個人的にはオノマトペが多い文体は好きじゃないのだけど、天化に限って別問題なのです。きょとんとした彼がニッと口角を上げたかと思うと、ヒュンと一瞬で間合いをつめて、まじまじ発を見る。口の端でもじもじ言葉に詰まってから、焦れたように唇を重ねて、すーっと発の香水の香りを胸に吸い込むんです。そしてぷちゅっと色気ない愛らしい音で唇が遠退いて、くしゃっと笑う。彼は表情がとりわけ豊か。
天化はオノマトペが似合う。天化さんが「げしげし(足蹴)」「くんかくんか」「ぺろ」しても、飄々としつつ固執している、独特の独占欲に基づいた愛情表現に見えませんか。素直に「好きさ、世界中の誰よりも愛してる。あーたが大事さ」と言われるより、深い繋がりを感じてしまう。ああ、マーキングなのか、オノマトペ。
天化に対しては、いつも「天(そら)」か「黒」と形容していたんだけど。「炎」も「焔(ほむら)」も彼を表しているかなと。こうして増える発天メモリー。
初恋って、初めて「恋かもしれない」と認識する淡くて甘い感情やその記憶のことなのか、初めて経験した真摯で鮮烈な恋のことを言うのか。それによって発と天化が初恋同士か否かが随分と変わるんですが、実際の言葉の定義ってどうなっているんだろう。
だけど、口にする"愛"を堪え、涙を堪えて、抱きたいのを堪えて、ただ無言で側にいる発を見てしまったら、そこにある"十倍の情"を信じざるを得ないだろうな。と言う話。
1000%LOVE、が、実は少し苦手であって。批判とかでは更々なく、私はただ頭でっかちな古い人間なので、=「十倍の情」と考えちゃうんだ。そうした時に、必ずしも意味合いがイコールで繋がらなくなる・天秤にかけられなくなる言葉に、少しの軽薄さと拙さを感じてしまう。良し悪しってんでもなく、発が言う「愛してるぜ天化ちゃん」を、天化が素直に信じられない理由と同じってことです。
発狂(はっきょう)と言う単語、「……はつぐるい…?」なんて意味不明な空目してしまう。発がプリンちゃんめがけて乱舞するはつぐるい…大抵毎日してるよね。はつぐるい。
発はデリケートで、天化はセンシティブ。
(感傷的/感情豊か)×(身体の感覚が過敏/敏感)
言葉攻めっていいよね(ぽそり)発天における言葉攻めってもっといいよね…! なにも性的な意味でなくてもいいんだ。あのハッキリ明朗快活な天化が、言いよどんで返せないようなことを、「うらうら!吐け!」って肘でつつく発。その構図がすごく好きです。
そのまま「おりゃっ!」ってプロレスめいたものに発展しちゃって、顔が近付いて急に我に帰る二人なんてもっと良い。わざとらしく咳払いして離れるのなんて堪らない。その日から意識しちゃってどうすりゃいいさ… ってのが結論。
「悪友以上親友未満、セフレ以上で恋人未満、主従以上で忠犬じゃない、甘い言葉も囁かなけりゃー蹴る足を止めもしない。」
そんな関係って一体なんなんだ?と考えることもうすぐ二年。
唯一無二ってことじゃねーのか…と、執務中に笑っちゃう発でありました。桂花茶を飲みたい秋の気分。
「天化ってよー、淫乱って訳じゃねぇのにアレだよな…うーん、えーーっとあー、"快楽に素直"!そうだそれだ!よっしゃ、ようやくしっくりキたぜー!」「うるさいさ!仕事しろ王サマ!」ってな頬杖ついた晩夏の夜長。
だからまぁ、「王サマぁ俺っちイッちゃうさぁっ…!」な感嘆を多発させちゃうウチの子ですが、ヤツの言葉に100%則って書くと「だぁ──無理だべ王サマ!いっちまう!ぎゃー遅漏かいあーた!ちくしょ…さっさと終わるさ!」って感じなんでしょうな…なんか違う情報が混じった、すみません。
