※月○日、記入者:櫂兎
今日も一日平和でした。「何でお隣さんがうちの日誌を書いてるんだ」
「まあそれはいつものことだけど、この日を平和と言えるなんて…」
何といってもその日は事件の絶えないデーデマン家の中でも大事件で、屋敷が全壊するような騒ぎだったのだ。デーデマン家使用人日誌をみていた彼らは、お隣さんに大物の器を感じた
戦う! セバスチャン
#お向かいさんが越してきたときの、お隣さんの反応
「あれ、ユーゼフ、
戻ってきたんだ」
「……君、ずっとここに住んでたの?」
「まあね」
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「とかいう会話があったようななかったような…」
デーデマン父の台詞に一同、硬直する。
「や、やだなあ…お隣さんまでそんな話が…」
「ちなみに私が小さい頃から彼はお隣さんで、父も、父の父も、父の父の父も彼がお隣さんで、その父のお隣さんも…」
「聴きたくないです」
#ヘイジの部屋の扉に入ってもすぐ戻ってこれるお隣さんについて
「どうすればできるようになるんでしょうか!」
Bが、自分にもできないものかと期待して櫂兎に問う。櫂兎はそうだなぁと首をひねった。
「慣れる…とか?」
「無理です」
「俺、パラレルワールドとか異世界とか得意だよ」
笑顔で言い放たれ、Bは音をたてて固まった。
#壁から出てきたお向かいさんと、急に現れたお隣さんが遭遇しました。
「……亜空間移動とは、お前も相変わらず渋いな」
「君の瞬間移動の方が面倒だろう?」
(やだもうこんな会話ききたくない)
#肖像画を外して壁から出てくる代々当主を前に
「ご先祖サンが生まれそうだ
カベから」
「ゾンビ――!!」
「いっそ俺が祓おうか?」
一同が疑問と驚きを混ぜたような顔をする。一人セバスチャンが納得の声を出す。
「霊の触り方を教えてくれたのは、そういやお前だったな」
#結論:一見常識人なお隣さんは普通じゃない
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bkm