金(ついでに、アルコールなど)というものは、いっさい信じてはならない。得る毎にひどく愚かしい人間になってしまったようであまりいい気がしない上に、それを無くしては生きていけない(今のところは)、そのくせ、使うのも、それはそれで罪悪感に苛まれて、たまらない気持ちになる。苦しめられるばかりで、何にもなりやしない。逃げ出したい。全てはね。繋がっているんだよ。へえ、そうかい、と、煙草に火をつける、駄目だ、駄目だ、これも駄目だ。禁煙中だ。そうかい。から、やり直し。へえ、そうかい。で、どう ・・・・・・・・洸介が死んだと聞いた日のことを思い出す、いつもそうだ、十年間、ずっとそうだ、自身の一切を信じられなくなったとき、私は宗教を持っていないので、信じる神がいない故に、自分自身を薄らと信ずる他に信仰が無いのだけれど、そう、なんだっけ、そういう時は必ず洸介のことを思い出す。烏滸がましいよなと自嘲しながら わたしは、まだ墓参りに行くことすらできない 飲酒欲求・・・・・・・・・・・・ 真理はいつも定義するより先をいく 真理とはなんなのだらう。おやすみ 一つ、教えてあげよう。死ぬる時にはからだじゅうの回路が燃やされちまう。そうして、少しずつ、ああ、走馬灯じゃあない、あれはなんだろう。とにかく、全ては繋がっていると確信した。うるさい うるさいよ、そうだ、金を信じるなよ。それは、お前にとって不必要なものだよ 考えるな。じゃあ、今度は、本当に、おやすみなさい ごめんね なに言ってるのか、私にもわからない 考えるな、お前の話なんか聞いちゃいないんだ