消しゴムにも地域差があり、関東以西ではマイナーと言われるのが今回のkeepです。逆に関東以北でマイナーなのがトンボモノの原型と言われる
シードのレーダー消しゴムだそうです。
keepは堅めで重く、素材は塩ビと炭酸カルシウムから成り、消字性は必要十分、使いやすい消しゴムです。
軽く消せるプラスエアインや消し滓がまとまりやすいサクララビットフォームW等、より優れた製品は存在しますが、これほど優れた費用対効果を持つ消しゴムはないでしょう。
官公庁で使われているのをよく見かけます。
*紙はマルマン「書きやすいルーズリーフ」
消しゴムで消す範囲は一回で数文字程度が九割ということが知られており、それを踏まえれば従来の四角い消しゴムでは使いにくい場面が多く、細長い形状、例えばφ6.7mm棒状消しゴムやマークシート用、また往年の楔型のような形状に潜在的需要があると思われます。
堅く密度が高そうなkeepならそのような形状に適すると考えられ、ホシヤや製造元のポインターに余力があるなら生産ラインを増やして棒状消しゴムを製造してくれたらなあ、なんて思う次第。
| ホシヤkeep | ぺんてるハイポリマー | サクラ ラビット フォームW |
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本体価格:円 | 50 | 60 |
寸法 | 50×20.5×12mm | 44×17×11.5mm | 45×19×10mm |
体積:mm3 | 12,300 | 8,602 | 8,550 |
| 比べるとkeepの体積が大きいことがわかります。消費者にとってはちょっとお得程度ですが、大量生産する企業にとっては非常に大きな違いでしょう。※キープk-50は値上がりして60円になった。 |
| いっぽう、百円サイズのkeepは標準的になります。 |
本体価格:円 | 100 |
寸法 | 64.5×24×12mm | 65×24×12.5mm | 54×23.5×10.5mm |
体積:mm3 | 18,576 | 19,500 | 13,324.5 |
※2019年5月9日;'00年代前半ころのキープには日本字消工業会のクリーンマークがありました。