【寒天問屋】


天満宮



 毎月天満宮を訪れている善次郎の熱心な信心深さを見倣って、和助と松吉と梅吉もついて行くこととなった。

「神信心神信心」
「井川屋が潰れませんように」
「火事で燃えませんように」
「井川屋はともかく天神さんが燃えませんように! 絶対絶対、燃えませんように! 銀二貫が早く貯まりますように!」

 和助は振り返った。「最後の誰や……」






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