因みに、天化の「〜べ」は、否定の言葉、否定的なシチュエーションか感嘆符の代わりにくっつきます。しばしば「ありゃま」と共に「まずいべ」「無理だべ」。だから、夜な夜な寝台の上で「無理だべ!」って聴こえてきたらそりゃーそーゆうこったな!(誰か出てきた)
舐めた相手(仲良しの裏返し)に出る不粋なきつい語尾で、発にもそう接してくれるのかしら。「王サマは仕事があんだろ!冗談じゃねぇ、帰るべ!!」なんて叱ってくれて、あとから「これ頑張ったら、俺っちが特製のお茶煎れてやるかんね!頑張るさっ」とか甘やかしてくれるんです。発はにんまり。
因みに、天化の「〜かんね」が出るときは、その場のメンバー内で天化が一番下にあたるときが多いようです。対飛虎の場合に出るのは、やっぱり少し素や幼さが出てしまうからでしょうか。逆に「〜よ」や「〜べ」「〜だろ」って男臭いのが出るのは、全部スース相手。天化は絶対スース舐めてる。
「〜かんね」と「〜だかんね」は天化の特権。だだっ子のような可愛らしさと、外見の幼さに加えて、絶対譲らない「断定」の意思の強さも伺わせるかんね。
「王サマ、護ってやっかんね!大丈夫さ」とか言われた日にゃぁ死んじまうぜ…きっとそんなに素直に言ってくれないけど。
語尾の「〜ぜぇ!」と「〜よぉ!」にとても弱い私が、発ちゃん雷ちゃん兄弟を好きになるのは無理のないことです。二人のキャラソンもたまりません。べらんめぇ最高だぁチクショー!時々天化が「〜よ!」言うと狂喜。「スースよ」が多いのかな、天化は。
せき【責】
当然果たすべきつとめ。責任。せめ。「王の―を果たす」
さい【債】
借りがあること。負い目。借金。「債券・債務/負債」
さい【采/×賽】
1 双六(すごろく)・ばくちなどで用いる小さな立方体の道具。一天地六(いってんちろく)。
2 「采配」の略。「―を振る」
◆賽は投げられた
事ここに至ったうえは、結果はどうなろうとも断行するほかはない。
[補説]武王が、軍を率いて黄河を渡るときに言ったといわれる言葉。
◆采を採る
指揮をする。采配をとる。
かくして、発と天化の差異は投げられたのだった!
春眠暁を覚えず、と言うぐらいなので、春を迎えた発天ちゃんがお布団から出てこないといいです。ずーっと天化の甘え声が聞こえるといいです。え?違うの?
根本解決には至らないけど、五段活用が隣にいると安らぐんだよ。だからちょっと悩んだような物悲しげな顔を作ってみると、案の定およよ…って近付いてくる。マジじゃない悩みだとケッ!の刑なんだけど、言えないぐらいマジに悩んでると「無言」という形の六段目が寄り添ってきます。
発が思い悩んでることは、大抵「そんなちっちぇーことかい」と言われてしまって、ケッ!およ?…んー…ふぃー、へへっ、の五段活用で片付けられてしまうのですね。
年代別口説き文句。'90「君ナウいね!」'94「プリンちゃんマブいねー」'96「激プリだぜぇっ!」'98「プリプリプリティー!!」'00「マジヤバ!なぁマジ超イケてんですけど!!」'05「鬼カワだろ、どんだけぇえー!」'07「マジありえねぇわ、やべ、可愛くね?」 Q.さて発ちゃんは今何歳でしょう?
発天が好きで苦しい。重苦しい運命に負けじと暑苦しくハングリーに生きてる奴等が愛くるしい。堅苦しいテンプレートの恋愛じゃなくっていいから、せまっくるしい世界におさまりきらない奔放な発天がいい。二人だけにわかる恋をしてたら、いてくれたらそれでいい。考えることがむさ苦しくて心苦しい。
天化の挑発に触発されて、お初に始まりイチャコラにゃんにゃんコマンドが誘発されると、結果双方共に開発されるのか…。「発」って凄い(笑)