第二話「嫉妬だったら嬉しい」


オールドラントへ来た翌日。

ジェイドが地球にやって来た時のように

服とかを買いそろえなければいけない。

二人でグランコクマで

ショッピングをしたが

ガルドを持ってないので

なんだか申し訳なかった。

とても素敵な服を

ジェイドは選んでくれたが

絶対に高い。

ガルドがどれくらいの価値か

分からないけど…。

アップルグミっていくらだったっけ?

「ジェイド…ありがとう」

買ってくれた服の袋を

会計を済ませたジェイドから受け取る。

「いいのですよ。

私もお世話になりましたし

それに、かわいい未来に

買ってあげたいのですよ」

「か、かわいい?!」

お店の中で鼻血を出すんじゃないか

ってくらい

ジェイドの言葉は衝撃的だった。

それもこんなイケボで。

いいの?いいの?

オールドラント、万歳!

「ほら、行きますよ」

私が悶えていると

ジェイドは私の手を引いて

微笑みながら歩き始めた。


「よお!旦那」

宮殿の近くまでジェイドに案内してもらうと

聞きなれた声!

ガイじゃないかあああああ!

あ、いや。

私はジェイドの恋人なんだから

そんなに萌えたらいけない。

でも!笑顔がさわやかだよ!

「無事に帰ってきたんだな」

「ええ、不本意ながら

ディストのおかげです」

「不本意…あんたらしいよ。

で、そちらのお嬢さんは?」

ジェイドにあきれてから

ガイは私を見た。

「あ!えっと…

未来 長谷川です」

自己紹介した声が裏返る。

やっぱりガイ、イケメンだよ!

「ああ。

そういや陛下から聞いたよ。

異世界からジェイドと

一緒に来た女性がいるって…

…っえ」

「え?」

ガイが私の横にいるジェイドを見て

何故か焦った。

「だ、旦那…

オーラが黒いのはなんでだ?」

「いやですね。

そんなのいつもじゃないですか」

そう言ったジェイドは

ハハハと笑ったけど

確かにいつもと違って笑顔が怖いよ。

なんでだろう?

「言っておきますが

未来は私の恋人です。

そのつもりでお願いしますよ?」

ジェイドは一気にそう言った。

「まさか嫉妬か?」

「え?嫉妬?!」

ガイの推理に私は驚く。

「さあ、どうでしょうね?」

でもジェイドは笑って胡麻化すだけだ。

本当に嫉妬なら嬉しいんだけどな。

「大丈夫だよ。

ああ、未来。

名乗り遅れたが俺は

ガイラルディア・ガラン・ガルディオス。

ガイって呼んでくれ」

「うん!よろしくね!」

私は…



A.ガイと握手をしようとした
B.その場で挨拶をした

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