今回は多機能ペン
モノグラフマルチのシャーペン機構部を0.3mmまたは0.7mm化します。
またそれを応用し、ボールペンをシャーペンに変えて二色シャーペン+ボールペンにします。
用意するもの
・トンボ モノグラフマルチ
・
ゼブラ プレフィール及びサラサセレクト用シャープリフィルRMK
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モノグラフマルチのシャーペン機構部をプレフィール/サラサセレクト用と換えるだけ。改造なんていうのが憚られるくらい簡単な作業です。
- プレフィール用シャープリフィルを短くする
- 98mmから91mmへ短くします。
切断後、端部をやすりなどで削って形を整えます。 - *切りすぎたらもう一本買ってきてください。
プレフィール用シャープリフィルは三芯径あり、ここでは.7mmにしましたが、もちろん.3mmにもできます。
本品にはシャーペンでもボールペンでもノックボタンを押せる、という他製品にはなかなか無い特性がありますので、ボールペン替芯の代わりにシャーペン機構部を取り付けても機能します。
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応用例:ボールペンもシャーペン化- プレフィール用シャープリフィルをさらに短く89mmにしてボールペン取付部に組みこみます。
- *トンボボールペン替芯は他社製より細い(φ2.9mm)ため、プレフィール用シャープリフィルφ3.0mmがはまりにくく、後端を面取りしてはめやすくする必要があります。
- *短くする際、後端から切ることを勧めます。
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いっぽう、前回述べたようにシャーペン機構部にゼブラボールペン替芯SK芯(
クリップオンマルチ替芯)を入れて三色ボールペンにもできます。
その場合は消しゴムが用済みになってしまうため、ボールペンインクを消せる替え消しゴムがあればよいと思いますが、修正テープ付き三色ボールペンという手強い競合品があります。
→パイロット アクロボールホワイトライン
複数シャーペンをペン軸一本に収めた多芯式・複芯式シャーペンを構成できる製品が他にもあります。ここには写っていませんが三菱にはユニカラー3 ME3-502Cもあります。
この場合の芯はシャーペン芯ではなくシャーペン機構部を指します。
![](//static.nanos.jp/upload/s/schzkr/blog/1/307/20190823230913_th.JPG)
左が
ハイテックCコレト用消しゴムを組みこんだ
ゼブラ プレフィール(廃番)、右が同様に組みこんだ
三菱スタイルフィットマイスター2。
第二次世界大戦前には多色シャーペンがドイツでたくさん造られていたそうですが、戦後ボールペンが普及して廃れてしまいました。多色シャーペンに見られた多芯式・複芯式機構はそのまま多色ボールペンへ変わり、これまたドイツでたくさん造られましたが、そこに日本が加わって、20世紀末には日本が主要生産国になっていました。それも現在は台湾や中国へ移ったように見えます。※この記事で取り上げているのは基本的に日本製。