顔料ゲルインクボールペン、シグノノック式が改良され、よりなめらかな書き味になり更に0.28mmを加えて2013年1月に発売されました。日本製?
インクの配合の見直しとエッジレスチップを採用することにより、従来のノック式ゲルインクボールペン「ユニボール シグノ RT」と比べ、0.38mmは約20%、0.5mmは約10%の摩擦抵抗を抑え、より一層なめらかな書き味となっています。
(同社公式プレスリリース)
字幅:ボール径三種、
0.28mm, 0.38mm, 0.5mm, 全10色
●0.28を追加したからか、従来0.5が標準だったところ本品では0.38が標準です。おそろしい……いや日本製の面目躍如ですな。
●凸部が減ってクリップ一体型ノックボタンになり、外見がすっきりしました。
クリップ尾部(先端部)がペン軸と擦れ合わぬよう、ノックボタンがクリップの下にまで入りこんでいます。
ノック負荷350 - 450g。
●ペン軸先端までゴムグリップに覆われ、短く握れます。
極細ペン先は筆記角度を浅くすると書きにくくなるので、立てて書くことを促しているんでしょうな。
代わりにペン先がやや見づらくなってしまったため、気になるひとは従来品に替芯を入れ替えるとよいでしょう。
下軸(グリップ)を回して外し替芯交換。
◆替芯
UMR-82:0.28mm
UMR-83:0.38mm
UMR-85N:0.5mm
(φ6.1mm×111.5, ペン先径2.3mm, JISゲルK型)
別売り替芯は黒赤青のみ、0.38と0.5にはブルーブラックあり
・耐候性;優良
各紙片左RT1, 右従来品
・互換性;
同社旧シグノノック式、
同ジェットストリームSXR、
ぺんてるXKLR(KLR)、同ハイブリッドテクニカノック式KFRN、同
XLR(LR)、
ゼブラJF芯等々
・0.28mmのインク量が
スタイルフィットUMR-109-28の二倍弱。
| シグノRT1 | サラサ クリップ | ジュース |
---|
ボール径:mm | 筆記距離:m |
---|
0.28 0.3 | 380 | 500 | N/A |
0.38 0.4 | 300-400 | 400 | 750 |
0.5 | 800-900 | 700 | 870 |
替芯の型や型番はおんなじですが、ペン先とインクが改良されました。
●カドを落としたペン先edge-less tipにより、
筆記角度浅めの場合には紙面との摩擦を減らし、
筆記角度高めの場合には、極細ペン先が紙面に引っかかりにくくなります。
それでも0.28の書き味はやっぱりカリカリしますが、良好なほうかと。
全てUMR-85N
左上RT1用2012年10月製、右上2007年5月製
右下2000年7月製
なんとかエッジレスティップを撮影しようとしたが限界だった。
●書き味良好、どうもさらさらインクからぬるぬるインクへ変えたように感じます。同社ジェットストリームの成功がそうさせたんでしょう。
そして黒インクが濃くなりました。
1998年に発売されたUMR-85がインクづまりしやすかったらしくて、2000年ころUMR-85Nになって黒インクが薄くなったのです。
今回濃くなりましたがUMR-85NNにしなくていいのかな。
世の中、電子化で手書きの地位がずいぶん低下したように思われましたが、逆に筆記具への要求が多様にかつ厳しくなってしまいました。
本品は新型なだけあってデキがよく、これが良質であることを否定するのは難しいことですが、クリップの狭持力が低い難点があります。
ポケットは薄地を避けるかフラップつきを選ぶのがよいでしょう。
a) UMN-103
b) UMN-152
c) UMN-155本品
d) UMN-207
e) UMN-507
207クリップは秀逸。
ノックする際、クリップが手にあたりやすい一体型ノックボタンを私は好まないのですが、この形式ではクリップ基部から上にはみ出す部分がほんの少しだから、フラップつきポケットに収めやすく携帯性に優れており、おもにポケットにペンを挿す私には便利でもあって悩ましい形式です。
これの500〜1000円の上級品を出せるようなら、可動クリップ+ゴムグリップなし、できたらクリップリリース機構付きか沈胴クリップでお願いします。
左画像、フラップにペン差しを付け足したポケットではこうなります。
右画像、ペンを挿しづらくて困っていたファスナーポケットにも挿しやすいクリップだったから、これはこれで有用でした。
マーケットプレイス品