No pain No gain.
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決して行為自体は気持ちいい、なんて物じゃない。
確かに時折、イイ所を突かれると気持ち良かったりもするけど、それ以上に身体は痛いし、苦しい。
だけど、ギシギシとベッドのスプリングが揺れる音に、揺さ振られる身体、互いに滲む汗に、バニーの余裕なさそうな表情。
そういった物が俺を煽りその気にさせ、気持ちがいいような気がしてくる。

「バニー……」

目の前のバニーにしがみ付きたくなって、俺は手を伸ばした。
身体を前のめりに倒してきたバニーの背中に腕を回して、足もバニーの身体へと巻き付ける。

「ちょっと、動けないじゃないですか」

俺の足にホールドされて、腰の動きが鈍くなったバニーからクレームが来たが俺は無視した。
逆に、更に強く足を巻き付ける。

「…お前、激しすぎ。手加減しろよ、俺、初めてなんだから」

俺が微笑みかけると、バニーの眉尻が下がり視線が泳いだ。

「そんなの……」
「ん?」
「そんなの、無理に決まってるじゃないですか。だって、おじさんとセックスしてるんですよ?」

バニーの手が俺の膝を掴み、ゆっくりと左右に割り開いた。

「手加減する余裕なんてありません」

そう口にして俺を見つめてくるバニーは、本当に困ったような、余裕のない表情をしていて、そんなバニーに俺は不覚にもキュンとしてしまった。

「バニー……」

バニーがゆっくりと腰を引いた。
先端は埋めたままで、浅い所で探るように腰を揺らされる。
穏やかな刺激だけども繰り返されると気持ちが良くて、こんなおじさんの喘ぎ声なんて気持ちが悪いと我慢していても、つい声が漏れる。

「ん…、はっ……」
「気持ちいいですか?」
「聞くなよ……、わかってンだろ」
「ええ、おじさんの中、きゅうきゅうしてますよ」
「……そーゆーこと、言うな、バカ」

手加減する余裕などないと言いながら、俺の為に我慢してくれているのだろう、バニーの表情は苦しそうだ。
だけど、バニーには悪いが余裕がないのは俺も同じだった。
もう少しでイケそうなんだ。
俺は自分の息子に手を伸ばした。
先端を撫でるとカウパーが溢れていてヌルリとした感触がする。
同じ男であるバニーに突っ込まれてこんなになるなんて、つーか、バニーとセックスしてるなんてマジで有り得ないよなァ。
そう思いながらも、気持ちいいもんは気持ちイイ。
俺が上下に扱き始めると、上からバニーの手が重なった。

「手伝いますよ」

バニーは俺のの先端を握り込んで、指先で鈴口を撫でてきた。
強すぎる刺激に、俺は一気に絶頂へと引き吊り上げられる。

「ヒァッ…!バニー、……ヤバいって、んなしたら……っ」
加えて、俺の中に埋め込まれたままのバニーのの先端が、先程初めて知ったばかりの快感のツボを押してくる。
内と外の両方から快楽を与えられる初めての感覚が強烈過ぎて、頭の中がチカチカした。
爪先がじんじんと熱くなり、頭の中が真っ白になり……俺は意識を手放した。



 
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