メビウス&ルパート略称M+Rの、鉛筆挿入口の蓋が自動で閉じる鉛筆削り。
1986年デザインプラス受賞、同年発売?ドイツ製。同社カタログ2016によれば100%ドイツ製。
百円消しゴムより一回り大きい。
芯先がφ1mm程度に鈍った鉛筆を3〜4回転させれば芯先が削り上がります。
切削角度∠22°、
とんがり係数約0.85、削りかす厚0.15〜0.2mm。
ともに三菱ユニ/ F
よく削れるんですけど、
トンボKSA121と同じく、新品時は削れ過ぎて芯先がうまく仕上がりません。
内蔵・固定された鉛筆削り本体はマグネシウム合金製No.0201ではないかと思います。
それが斜めに取りつけられているものの、削りくずが偏って貯まり、15回(15本)削ると削れ味が重くなって鉛筆を7〜8回転させることになり、20回(20本)削ると詰まり始めます。
12回(12本)削ったら、もしくは削れ味が重くなったら削りくずを捨てるのがよいでしょう。
削りくずを捨てるには黄色いボタンを押しながら上下に分割します。
これ以上分解できず、鉛筆削り本体を取り出せませんでした。
なので鉛筆削り本体の鉛筆挿入口口径を測れませんでしたが、ステッドラー エルゴソフト細軸Nr.150やNr.152 (細軸だけれど他社製よりやや太くφ8.2mmくらいある三角軸)を削れることから、
同社603と同じくφ8.2mm強と考えられます。
挿入口のオートシャッターの仕組みはたぶん
ソニック ラチェッタワンと同じ、あれの元になったのが本品。ラチェッタワンはステッドラーエルゴソフトを削れません。
削りくずを貯めたまま上下逆にして一ヶ月間置きっぱなしにしましたが、小さな削り粉さえ漏れませんでした。
軽く叩くと削り粉が落ちてきますが問題になるような量ではありません。
この蓋、新品時には片側がきちんと閉まりませんでした。
不良品だなーと思ったんですけど、実は二個買ったうちの一個だけが不良だったので、そのまま使い続けていたら、きちんと閉じるようになりました。
なお前述の上下逆にして置きっぱなしにしたのは、この不良品のほうです。
削りくずを貯めることは後年発売されたソニック ラチェッタワンに劣りますが、あれより薄く、携帯に適します。
底面の刻印はNo.950。
品名は通販サイトではトラップドアシャープナー、同社カタログではiLight。
それをアイライトと読みましたが、もしかしたらドイツ語風にイリークトとかかもしれませんね。
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