地震の被害がいち早くおさまりますように。
祈っています。
「綺麗、ですね」
しとしと降る雨に打たれながらの散歩は、思った以上に肌寒くて、濡れて、これは失敗だったかなあと思っていたところだった。
珍しい、ニアの感嘆。
「うん。そうだね」
撫でるようにちらりとこちらを見た後、ニアは続ける。
「嫌いではありません」
「?」
「あめ、です」
脈絡のない会話に思えた。
けれどすぐに気がついた。
無理に誘って出てきてもらったのに、雨に降られ傘の中での窮屈な散歩になってしまったこと、私が気にしていること。
「私は好きじゃないよ」
静かに、正直に打ち明ける。
動きにくいし、天は見上げられないしさ。
青空が、恋しい。
紫陽花だって、きっともっと爽やかだと思っていたのに。
しゃがんで1つの傘に収まりながら、ニアの指先を見つめる。しっとりと濃い青をした紫陽花の花びらから、さらりと雨の雫を受け取って、指先からぽたぽたと落とす様。
あれ…。ニアの指、綺麗だなぁ。
すっかり紫陽花のことなど忘れて見入っていると、その指先がふわりと私の手を包み込んだので驚いた。
「冷えてます。そろそろ戻りましょう」
突然のことに声も出せず頷き、エスコートされるように手を取られたまま立ち上がった。
…参った。今ノックアウト寸前。
ニアが隣にいてくれて、肩がこすれて。二人だけの空間の中を寄り添って。
「なんか」
「悪くないでしょう、雨」
答えをとうに見抜いているニアに指摘されれば、私が返せる言葉なんて1つだけなのだ。
「うん。悪くないね、雨」
○梅雨のデート○
紫陽花を調べる!(早速!笑)
素敵なコメントありがとうございます!
テンションが!上がる!!
2015.6.23
覚え書き!
確かサイト自体は8月19日オープンだったかな
長編はなんともう一回更新できて嬉しいです。
6月も頑張りたい所存!
今他ジャンルさん(ラブコメ)の夢小説ちらりと覗き見ましたら、どたばたコメディでひょんなことから許婚になっていました。
両片思いなのに素直になれないままの許婚とか最高ですよね…!
ときめきました…
以前にデスノでも許婚のお話拝見してときめきました。
やはりこう、夢らしくありえない設定でもえいっ!とやりきっちゃうようなお話があっても楽しいと思うのですよねぇ。
でも自分でやろうとするとついつい整合性を考えてしまうという…
作りかけで言えばアパートで同居ものと、リュークと恋愛、というのがあったのですが、どちらも表に出せるところまで仕上がらないまま埃をかぶってしまっております。(あれ?アパート同居ものはあげたかな?それを展開させて花火大会のお話を書いたような気がします。ああ!拍手更新しなければ!!!!!)
構想や準備だけあって表に出していないアイディアがいくつかあるのですが、中でも気に入っているのが「画像をお題にする」というものです。
画像をお借りしてきて、この画像がストーリーの挿絵になるように…と考えてお話作るの結構楽しいです**
挿絵としての画像があるとより世界に入り込める感があっていいかんじ。