトルシティでお前と手を組んだ。
だがそのために、してはいけないことも沢山した……!
後悔していることだって沢山ある。
でも僕は、過去から目を逸らさずに前を見て生きて行くと決めたんだ……!
今更お前のような邪悪な魂とは関わらないぞ!!》

電話口から発せられたマリクの声。
彼は己の内に巣食っていた闇に打ち勝ち、墓守として正しい道を歩み始めたらしい。

フフ、と薄く嗤ってそれを聞いていたバクラは、しかし彼にも引けない事情があるため諦めなかった。

「そう冷たくすんなよ……
なぁに、別に悪さをしようってわけじゃねえ……
オレ様は助けたいんだよ、仲間ってやつをな……!」

《なに……?》

仲間、という単語に反応したマリクがにわかに食いついた。
邪悪に口元を引き上げたバクラの表情など、マリクは知りようもない。

「オレ様も心を入れ替えたんだよ。
今はオレ様も遊戯の仲間だぜ……
そういうわけで、奴らの手を煩わせたくねぇからお前にこうして頼ってんだよ。
かつての相棒の質問に答えちゃくんねえか?」

すらすらと流れるように出てくる言葉。

マリクはしばし沈黙していたが、その沈黙こそが雄弁に彼の内心を物語っていた。
奴が何を考えているか想像に難くない、とバクラは内心ほくそ笑む。

《白々しいな……。
だがお前が僕を頼って来るというのは余程のことらしいな。
何が知りたい》

きた、とバクラは目を見開き、クククと嗤い声を漏らした。


「なぁマリク……
墓守の歴史や文献に、過去の魂が時を超えて存在した例はあるか?」

《過去の魂が時を超える……?
それは遊戯の千年パズルのような話か?》

「ああ……。だが千年アイテムに宿った魂が、現世で器を得て現れたのとは違う。
千年アイテムが……、いや千年アイテムに限らなくていい。
とにかく、一人の人間を丸ごとそのまま別の時代に飛ばすことが出来るような、宝物や魔術的儀式……
そういうものはあるか?」

《人間を丸ごとそのまま別の時代に……?
どういう意味だ……?》

「……、飛ばすというのは仮定の話だ。再現と言い換えてもいい。
たとえば……、過去に存在した人間の肉体と精神、持ち物をそっくり別の時代に投影、実体化――
幻想ではなく質量を持った本物としてだ。どうだ……?」

《それはつまり、もはやコールドスリープやタイムスリップのような……?
不可能だ! ありえない……!
墓守の歴史の中でもそんな話は聞いたことがない!
……バクラ、SFの話なら僕は専門外だぞ》

「…………」


分かっていた。

ただ、明確な否定が欲しかったのだ。

過去の人間が現代に現れる?
魂だけでなく肉体、そして千年アイテムまでも本物として再現される?
そんなことはありえない、と。

オカルトめいた領分についてなら、バクラも多大な知識を有している。
本来ならば、墓守に教わることなど何も無いのだ。

でも、それでも。

バクラは確かめずにはいられなかった。
たとえ無駄だと分かっていても。

何故なら、そうすること以外に、バクラは手掛かりを何も持っていなかったのだから。

下らない演技をしてまでも墓守に尋ねて、頭から否定をして貰わなければ、これは誰にもどうすることも出来ない事態だと実感出来なかったから。

だがもう、充分だ。


「……邪魔したな。
今の話は忘れろ。ただの可能性の話だ」

《バクラ。何があったんだ?
バクラ、おいバクラ……っ!!》

通話を切り、携帯電話を握りしめた。


「クソッ……」

吐き出した声は誰にも届かない。

バクラは虚空を睨めつけると、このどうしようもない事態を終息させるにはどうしたらいいか、さらに考え続けた。

ここは人間らしく、ネットや本を駆使して情報集めに勤しむのも良いかもしれない。
もっとも――それらに、この謎めいた現象を解決する直接的な答えがあるとは思えないが。

幸い明日は宿主の学校が休みだ。
動ける時間はたっぷりある。

必ず、盗賊王バクラという名の障害をあるべき場所へ返して、ファラオとの決戦の日を迎えてやる。

その為に、3000年も待ったのだから。

バクラは、人知れず邪悪な笑みを浮かべたのだった――


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