★2話★





朝。
木兎さんは珍しく遅刻ギリギリではなく、みんなより少しだけ早く来ていた。





「え!?なんでもう木兎がいんだ!?」


「雪か!?季節外れの雪でも降るのか!!?」


「お前ら酷くねぇ!?『ご安心ください。私が居る限り寝坊、ギリギリなんてこと絶対させませんから!』




そこには梟谷のジャージを着ている彼女が立っていて。
俺は察した。

叩き起こされて引きずられてきたんだろうな、と。
そう思ったら少しだけ笑いそうになってしまう。

落ち着け京治。
平常心、平常心だ。




「お!あかーしおはよう!!早速トスあげてくれ!」


「おはようございます、赤葦さん!」


「おはようございます。アップしてないのでまだトスはあげれませんすみません。」


『律儀か!!!wwwwww』





全員から総ツッコミを受けながら、全員が体育館へ集合すれば、一同は監督、コーチである詩織の前へ立つ。

なんか、とても不思議な光景だ。
普通ならないだろう、うんないない。




「今日から練習メニューは全面的に彼女に任せてある。
彼女の指示に従って練習すること!」


『アイ!!!』


「宜しくお願いします。まず最初に、これを見てください。」






そう彼女が言えば、ボードに細かく色々と書きだされている。




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