memo



▽92

しろたつ←八百造。




達磨の、生気の抜けた虚ろな目はそれでも確かにここではない遠いなにかを視ていて。八百造は強く唇を噛む。「ここには、おりません」忌々しい男の影が八百造の、閉じた目蓋の裏に浮かぶ。ふじもとくん、と、震える声は決して八百造の名前を呼ばない。自分でなくていい。蟒でも、虎子でも、しいて言うなれば、誰だっていいのだ。あの男でさえなければ。「あやつは、ここにはおりません」

「あなたを守ることすらできやしない」






天上/天下13巻とある部分のパロ。台詞引用です。






2011/10/14 23:01


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遅くなってしまってすみません!


いつもぽちっと押してくださる方もありがとうございます!




追記
2011/10/14 22:24


▽91


確かに勝呂を救ったのは燐だけど、今まで勝呂を支えてきたのは紛れもなく志摩や子猫丸、明陀であって。だから、そこまで卑屈にならなくてもいいんじゃないかな、志摩。





2011/10/11 07:52


▽90



性転換親世代で。



ああ、と。蟒は心底哀れむように虎屋を見やる。射殺さんばかりに鋭さを持った虎屋の視線を真っ正面から受け止め、彼に抱きしめられ、腕の中で不安げに瞳を揺らす達磨に、大丈夫ですよと優しく微笑んで見せた。(ああ、こん人は、なんて勘違いをしてはるんや)傷付けるつもりはない。大丈夫だ。自分はただ、ほんとうのことをつげるだけ。勘違いの糸をほどく。ただそれだけだから。

「達磨さまは、あんたのもんやない」

添い遂げようと、子を成そうと、あいしてると言葉をかわしても。決して彼女は手に入らない。あの人は。

「未来永劫、明蛇(俺たち)のものや」







2011/10/09 13:27


▽89


燐勝




迂遠な物言いで本音を隠されるよりは、ただただ実直に、歯に衣着せぬ言葉が欲しいというのは勝呂の持論だ。いや、正確に言うなら持論、だった。「奥村」「なんだよ」「もうええ、やめえ」「はあ?なに言ってンだよ」訝しげに目を細め、駄目だまだ言い足らねえ、と、馬鹿の一つ覚えのように(事実、奥村燐は紛れも無く馬鹿だが)好きだ好きだと耳元にねじ込まれる声を受け止めながら、一つ聞けばまともに返さず三つ四つと余計なことしか言わないピンクの幼馴染と、へらへらと笑って論点を外す父親の顔を、勝呂は思い浮かべる。今となっては、あの迂遠さがひどく愛しいものに思えてならない。









2011/10/08 23:29


▽88



旅館女将と家政婦と添乗員に最も必要なスキル→推理力




たまたま見たシアターの、女将の推理事件簿が21だったことに驚きを隠せない。みんな旅先で物騒すぎるだろ。そして女将さんの推理力ぱねえ。

これはあれだな、虎子さんはなんでも気づいてるな。




性転換親世代の素晴らしさを再確認しました…胸がいっぱいで夕飯が食べれなかったけど悔いはない。あわわわごちそうさまです!





2011/10/08 12:03


▽87


一個人の、誰のものにもならないという残酷な平等があるからこそのあの立場を享受しているわけで、俺だけのものにしたい、と自覚するとバッドエンドまっしぐらの親世代。




徒手vs剣って徒手か限りなく不利だよなあと思っていたけどすごく杞憂だった。徒手かっけえ!!!




メモ
・とあるパロ
>落下系ヒロイン勝呂
>燐「なあ勝呂、大丈夫だって。心配すんなよ。たとえお前が全部忘れたって、俺が何一つ忘れねえ」(そして、お前のために生きて死ぬ)
>↑のメフィスト版
「だから、安心して眠ってくださいよ藤本。ええ、あなたが心配することは何もありません。元々あなたの貧相な記憶力に期待なんてしてませんから。
あなたが覚えていようといまいと、私が、あなたの代わりに全て忘れず、あなたのために生きて死のう」
>八百造「俺は、あの人を守るためやったら何でもする。そのためやったら、誰でも殺す。死体になっても殺し尽くす。それが、あの人が見とる前でも、あの人が知らんとこででも」
>志摩「俺、強うなりますよ。もう二度と負けんぐらい。あんたを、こんな風に扱う輩、全部ぶっ飛ばせるぐらい、強う、なりますから。……………待っといてください。今度は絶対、完璧に、助けだしてみせますから…!」


シチュエーションはこれから考える。






2011/10/07 07:54


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いつもぽちぽちと押してくださる方もありがとうございます!!




追記
2011/10/06 23:21


▽86


今月のSQが凄いと聞いて。
今日ちょっと雨降ってるけど頑張って仕事終わったら買いにいく!!情報ありがとうございますー!!
朝から幸せになれた…今日も1日頑張ろう。






今月のSQ読みました。
胸がいっぱいです。言葉にできない…。





今月のSQ。

緊急速報のページのみんなが可愛かった…!しますぐ!しますぐ!勝呂に笑いかける志摩と胡散臭そうな勝呂(笑)
あと肩を組んでるメフィ藤にやられました。藤本の肩を抱くメフィストの手つきが性的です。やっぱり付き合ってんだろお前ら!






2011/10/05 07:38


▽85


メフィ藤でシチュエーションが迷子で書きたい部分が二転三転して途中で諦めたメモ書き。






このとき、メフィスト・フェレスは己が身の上を完全に忘れていた。例え器は人の子であろうと、彼は事実人外であり、悪魔である。つまり、この世の理の外を生きるもの、その気になれば空も翔べるというのに。
気が動転している。錯乱している。正気ではない。
自分が何者であるかを忘れ、ただ人間の、二本の脚でもって駆ける。駆ける。時間が経つにつれ全身から汗が吹き出る、息があがる、疲労に体が重くなる、膝が崩れる、それでも尚、ただただ、前だけを見て。思考ではなく、たったひとつの恐怖から、彼の脚は通い慣れた道を駆ける。口から零れるのはひとりの名。それ以外はない。しろう、と。震える声で紡ぐ。応える声はない。触れ合う熱もない。顔も見えない。彼はここにはいない。
その事実に愕然とする。その事実を受け入れられない。失いたくない。失いたくない。失っていいはずがない。










2011/10/03 23:41


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