戦う! セバスチャン
※月○日、記入者:櫂兎
今日も一日平和でした。



「何でお隣さんがうちの日誌を書いてるんだ」


「まあそれはいつものことだけど、この日を平和と言えるなんて…」


何といってもその日は事件の絶えないデーデマン家の中でも大事件で、屋敷が全壊するような騒ぎだったのだ。デーデマン家使用人日誌をみていた彼らは、お隣さんに大物の器を感じた


戦う! セバスチャン




#お向かいさんが越してきたときの、お隣さんの反応


「あれ、ユーゼフ、戻ってきたんだ・・・・・・・


「……君、ずっとここに住んでたの?」


「まあね」


::


「とかいう会話があったようななかったような…」


デーデマン父の台詞に一同、硬直する。


「や、やだなあ…お隣さんまでそんな話が…」


「ちなみに私が小さい頃から彼はお隣さんで、父も、父の父も、父の父の父も彼がお隣さんで、その父のお隣さんも…」


「聴きたくないです」




#ヘイジの部屋の扉に入ってもすぐ戻ってこれるお隣さんについて


「どうすればできるようになるんでしょうか!」


Bが、自分にもできないものかと期待して櫂兎に問う。櫂兎はそうだなぁと首をひねった。


「慣れる…とか?」


「無理です」


「俺、パラレルワールドとか異世界とか得意だよ」


笑顔で言い放たれ、Bは音をたてて固まった。




#壁から出てきたお向かいさんと、急に現れたお隣さんが遭遇しました。


「……亜空間移動とは、お前も相変わらず渋いな」


「君の瞬間移動の方が面倒だろう?」


(やだもうこんな会話ききたくない)





#肖像画を外して壁から出てくる代々当主を前に


「ご先祖サンが生まれそうだ カベから


「ゾンビ――!!」


「いっそ俺が祓おうか?」


一同が疑問と驚きを混ぜたような顔をする。一人セバスチャンが納得の声を出す。


「霊の触り方を教えてくれたのは、そういやお前だったな」




#結論:一見常識人なお隣さんは普通じゃない

33 / 56
飛ぶ計画
Prev | Next
△Menu ▼bkm
[ 戻る ]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -