朝5時。部屋を暗くして、初めてそこで外の色がわかる。レースカーテンから儚さを感じるその色がとても好きだ。
27/Thursday
basementに2つ。気温が変わっていくにつれて潜りこんだお布団の温度も温まるまでの時間が変わるなあと思った。
25/Tuesday
八月の上旬くらいだったか、母方の祖父の家に行ったときに持ち帰った、使われていない日記帳。祖父の家でなにかいいものはないかと本棚をあさっていたら、その日記帳が奥で眠っていた。最初、母に内緒で持ち帰ろうとしていたのだが、どうしても時代を感じるようなシンプルかつオシャレなそれを見せたかった。母もこんなのあったんだと不思議そうに言っていた。持ち帰っていいかと聞いたら、「じいちゃんのためにも使ってやりな」と言ってくれた。そうだ、そうだった。それからというもの、その日記帳は私の宝物だ。ただ、毎日日記を書くような習性はないので、その日記帳は一番最初の八月十三日の手記で時間が止まっている。それを書いた時の私自身の心状（情）は今となってはもう覚えていない。「私」「私」「私」それが多いように感じた手記だった。自己中心的とも言えようそれになんとも重い気持ちになった。と同時にいつの間にか、記憶が長く持たなくなっているように感じた。記憶という、心情が。困っている自分もいれば、どこか安心している自分もいた。
25/Tuesday
たくさんの夢を見た。ほとんどの夢は淡かったせいか、起床するとともに消えていった。それでも唯一覚えていた夢は私が骨を吐き出していたということだけだった。
22/Saturday
今日は雷もなっていた。外が黄緑のような、茶色のような色をしていた。いつもの夕方がどんな色をしていたのか、忘れてしまった。あんな色をしていたのに何事もなかったかのように夜が来て、誰もが知っているような夜の色をする。今日も水飲み鳥は水を飲む。私の感情もぼんやりと時々くっきりと呼吸をしているみたいだ。そのくらいが心地良いのかもしれない。多分。今日の夜ご飯は餃子かな、だとしたら、嬉しいな。
BGM - te' / 夜は光を掩蔽し、幾多の秘密を酌み、さかしまな『夢想』を育む。
21/Friday
母は時々、インターホンを使って近所の子どもたちが敷地内に入っていないか確認するときがある。今日…今さっきまで確認していた。台所にある換気扇が音を立てて、淡々と仕事をする。インターホンから聞こえる子供たちの声、淡々と仕事をする換気扇の音。これらが混ざり合って、なんだか昭和のラジオかなにかを聴いているような感じがした。
BGM - Kidori Kidori / NUKE?
21/Friday
雨が降っていた。夏の暑さを少しずつとかしてるような。もうそろそろ荷造りでも始めようか、とか考えていたら、面白いと思う。七草ファミリーの家には小さな蜘蛛が2匹くらいいる。ぴょんぴょん跳ねるように進んでいた。
21/Friday
眼鏡をかけていない分、視界がぼやける。そのぼやけた視界からでも水飲み鳥の動きはなんとなくわかる、昨日と変わらず激しく揺れて狂気を感じた。…なんだかここ最近、一気に水飲み鳥の観察記録みたいになってるような気がする。
18/Tuesday
basementに3つ。水飲み鳥の動きが激しい。みっつとも。私もそれに合わせるかのように心中、色んな音をたてている。忙しない。深呼吸、今はちゃんと夜だ。今日見る夢に思いを馳せてみる。
BGM - te' / 夢とは現実という平凡なものに付ける美しさに似た『嘘』の俗称。
17/Monday
この出来事を思い出すたびに頭の中で4という数字が存在感を増す。よん、よん、よん、し、し。と何気なく心の中で繰り返しながらそう口ずさんでいた。なぜかとてつもない恐怖を感じたので音楽を聴いた。音楽、音楽。よかった、と安堵する自分がいた。久しぶりに食べたコアラのマーチはとても美味しかった。
BGM - People In The Box / 犬猫芝居
15/Saturday
この間、髪を切った。美容室へ向かうべく、懐かしい地を歩いた。徒歩で行くのは四カ月ぶりくらいか。車から見る景色とは違ってゆっくりとじっくりと景色が見られる。この建物は色が変わったなあとか、見たこともない家が建っているなあとか、そういう変化を感じるたびについ口から、へぇ、と感嘆を溢していた。
「ずいぶん髪が伸びたね。髪切ったのいつだっけ？」と美容室の方から言われたので、四月くらいに髪を切ったと答えると「え！四カ月！？」と驚かれた。そんなこんなで世間話をたくさんした。それと同じくらいに伸びた髪が破片となって落ちていった。髪を切り終え、さっぱりした私に美容室の方は「やっと夏が来たね」と言った。外は小雨が降っていた。
15/Saturday
basementに1つ。気温が少しだけ落ちて、鋭い日差しがだいぶ和らいだように感じる。空はあんなに青いのか。雲が踊ってるように感じた。
BGM - the cabs / 解毒される樹海
13/Thursday