No pain No gain.
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「……なぁ、バニーちゃん」
「なんです?」
「指、うんこ付いたりしねーの?」

俺はずっと不思議に思っていた素朴な疑問をぶつけてみた。
しばらく沈黙が続き、無言のまま指が抜かれた。

「うっ……」

抜ける感触に身震いすると、また指が押し付けられた。ただし今度はスムーズには入らない、どうやら指の本数を増やされたらしい。

「ん、うぅ……、バニーちゃん?」

痛くはない、が圧迫感に声が漏れる。バニーに視線を向けると眉間に縦皺が入っているのが見えた。怒らせてしまったんだろうか。

「……貴方って人は、本当にデリカシーがないですね」
「だぁって、気になって……」
「……指にゴム付けてますから平気です」
「あ、そうなの……んあァッ!?」

会話を続ける間もじわじわと指を押し込まれて、かなり奥まで入れられてるような感じがした。
バニーの指が中を拡げるように弧を描くと一瞬、猛烈な射精感に襲われて思わず大きな声が出た。俺の声に驚いたバニーの動きも止まる。
お互いに制止し、しばし見つめ合った。
再びバニーの指が動くとまた声が漏れ、慌てて口元を押さえた。
バニーの口角が意地悪く上がる。

「……今の、気持ちいいんですね?」

指を引かれてまた、探るようにゆっくりと押し込まれる。内壁をぐりぐりと押されると身体に震えが走った。

「だめだっ、バニー……なんか、漏れそ…」

手を伸ばし、バニーの腕を掴もうとしたが、逆に掴まれソファーに押し付けられた。

「漏らしてもいいですよ、貴方のソファーですから」

正直、漏れる、などと口にすれば潔癖そうなバニーは止めてくれるかと少し期待していた。
けど、バニーは手加減してくれない。
バニーはもう、前には触れてこなかった。足を大きく拡げられ、中に指を入れられ掻き混ぜられる。
逃げようと思えば逃げられるのに俺が逃げられないのは、先程の強烈な快楽への好奇心のせいだ。怖くもあるが、どうしようもなく惹かれる。
指を出したり入れたり繰り返されて、時折気持ちのいい場所を指先が掠める度身体が跳ねる。もっと強い刺激が欲しくて、無意識に腰が揺れる。

「はっ…、バニー……」
「……いきなり突っ込むのは無理でしょうから、指だけにしとくつもりだったんですけど」
「ん……?な、に?」

指が引き抜かれ、何かが押し付けられた。
次の瞬間、何とも言えない感覚が身体の中
に広がる。

「う、あ……、何、入れた、……バニー」

穴の中に何か液体を入れられたのは感触でわかった。穴から何かが引き抜かれ、バニーにティッシュで尻の穴を押さえられる。

「大丈夫です。ただの、生理食塩水ですから」
「なんで、んなもん……う、うぅ……」

バニーに文句を言おうとしたが、下腹部をきゅるきゅるといった感覚が直撃した。
すかさず、バニーが俺を抱き上げる。切羽詰まった俺はろくに抵抗せずバニーの首に腕を回した。

「……おトイレ、行きたい」
「わかってます。僕もスカ○ロの趣味はありませんから安心して下さい」

結論を言うと、俺はトイレに無事間に合った。
バニーはトイレの中までは入らず、「出て来なかったらドア壊して入りますから」と俺に脅しをかけてドアの外で待っていた。
俺がトイレから出ると、憎いくらいの爽やかな笑顔で出迎えてくれた。

「場所変えて、ベッドに行きます?」
「……おぅ」

ほとんど着衣の乱れのないバニーの姿を見て、俺は急に気恥ずかしくなった。
俺なんて、下半身丸出しなのに。



 
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