★2話★ 朝。 木兎さんは珍しく遅刻ギリギリではなく、みんなより少しだけ早く来ていた。 「え!?なんでもう木兎がいんだ!?」 「雪か!?季節外れの雪でも降るのか!!?」 「お前ら酷くねぇ!?『ご安心ください。私が居る限り寝坊、ギリギリなんてこと絶対させませんから!』 そこには梟谷のジャージを着ている彼女が立っていて。 俺は察した。 叩き起こされて引きずられてきたんだろうな、と。 そう思ったら少しだけ笑いそうになってしまう。 落ち着け京治。 平常心、平常心だ。 「お!あかーしおはよう!!早速トスあげてくれ!」 「おはようございます、赤葦さん!」 「おはようございます。アップしてないのでまだトスはあげれませんすみません。」 『律儀か!!!wwwwww』 全員から総ツッコミを受けながら、全員が体育館へ集合すれば、一同は監督、コーチである詩織の前へ立つ。 なんか、とても不思議な光景だ。 普通ならないだろう、うんないない。 「今日から練習メニューは全面的に彼女に任せてある。 彼女の指示に従って練習すること!」 『アイ!!!』 「宜しくお願いします。まず最初に、これを見てください。」 そう彼女が言えば、ボードに細かく色々と書きだされている。 ← → back 44/10 |