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救われません。
久しぶりに救われない話を書きたいと思って居たところにカラオケで「コネクト」を歌い、魔法少女ヒロインとかどうだろうと考えついた結果がこれでした。

まどマギ本編でも本筋の話だとマミさんしかりさやかしかり、救われてるんだか救われてないんだかでしたし(あの時軸だと2人とも死んでしまっているし)
杏子も・・・本人の意思とは言えああいう末路でしたし。
この話もまどかが概念になる前の話なので彼女は救われません。(もしかしたらまどかが概念と化せば救われるかもしれませんが)

何はともあれ書いてる本人は楽しかったです。
最後まで呼んでくださった皆様、有り難うございました。

2013/04/21


(魔法少女シリーズ(QR))




「これが、願いを叶えて貰った人間の末路だよ」

彼女はそう言って笑う。
・・・初めて、彼女の違和感のない笑顔を見た。
それが本人の死の間際だなんて。

「なんで・・・」
「何でだろう?これが、運命だったからかな?」

白銀の光を放っていた宝石は今は・・・鈍い黒の光を放っている。

「希望と絶望は差し引きゼロで、幸せを願った分だけ誰かを呪ってしまう。それが私たちという生き物なの」

彼女は震える手で拳銃を握ると、宝石に銃口を合わせる。

「ま・・・待って・・・!」



「これが、正しい終止符の打ち方よ」



黒い光が銃弾に砕け散って・・・風に飛ばされていった。


(魔法少女シリーズ(QR))




測量会の会期中は争い事が禁止されている。
今まで貯めに貯めたグリーフシードもあるから会期中くらいは何とかなる。
それに、いざとなったら戦わないという選択肢もある。
見つけてしまったら・・・呪いを振りまいて死んでいけばいい。
この世は弱に弱肉強食なんだから。
私は、今も何とか生きている。

「あら?貴方・・・」
「ああ、アリス。久しぶりね」

前にダイヤの城に行ったときにチラッと見たような気がしたけど、喋るのはずいぶんと久しぶりだ。
「本当ね。・・・前にシドニーがイライラしてたのって貴方が原因よね?」
肩をすくめて、さぁ?ととぼける。
例えそうだったとしても関係ない。
その人の気持ちはその人のもので、私がどうこうするものじゃない。
それに私は仕事をしただけ。
そこで怒られてもちょっと困る。

「それにしても、貴方も測量会に来ていたのね」

驚いたように言われ、苦笑する。

「まあ、一応私もこの国の人間にカテゴライズされてるからね」

そうは思えないけれど。
本質的にはダイヤの国の人間じゃなく余所者に近い。
けれど、完全に余所者かと問われれば首を縦に振る事は出来ない。
・・・ある意味では今も私の願いは叶っているのだ。
【独りになりたくない】という願いは・・・今も意味が歪んだまま叶い続けている。

「アリスは、」

流れる人並みをぼんやりと見つめる。

「どんな願いごとでも1つだけ叶えてもらえるなら・・・戦い続けても構わないって思う?」
私は、思ってしまった。

『戦いの運命を受け入れてまでキミには叶えたい願いがあったんだろう?』
アレはそう言った。
確かにそうだった。
願いがあった。
『それは間違いなく実現したじゃないか』
歪んでいる。

「私は、そんなのごめんだわ」
アリスの答えにははっと笑い声をあげる。
「そうね、そうだね・・・アリスはそういう人間だよ」
私とは違う。彼女は迷って傷付きながら、それでもそんな甘言には耳を貸さないんだろう。
「それが一番良いよ」
それはいつか歪んで絶望になっていくから。
「そんなことしたって、何にもならないから」
いつまでもいつまでも歪んだまま。
「私も、貴方みたいになりたかったな」
独りで居られるくらいに強く、誰かに縋らないで生きて行ければ。
でもそれが出来なかったから。

「前から気になってたんだけど、貴方本当にこの国の人間なの?雰囲気が違うんだけれど」
「どうだろう?この世界の顔なしでもあって、貴方と同じ余所者でもある・・・って感じかな?」

私も分からないの。とにっこり笑う。

「でもね、私はこれからもこの国で生きて行くから・・・だからこの国のルールに則るの」
それはアリスも同じのはず。
「アリスだって、選ばなきゃ」
「・・・・・・」
アリスの青い瞳が私を捕らえる。
「私はこれでも貴方より長生きだから、少しくらい忠告できるもの」
そうね、とアリスが俯く。

「私、この国にも愛着がわいてきているの」
「うん」
「・・・でも、クローバーの国にも友人が居るの」
「うん」

引っ越しでの心情なんてきっと理解されないだろう。
「選ぶのは他でもないアリスだよ」
私はもうこの国で生きていくしか術はないけれど、彼女は選ぶ事が出来る。
「私は・・・終わらせる事すら出来ないもの」
終わらせて欲しいと願っても終わらない。
終止符の打ち方なんて分からない。
そんな狂った生と狂った世界で私はきっとこれからも生きて行く。

