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Diary

* 学パロ(?)ロー風味で

三日月・街灯・散歩




ローと幼馴染みさん


ひっっっさしぶりに週刊読んだらローがいたので、嬉しくって勢いで書いてしまった^^;
学パロじゃなくて、現パロでも良かったよーな…ι

けど、以外と"ちゃん"はいいかもしれない(笑)










――アイツには、決まり事がある。

三日月の日の夜は決まって散歩する・ということだ。それは、中学の時から始まって高校生になった今でも続いている。





「行くのか」

家を出て門を開けたとき、かけられた声に驚き肩を竦める。だが、正体を確認すると、安心して深く息を吐いた。

「脅かさないで、ロー……」
「お前が勝手に驚いただけだ。答えろ」
「行くけど……」

そう言うとローは顎で、ついて来い・と命じて歩き出す。

「私、こっちだから」
「…………」

逆方向を指差す彼女の先には街灯のない裏道。唯一の明かりは、空にある三日月だけ。
そんな裏道を行こうとする彼女にローは舌打ちをした。

「バイバイ」

小さく手を振って別れを告げる。
歩き始めた彼女の後ろ姿を見ていると、手にポーチを持っていたことに眉を寄せた。

――今日は顔か・と。

「……オイ」
「何?」
「おれの所に来い」
「急いでいるから……、ごめ「急ぎの散歩か?聞ィたことねェな」」
「…………」

何も言えず、俯いてしまった彼女の傍に寄ると、パーカーの帽子の部分を掴んだ。

「来い」
「えっ、ぐえっ!ローちゃん?!」
「……ちゃん・は要らねェ」
「引っ張んないでっ」
「おれの言うことを聞かないからだ」
「そんなの知らないっ。私の散歩にローちゃんは要らないの!」

パーカーを掴んでいたローの手を振り払うと一目散に走り去る。
強い抵抗はいつ以来だと、ジン、と痛みが残る腕を見つめて――笑った。

「面白れェ……」


***


裏道を走り抜けて辿り着いたのは小さな公園。今ではもう寂れてしまった公園に寄りつく人はいない。
今の彼女にとって、それは好都合だった。

――さっきは危なかった。これが、バレるとこだった。

ベンチに座り、ホッと息をつく。
ポーチから鏡を出して顔を写す。公園にある唯一の街灯が傷を痛々しく――。
早く手当てしなきゃ・と消毒液を手にしたときだった。

――ガシッ

「――っ!!」
「覚悟、出来てるだろうなァ……」
「ローちゃん!」

目を細め、悪役のような笑みを浮かべているローに腕をがっちりと掴まれる。
こうなっては逃げられない・と悟るが顔を見られたくなくて背けた。
そんな彼女に、ローは溜息をつく。

「一人で出来ねェだろ」
「…………」

そう言って、彼女が持っていたポーチを奪うと、手早く治療する。血は出ていたが傷は小さく、絆創膏を貼って治療を終えた。

「継父か?」
「…………」
「何かあったら、おれの所に来い・と言ったはずだ」
「…………」
「何故、来ない?」
「…………」
「……頼りないか?」
「ちがっ……!」

今まで口を開かなかった彼女が躊躇いながら言う。

「……また、乗り込んで……くるかも、だし……」
「安心しろ。返り討ちにしてやる」
「言うと思った……。だから、行かなかったの」
「なら、半殺しでどうだ?」
「……ローちゃん」

重苦しく息をついていると、ローは手を伸ばして彼女の頬を撫でた。

「――惚れた女くらい守れる」




END.




「……そのまま、スポットライト(街灯で代用)当てた悲劇のヒロインでいろよ」(←押し倒した)
「――!?」
「金輪際、おれから逃げねェように孕ませてやる……」
「×◇☆□○♪※!!」




:::::::
設定
彼女は、酒乱継父に日々苛められてます。自分を保つ為に大好きな三日月が出る日は夜散歩に出掛けますが、彼女大好きおとなりさんのローは心配でしょうがない。
……ってな感じに書きたかった(苦笑)




.

* 弓親風味でA

君に問おう





十一番隊の『麗しいの君』こと綾瀬川弓親さんと遭遇して、仲良くお話出来るようになって3ヶ月。

お化け屋敷で恐怖の館だった十一番隊隊舎も、今では1人で来れるほど私は強くなった!

腕っぷしが・ってことじゃない。


精神的・って意味で。


そして、すっかり十一番隊書類届け担当になった私は今日も行く。


「綾瀬川さん、書類でーす」
「ヨォ、ちび」


フゲェッ!!
執務室の扉を開けたら美しくないモノがっ!!
綾瀬川さん、何処ですか!?
ハゲが移ってしまいます!!


「……テメェ、何が移るって?」


心を読まれてる!?


「口に出てるよ、ちびちゃん」
「おおぉう。今日もお美しいです、綾瀬川さん」
「勿論だよ」
「チッ」


あっ。
ハゲが舌打ちした。


「美しくないね」
「はい」
「……テメェら」


プルプル、と身体を震わせたかと思うと斬魄刀を持って執務室を出ていった。


「――さて、今日はどうしたんだい?」
「そうだった!書類です」


いけない。いけない。
すっかり忘れてた。

綾瀬川さんに書類を渡すと、それに目を通す。ちょっと俯き加減になるから、パラッと髪が落ちた。

いいなぁ。
サラサラな髪。


「見られると、やりづらいな」
「うん?」
「そんなに僕が好きかい?」
「うん?……ううん??」


あれ?
何て言った?
何……、言われた!?


