三色ボールペンに修正テープを組み合わせた複合機能品。
誰もが着想しながら実行しなかったであろうコンセプトを、
消せるボールペン、フリクションを発売したパイロットが改めて実現したことに感心します。
2015年10月発売、日本製。エコマークつき。
姉妹品に
蛍光マーカー付きアクロボールスポットライターBKAS-60Fがあります。
替芯BVRF-8、
詰め替え修正テープBECTRF-18A。
ゴム付き鉛筆と同じくペン軸後部に修正テープがあります。
転写ヘッドカバーは開閉時ぱちっと停まり、片手で操作できます。
転写ヘッドは左右に15°くらい回転します。
転写ヘッドが少々見づらい。
接紙角度を立て気味にしてテープ転写します。
テープは断裂しにくく、それでいて転写しやすく良好。
三色ボールペンは回転繰出し機構、120°ずつ回転し三色240°回転。
ペン軸中央の色標とクリップを合わせるとペン先が出ます。収納するには60°回します。
スライドレバー式に比べ使いづらいと思われていますが、ペン先を紙面に向けたまま持ち替えることなく繰り出せる方式でもあります。
回転させてもグリップねじがゆるみにくいのですが、移動後ポケットから取り出したとき、ゆるんでいることがあるのが欠点。嵌合でもよいのでは。
黒と赤が隣り合っておらず、青を経由しなければならないのがちょっと扱いづらい。パイロットに限らず黒赤を隣接させないのはどんな理由があるんでしょうか。
私はゴムグリップ嫌いなんですけど、このタイヤパターンゴムグリップは受け入れられます。べたつきもなくやわらかくもなく摩擦のみがある感じ。
ゴムグリップがどうしてもイヤだったら、
同社ダウンフォースのプラスティックグリップと交換可能。
スライドレバー式三色アクロボールBKAB40が2010年10月すでに発売されており、それのグリップを握るとたわむ。
右側のグリップ内側を覗きこむと隙間があります。
左側の本品はたわまず、しっかり握れます。
グリップを外し、替芯を引っこ抜いて替芯交換。
◆替芯BVRF-8、φ3.1mm×98.2 (ペン先径2.3mm)、JIS油性B型
黒赤青緑、ペン先に色標あり。
型番;ボール径:筆記距離
BVRF-8EF ; 0.5mm : 450m
-8F ; 0.7mm : 360m
※パイロットに問い合わせた。
互換品:同社BKRF-6、BSRF-6、三菱S-7L、
スタイルフィット用SXR-89、UMR-109、ぺんてるBKS7H、BPS7、多色ビクーニャ用BXS
*トンボとゼブラのJIS油性B型は外径がちょっと細く、パイロットは外径がちょっと太いため合いません。
これに充填された「アクロインキ」は、三菱ジェットストリームに次いで発売された低粘度油性ボールペンインク。修正テープ滲出もありません。
私見では最も旧油性に近い低粘度油性でしたが、年々改良されているようで、なめらかさがちょっと増したように感じます。
冬場での書き出しかすれもほとんどありません。
各紙片一行目が本品付属芯。ロット番号1507 (′15年7月製)、*緑のみ1307
二行目がアクロボール3付属芯、ロット1009
三行目が同社旧油性BKRF-6芯(
4+1ライト付属芯)、ロット0909
耐アルコール性が高まりました。
2014年6月?赤芯が改められました。右側が古い。
黒インクも変わったようで、固まらなくなりました。
初期のBVRF-8芯を
ダウンフォース記事で水中筆記して以降、いつの間にか黒インクが固まって書けなくなったんですけど、本品付属芯は水中筆記後半年経っても書けます。
◆替テープBECTRF-18A、5mm×2.5m、エコマークつき。
プーリ伝動式。作動がちょっと重い。
ぐらつかず、テープがたるまず、1mmだけ転写もできます。
インク滲出は三菱ジェットストリームSXR-80赤で少々起きますが、おおむね良好。
引っこ抜いて交換。最初のみ堅い。
隣は同社ホワイトラインプチモ。最小の修正テープかもしれません。
アクロボールスポットライター用蛍光マーカーと互換します。
本品の前身は
フィードホワイトライン。いつか買おうと思いつつも過ごしていたら製造中止になっていました。復活改良されたのが本品。
こんなバカらしいコンセプトですが私は多用してます。フリクションを使わない者としては重宝しますし、昨夏の猛暑でもインク漏れせず、ダマもできず書けました。
キャンペーン中
→アクロボール10周年キャンペーン1月10日で終わってた。