「……ん、」


ふわふわ、ゆるゆる。昼寝は好きだ。昼寝から目覚めた時の、何もかもがダルい感じも含めて。


「あ!半崎くんおはよ!」
「…おはよ」
「みんなはトーマと国近先輩の捕獲作業に出動したよ〜。なんか師匠めっちゃ怒っててクソ怖くてさぁ、あっなんか飲む?アイスにする?パピコ買ってきたよ。半分こする?」
「…する」


今日もあんたはキラキラしてていいっすね。その有り余るエネルギーを半分くらいオレに分けてくれたら…いや、要らねぇな。貰ったところで使わないなら意味が無い。

ぽふぽふ、わしゃわしゃ。
オレが寝起きで中々動けないのをいいことに、名字先輩が楽しそうにオレの頭を撫でてくる。名字先輩はオレの寝癖が世界一可愛くて大好きらしい。この前、聞いてもないのに教えてくれた。


「今日も絶好調に爆発してんなあ」
「…んー、ねみぃ」


あんたのキラキラに当てられて目は覚めたけど、あんたがあんまりにも嬉しそうに撫でるから、もう少し横になっててやってもいいかな。なんて。


「半崎くんは優しいねぇ」
「そーでしょ。お礼はダッツでいいっすよ」
「ちくしょう」


オレの目がとっくに覚めてることなんてこの人には当然バレてるだろうけど、ダッツが欲しいからもうちょっとだけ眠たいフリをしていてやろう。

それに、体がふわふわゆるゆるしてる時に頭を撫でられんのは気持ちがいいし。役得ってやつだよ。まあオレのそんな下心なんかも、この人には当然バレてんだろうけどさ、


あぁダルい


マエ モドル ツギ

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