No pain No gain.
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「うっ……」

中に指を入れられた。
ローションのせいか、少しは慣れたのか、もう指を入れられたくらいじゃ大した圧迫感はない。
一度指を抜かれてまた押し込まれた。
今度は少し、拡げられてる感じがする。
異物感はあるが、痛いわけじゃない。

「今、指が何本入ってるかわかりますか」

バニーの声に薄目を開けた。
あ、すっげー嬉しそうな顔してる。こいつSっ気あんのかな。

「あー…、2本?」
「3本です」
「うそぉ!?」

俺は僅かに上体を起こした。
見せ付けるようにバニーが指を動かしてみせてくれる。
自分の中にバニーの指が入っているのを目の当たりにして、俺は再びベッドへと沈み目元を腕で覆った。

「……見なきゃよかった」
「指くらいで何言ってるんですか」
「っ……」

指が引き抜かれる。
嫌な予感に腕を少しずらして視界を確保して、バニーの様子を伺うとベルトを外している様子が見えた。
ファスナーを下ろし、下着を下ろし、バニーが凶器を取り出す様子を恐ろしくも、見ずにはいられない。

「って、それ、デカくね?」

バニーのそれは、本当に凶器に見えた。
足を開かれたまま後退ろうとしたが、狭いロフトの中だ、そんな逃げ場はない。

「ふつーですよ、貴方のに比べたら大きいですけど」

ぐさっと傷付くことをさらりと言われた。
そりゃ人種が違うわけだから、サイズが違うのは仕方ないが。
バニーが俺の足を抱え直した。
腰の位置が高くなって、バニーのが俺の尻を撫でた。

「無理だって、バニーちゃん。やっぱ止め」
「もう入れるんで黙っててもらえますか。あと足、ちゃんと開いてて下さい」

俺は自分で膝裏を掴んで、さっきまでのように足を開いた。

「……なんで俺が、こんなこと……この格好、腰痛ーよ」
「黙ってて下さい」

穴の中に指を押し込まれて左右に拡げられた。そこにバニーのの先端が押し付けられる。

「ヒッ、あっ……」

メリメリと音がするかと思ったがそんなことはなく、ズブズブと押し込まれてくるのがわかった。

「はっ…、入った?」

思ったより痛みはなかった。
ただ内臓を押されるような、何ともいえない圧迫感がある。

「……入ってますよ、動いても、平気ですか?」
「あっ、ちょっと待って……」
「やっぱり待てません、動きます」

なら聞くな、と言う間もなく、バニーが腰を揺らし始めた。
奥を突き上げられる度、俺の喉から短い声が漏れる。
言っておくが気持ち良くて声が出るわけじゃない、衝撃が凄くて、呻くような声が出てしまうだけだ。

「う、あっ、アッ…」

声を抑えたくて手を口元へと運んだ。
手の甲で口を押さえようとすると、その手をバニーに掴まれた。

「声、聴かせて下さい」
「おまえっ、……さっき、は、黙ってろって……ん、ァ」

不意に裏返ったような声が出た。
バニーのが俺の中の、先程指で弄られた時に堪らない感覚に襲われた部分を擦ったのだ。

「ここ、ですか?」

虎徹の異変に気付いたバーナビーがわざと同じ箇所を狙って腰を揺らした。
面白いくらいに虎徹の身体が跳ねる。

「ふァ……、そこ、無理っ……」
「気持ち、いいんでしょう?」

両脚を掴まれて目一杯左右に開かされた。

「いっ…、痛いって、バニーちゃ…や、あっ、アッ…!」

脚を無理に開かれ、身体が痛いと訴えようとしたが、遠慮なく腰を打ち付けられそれ以上喋ることはできなかった。
ただただ、情けない声が漏れる。



 
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