「そうだったんだね。知らなかったよ」
「違いますっ。好きじゃないです!!」
「……僕を、からかったのかい?」
「そんなことしません!!」


何で私が綾瀬川さんをからかったりしなきゃいけないの!
こんな美人にお近づきになれただけでも嬉しいのにっ!


「良かった。――なら、今から僕の彼女だから」
「ほぉ、ほおぉぉぉっ!!!?」


美しく笑う綾瀬川さんと、奇声をあげる私。

そんな私を、本当に飽きないね・って言って湿気でうねっている私の頭を撫でたのだった。




.

* 阿近x莉杏でおまけのおまけ

毒飴玉




阿近 x 莉杏で、
熱の行方・おまけのおまけ話。
素敵なお題があったので♪
ほらっ!アレも飴だったしね。毒じゃないけど、ある意味毒(笑)







阿近は煙草を吸いながら空いている手で莉杏の身体を抱きしめていた。


「――バッカヤローッ!!」
「ああ」


情事後のベッドの上。
黙っていれば甘い時間が莉杏の暴言で吹き飛ぶが、慣れている阿近は、それを聞き過ごす。


「聞ィてんのか!」
「自がでてンぞ」
「誰がそうさせてんだよっ」
「そうだな」


そう、ぼやいて煙草の火を消した。


「俺だな」


―ブツン


「いい加減にしろっ!流々に、何、食わせてんだ!!」
「オイシイアメダマ」
「毒飴玉だろうが!!」
「――毒、ねェ」


妖しさを含む物言いに、莉杏は生唾を飲み込む。

――言い過ぎた。

と、思った時には隣で寝ていた阿近が自分の上にいて組敷かれていることに莉杏は焦った。


「その割にはヨがってたよなァ」
「……っ」
「――本当に毒なら大変だ。もう一度、食って確認してくれねェか?」
「やめ、ぁっ、……っ」


余韻が残っている身体は撫でただけで震えた。ホラ、飴だ・と喘ぐ口に入れられた飴のせいで、莉杏は朝まで阿近を楽しませることになった。




END

* 学パロ・サンジ風味で

青春は、傷(いた)み無しでは過ごせない




サンジ x 仔猫ちゃん

青春とのことなので、
学パロにしてみました。

仔猫ちゃんはお嬢様。
絡まれる・とゆう名の誘拐現場にサンジ君が通りかかり助けて貰ってからの設定で。







「仔猫ちゃん。御迎えに……」
「結構」
「今日もまたツレないなァ」


帰る準備をしていると教室の入口で笑顔を溢すサンジ先輩。素っ気なくしてもへこたれない精神力には脱帽ですよ……。


「何か用」
「このサンジ、帰り道のナイトの役目を果たすべく参り……」
「いらない」


ブッた斬ってやった!
やったけどっ!!


「――また、絡まれたらどうすんだ?」
「……っ」
「なァ?」


いつの間にか私の後ろに立って囁やいた。


「平気」


絡まれるのも、拐われるのも慣れてるもん。
……平気だもん。


「強がりな仔猫ちゃん。震えてるよ?」


ギュッ、と後ろから抱きしめられた腕は暖かくて。
それに縋りたかったけど、弱いトコを見せたくない私の性格が許さなくて……。


「ふざけんなっ!」


―ゴフッ


「ゔゔっっっ!!」
「おとといきやがれっ!!」


私のエルボーは見事に決まりサンジ先輩はその場にしゃがみこむ。

その隙に私は速攻で教室を出た。




END

* 学パロ・キッド風味で

愛され症候群



キッドで。
幼なじみの女の子に家の前で……、って話です。
お兄=キッドで書いております。
















『――おっきくなったら、おにいの、およめさんにしてくれる?』
『デカくなったらな』





そう子供の頃に約束して、10年が過ぎた。

ちゃんと、お兄の言い付け通りに大きくなるように大嫌いな牛乳も飲んだ。おかげで、お兄と釣り合う身長を手に入れた。

そして、今日は勝負の日!!


「お兄っ!大きくなったよ。お嫁さんにしてっ!!」
「……あ゙ぁ゙?」
「じゃなくてっ」


あ゙ぁ゙・じゃなくてっ!!

『約束守ったから貰ってやる』

でしょーっ!?


「帰れ、イカれ女」
「お兄っ」
「――じゃァな」


私に背中を見せながら手を振って、お兄は家に入って行く。

待って!

待って待って待って待って!!


「キッドにぃー……」


呼び止めた声に反応してか、舌打ちすると、入れ・と言って私を家に入れてくれた。

あとは何時ものようにお兄の部屋に行って、横抱きになるようにお兄の足の間に座り背中に腕を回した。


「……約束、忘れたの?」

今にも泣きそうな私を余所に、お兄は、大好きなロックをかける。


「お兄ってば!」
「――デカくなったら・と言った気がしねェ訳でもねェが……」
「身長伸びたもん」
「まだガキだろうが」
「16になったもん。結婚出来るもん。大人だもん」


ムキになり始めた私を落ち着かせるように頭を撫でると、溜息を1つ。


「男が結婚出来る年、知ってるか?」
「もちろん!じゅ……」


と言いかけて、ハッとした。

そうだ……。
そうだった。
お兄の年のこと忘れてた。


「ごめんなさい。私、自分のことばっかりで……」
「そうだな」
「許してくれる?」
「さぁな。――それより、ハラへったな」
「――っ!私、作ってくる!」


ちょっと待っててね・と言い残して、お兄の部屋を飛び出して行った。


「……焦んなくても、貰ってやるに決まってんだろうが」


そう呟いたお兄の言葉を知らないまま――。




END

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