Tin ice in the sun

みんなが手話で話した島

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読了! 去年のノンフィクション本ベストに入れている方も多かったので気になって買ってきた〜。 いわゆる閉鎖コミュニティのことを「因習村」として消費してしまう昨今のネットミームがだいぶ嫌いなんですけども今回のお話はむしろその因習が手話だったという「今読むべき本〜〜!」になりました。昨今のあれそれの消費をだいぶ嫌っているからこういう書き方をしています。(怒ってる) 聾の劣性遺伝がコミュニティによる狭い血縁関係での結婚を繰り返したことによりあらわれがちになった、というところから「みんなが手話で話すことが当たり前になっていた地域と時代がある」というのが真相です。 今は無いのでそこには終わりもありますし、終わりの聾の方がコミュニケーションができないと怒っていたこともあるようですが。 生まれた時から手話と共にあり、育つ周りでも手話があり、狭いコミュニティだからこそ成り立っていた事例なんだなあということは感じます。 そこにあるのは配慮とかではなく、2種類の言語の共存の方が正しい。クレオール語みたいなものなんだと思います。


  • 16th.Jan
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