思い出すのは色々な事、全てがくだらない事、無い方がマシだと何度思った事だろう。そのくせ切っても切れないのは人間である所為だとしたらどうしようもないな、呼吸していればもう共犯、二酸化炭素吐いてカップラーメンの汁は飲みきれず水道に流す、煙草も吸う、とんだ迷惑だな。どこまでいけば偽善じゃ無いのだろう。何もできなけりゃ死ねばいい、そう思いながらもダラダラ生きてしまっている、誰の所為でもない、自分だけを肯定したがるクソッタレだ。本当は自分の所為にすれば一番楽だって事には気付いてる。何事も実行してしまえばその先が無い事が怖い保険がないと嘆いていた。先なんてもの、求めなければ良いよ、楽でしょうと言って腕を伸ばされた。私がそれを掴む事なんてできないの、わかっているだろうに、上から見下ろす。夢、階段のしたで泣いていた。
 





何もしたくなくてたまらない。疲れるばかり。何の為に紛れてここにいるのかもわからない、突き動かされる様な泣きたくなる様な衝動も殆どないし、希望も持っていなければ期待もしていない。時間ばかりを食いつぶして指で弄るのは何だろう、虚無かもしれないしまやかしかもしれないな。焦がれる様な事は全て。
 





突然鳴った雷の音で、雨が降り始めている事に気が付いた。真夜中に降る雨と、大きな音を鳴らす雷は案外心地良く生活に馴染んでしまう。一人キャンドルを灯して、珈琲を飲んだりなどして静かな時間を撫でてみた。
許す事を許されているうちは、一緒にいようと思っている。もう出来ないのだろうな。全速力で自転車を走らせてみたり、見かけるだけで緊張したり、そういう事は。ただ、いつか、「愛してる」って躊躇わず言えてしまう様なそんな事に出会えたら、素敵だと思う、殆ど期待もしていないけれど。
今夜は隣に誰もいないから、ゆっくり考え事なんかしながら眠れたら良い、嫌な夢はもう見ない様。あまりに救いのない事柄ばかり。誰もが救いを求めているけれど、結局残っているのは虚無ばかり。後出しされた要素は、もう要らない物事ばかり。自分だけをいつまでたっても許せないな。
明日に帰ってくる彼は、どういう風に眠るのだろう。どういう声で私を許してくれるのだろう。
 


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