もう二度とするなとはどういうことだろう。
わたしは鏡を覗き込んで首をひねった。
かわいいと思われたかっただけなのに。
この着物も髪型も、沖田さんが好きだと言ってくれたのに。
だからわたし、がんばったのに。
怒るなんて、ひどい人だよね。鏡に向かって愚痴ると、鏡の向こうのわたしが悲しげに同調した。


かわいくって誰にも見せたくなくって閉じ込めてしまいたくてでもそれは無理でどうしていいかわからなくなって、混乱の末に誰にも見せたくないからもう二度とするなと怒ってしまったけどセリフから大事なところが抜けてた沖田は去り際の小娘ちゃんの傷ついた顔を見て今ものすごく後悔しているよ。(長い)

｢あ！沖田さんだ！｣

｢え！？ちょっと姉さん！待ってください！｣

｢おっきったっさあーんっ｣

｢………行ってしまった…｣



見かけると走ってしまうよね。

｢僕、君のこと大嫌いなんですよね｣

｢……っ｣

｢泣かないでもらえますか？めんどくさいなあ｣

｢…わ、わたしだって！わたしだってこんなつんけんした人なんて嫌いよ…っ｣

(よかった。これで彼女を不幸にしなくてすむ。これで、よかったんだ。)

沖田が「大嫌い」と言う時、『お願いだから私を嫌って』という意味が隠されています。言われた相手は涙を一つこぼします。 http://shindanmaker.com/498468

沖田さんのお仕事は町の平和を守ること。
わたしは沖田さんがときどき人を斬っていることを知っている。沖田さんがとびきり優しい人だということも。
今日はたぶん、人を斬ってきたのだと思う。
わたしに出会わないように部屋へ帰ってしまったから。
だけど、これから沖田さんに会いに行こう。
おかえりなさいを言って、たくさん話を聞こう。
泣きたいなら泣いてもらおう。
弱い沖田さんも強い沖田さんも全部愛したいから。


おきこむへのお題は「弱音を聞かせて」です。10分以内に1RTされたら書きましょう。 http://shindanmaker.com/160701

｢ねえ沖田さん！見て！息がしろーい！｣

｢うん｣

｢なんですかその顔。子供っぽいと思いましたね？｣

｢え。いや、そんなことは…ないですよ｣

｢目えそらした！もー！子供じゃないのに！｣

｢…！｣

｢ね、子供じゃないでしょう？｣

｢……そうですね…｣


ふーーゆのーーっきーーっすはーー
ゆきーのよーうなくちーどけー
ふるゆきがーぜーんぶー
メルティキッスならいいのにね(迫真)