No pain No gain.
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「はぁーっ……」

あー、ビックリした!マジ、ビビった!
タオルで手早く身体を拭き、まだ身体が湿ってはいるが急いで衣服を身に付けた。
バニーが追って来る様子はない。
余裕ぶって逃げてきたけど、内心は心臓バクバクいってるし、バニーは気付いてなかったみたいだけど俺の息子は軽く勃起していた。
こんなの気付かれたらヤバいって。

「あー、マジで、有り得ないって……」

情けなくて溜息が出てきた。
バニーちゃんに迫られて勃起するなんて。
最近忙しくて、ご無沙汰だったからなァ。
自分でもしてないし。
なんて自分に言い訳してみるけど心は晴れない。
しかし、一つはっきりしたことがある。
あいつは本当に俺のことが好きなんだな、と。
つまり、そういう意味で。
けど、いきなりケツの穴に指突っ込もうとしてくるとは。
まだ何となく違和感の残るソコにまた溜息をついて、俺は尻を撫でた。

男同士での経験なんて勿論ないけど、ココを使うんだろうなって知識くらいはある。
つまり、あれか。
バニーちゃんは俺に抱かれたいとかじゃなくて……あ、何か、こっから先は考えたくない。

「……嘘だろ?」

絶対、無理だっつーの!
いや、確かに昨日キスされたのは別に嫌じゃなかったし、さっき、その、バニーちゃんが硬くなったアレを押し付けてきたのだって、別に気持ち悪いとか思わなかった(服は着てたけど)。
そんなことを考えながら、鏡に向かって濡れた髪を乾かしていると鏡越しにバニーと目が合った。
髪なんか濡れたままでもどーでもいいから、俺はさっさと帰るべきだったんだ。

「おじさん」

バニーが近付いてくる。

まずい、絶体絶命の大ピンチだ。



 
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