きつねさんに会いました
「こっ…小狐丸殿!?いつからいらっしゃったのですか!?」
「そうですねぇ…審神者様が昼餉をお作りになられているのを、あなたが涎を垂らしながら見つめている間、でしょうか?
なに、余りにも美味しそうな匂いに誘われてしまっただけの事です。少し頂いたら去りますのでご安心を、危害を加えるつもりもありません」
笑みを絶やさないその神様は、小狐丸さんと仰るらしい。こんのすけさんは驚きながら警戒している様子だ。
幸い、ご飯は少し多めに作ってある。1人増えたところで、さして問題は無い。寧ろ、いい匂いと言ってもらえて少し嬉しいくらいだ。
私は追加のお味噌汁とお茶を入れて、お箸も差し出す。
「わたしの、自慢の祖母のレシピなんです。味は保証いたしますよ〜
こんのすけさん、そんなに警戒しなくてもきっと大丈夫です。お昼ご飯くらい、ゆっくり食べましょう?美味しく出来たと思いますから。」
それでは、いただきます。
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