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2014, Dec 06 tns  仁王
「彼氏の誕生日忘れるなんて最低なり」はあ?あんただってあたしの誕生日、忘れてたくせに。ムカついて、腹いせに仁王の尻尾毛を引っ張る。「いででで。痛いなり。やめてくんしゃい」「自分のことは棚に上げといてー!!ムカつくーー!!」ぎゅうとさっきより強く尻尾を握った。
at 21:24

2014, Nov 16 tns  幸村
「ねえ、俺以外の男子と話さないでよ」「じゃあ私からも言わせてもらうけど、幸村くんこそ私以外の女子と話さないで。ちなみに言っておくけどこの場合の女子は『私以外』だから、勿論貴方のお母様も含まれるし幸村くんの大好きな妹さんもまた然りだからそこら辺ちゃんと考えてね」「あ〜!くそ!論破された〜〜!!そんなお前が大好きだよ!!」「奇遇ね、私も論破されっぱなしの貴方が大好きよ」
at 13:47

2014, Nov 01 tns  真田
「おい」真田くんに腕を取られた。う、わ。バランスがとれず、そのまま彼の胸の中に飛び込むような形になってしまう。まあどうせ真田くんだし「たるんどる!」なんて耳まで真っ赤にしながら私の肩を引き剥がすんだろう。そんなことを考えていた私の予想は大いに外れた。「廊下は歩かんか」真田くんは一言、私の肩を抱き留めながらそう言っただけだった。
at 20:51

2014, Oct 21 tns  柳生
「告白されちゃった」どうしよう、ヒロくん。にやにや笑いながら言う彼女。一方私はというと頭が真っ白になっていた。「…聞いていませんが?」「当たり前だよ、言ってないもの」「……」ちょっと間を空けて、「実は私も告白されたんです」「はあ?何それ。聞いてないんだけど」「ええ、言ってませんからね」二人で顔を見合わせて、笑った。
at 23:42

2014, Oct 19 tns  跡部
「あの!跡部、様!」「アーン?」首だけで後ろを振り返ると見知らぬ女子生徒がいた。「ボタンはもうねえぞ」今日は卒業式ということでボタンは全部群がってきた女子全員にあげてしまった。「ボタン、は、いいんです」どういうことだ。彼女と向き合うように体勢を変える。「ご卒業、おめでとうございます。えと、それだけ、です」困ったようにはにかんだ彼女は、一礼をして駆け出して行った。変な女だ。だが不思議と悪い気はしなかった。
at 10:31

2014, Oct 07 tns  手塚
行ってしまう。彼が、行ってしまう。そう思うと笑顔で見送ろうと決めたはずなのになぜか目の前ばかりが歪んでしまう。「くにみつ、」小さく名前を呼んだ。手を伸ばした。でも彼には聞こえなかったようで、おかげで伸ばした私の手は虚空を掴んだ。
at 19:23

2014, Sep 29 tns  桑原
「俺はさ」桑原くんは口を開いた。でもそれは多分、私に向かって言っているのではない。「時間稼ぎって言われたとき、頭きた」それでいいんだ。桑原くんは、それでいい。「多分、ブン太がいなかったら、青学のあいつを殴ってたと思う」安堵のような、恐怖したような声音で語る桑原くんの目も、やっぱり海の底みたいな冷たさを持っていた。
at 22:29

2014, Jul 19 tns  幸村
「この前雑誌読んでたらあ」
「うん」
「欲しいブラがあってさあ?赤に近いピンクの、シンプルでかわいーの。サイズみたらさあ、小さいのでもDしかなくて」
「……お前サイズいくつなの?」
「B」
「……………………………、が、頑張れ……?」
「そこは普通『俺が大きくしてやるよ』って言うとこ!!」
「お前夢小説の読みすぎだよ。中学生の俺にそんなこと求めないで」
「突然のメタ発言」
at 23:55

2014, Jul 05 tns  立海
知っていた。マネージャーなのに、一緒に戦ってきたというのに、あいつは何で泣かないんだと噂されていることくらい。
馬鹿じゃないのだろうか。テニス部のレギュラーメンバーが、三年生たちが、幸村たちが、あいつらが泣かないっていうのに、私が泣けるわけないじゃないか。
at 09:25
mae / tugi