私はそっと目を閉じて、訪れる事のない終わりに想いを馳せた。


(魔法少女シリーズ(QR))




希望と絶望は差し引きゼロだって。
彼女の言葉はきっと正しい。

「あ、ユリウス」
青みがかった黒髪の男は私を視界に捕らえると、苦虫をかみつぶしたような顔をする。
「その顔やめてよ」
「またお前か」
またって言うほどユリウスとは会ってないんだけど。
彼が外に出てるのを見るとエースを捜してるのかな。

「もう少しで測量会だもんね」

捕まるといいね、なんて他人事のように言う。
まぁ実際他人事だからどうでもいいんだけれど。
私エース苦手だし。エースは私を嫌ってるし。

「・・・一応聞いておくが、エースは」
「見てないよ。この前・・・って言っても10時間帯くらい前に墓守領には居たけど」

私の言葉に、10時間帯か、と舌打ちが聞こえてきた。
あーあ、また眉間にしわが寄ってる。
そのうち眉間のしわ消えなくなっちゃうんじゃないかな。

「あ、そうだ」

ふと思い立ったので謝罪を口にしてみる。

「・・・・・・行き成りなんなんだお前は」

その害虫かなんかを見る目は止めて欲しいなぁ。
「ユリウスの仕事増やしちゃってるし」
エースに怒られたからね。
お父さん大好きなお子様め。
「それはお前だけじゃないだろう」
「それはそうだけど」

そうなんだよね。
私よりも帽子屋と墓守の抗争とかクリスタの逆鱗に触れただとかの方が酷いんだけど。

「何となく謝りたかったの」

気分の問題だ。
「・・・私ユリウスの事は割と好きだよ。ボリスの方が好きだけど」
「気持ち悪い発言は大概にしろ」

酷いなぁ。
こんな風だから気を遣わなくて良いところがいいよね。
ただ時計屋だけあって、側に居ると心臓が痛い。
思い出しちゃいけない事を、思い出しそうで。
絶望に至るまでの願いを思い出してしまいそう。

「寂しいのはやだなぁ」

ぽつり、呟いた瞬間。
じわりと胃が焼けるような感覚。
吐き気がして、世界が回りそうになる。

「どうした?」
「なんでも、ない」

耳鳴りの奥で「君の願いはなんだい?」というアイツの声がする。

「私の、願いは」

おもい、だした。
折角忘れていたのに。

「エース探すの、手伝うよ」

吐き気を飲み込んでいつもの曖昧な笑みを浮かべる。

「毎度アイツから剣を突き付けられてよく探そうという気になるな」
「ははは、何かユリウスが困ってるみたいだからね」


【独りになりたくない】という声を振り払うように私はユリウスに背を向けた。


(魔法少女シリーズ(QR))




「・・・・・・」
「・・・・・・」

空気が冷たい。
感覚的に、っていうか、精神的に。
「一応聞いておきますが」
イライラしたようなシドニーの冷たい目線。
空気が冷たい理由はコレだ。
さすが仕事の出来る宰相さん、なんていうと本気で撃たれるからお口にチャックしようか。

「なぁに?」

すっとぼけて私は尋ね返す。
きっと、っていうか確実に、この前のクリスタの事。
ああもう。私関係ないのに。

「貴女が来ると陛下が逃げ出すんです。来ないでください」
「残念だけど私に仕事の依頼をしてるのは貴方の上司なんだよ」

彼女の気に召さなかった物、凍らして砕く価値すらない物。
【ダイヤの女王】の為にそれらを消すのは私の役目。
それが、クリスタから私に対する依頼の内容。

「・・・・・・」

イラッとしたのか、シドニーがモノクルを上げる。
それに、彼女は黒ウサギが大好きだもの。
仕方ない事なんだよ。
言っても分かってもらえないような気がするから言わない。

「でしたら、」
「ん?」

そんなにイライラしてたら白髪が増えるよ。
ただでさえ貴方はアリスにもイライラしてるんだから。

「出来る限り陛下の前に姿を現さないでください」
「・・・出来ればね」

それは私に死ねって言ってるのかな。
流石に氷漬けで死ぬのは嫌だな。・・・もう何度も死んでるけどさ。
・・・いや、いっそ新しい死に方の開拓でもしてみようか。
もしかしたら割とすっきりするかもしれない。
この世界なら普段出来ないような死に方が出来そうだ。
銃殺もそうだし絞殺とか。
双子相手ならバラバラ死体にされそう。

・・・不吉だなぁ。

「それとも今ここで殺して差し上げましょうか?」
出来ない癖に、シドニーは言う。
何故ならクリスタが私に興味を持っているから。
「そうね、それも良いかもしれない
」にっこりと笑って言うと、シドニーがため息を吐く。
「もう結構です。陛下からの依頼は終わったんでしょう?とっとと帰って下さい」
歓迎されてないなぁ、苦笑する。
「分かった分かった。もう行くよ」

本当に、ダイヤの城はちぐはぐだ。


(魔法少女シリーズ(QR))


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