詰め合わせ11
▽コードギアス -反逆のルルーシュ-
▽マギ
▽07-GHOST








▽コードギアス -反逆のルルーシュ-


「リヴァル・カルデモンド」


今日もいつものバーでバイト中だったリヴァルは、名を呼ばれカウンターを拭く手を止めた。


「学校に内緒でアルバイトしてるって噂をきいてきたんだがー」


「げ」


頭をポリポリとかいて、気まずそうにリヴァルを見ているのは、アッシュフォード学園で心理カウンセラーとして働いている教師だった。


「非合法チェスはいただけねーぜ?」


リヴァルの近くの椅子にどかりと座りこみ、彼は溜息をついた。


「と、いっても例の生徒会副会長様様までそれに関わっているとなっちゃ、学校側に話せばおおごとになるし、今そんな騒ぎは起きてほしくないだろ。黙っててやるよ。ただし危ない橋は渡らないこと」


そういうと彼は酒を注文した。


「今回は教師としてリヴァルをみにきたんじゃなく、客としてきたことにする」



::



ブリタニア有力貴族の養子だったりするので、中立と言っているのにゼロ側にはブリタニア側と間違えられたり、ブリタニアを裏切ったと思われて攻撃されたり。


「ああもう冗談じゃねえ生身の人間に向かって砲撃するかよ普通…」


「その中をかいくぐって生き残ったことのほうが普通じゃない」




▽マギ


「なんてことだ、おねえさんはおにいさんだったなんて!」


うしろにガーンとでも効果音でもついている風に、アラジンは悲壮を顔に浮かべている。


「俺もそんなにショック受けられると傷つくんだけど」


櫂兎が女装して一緒の隊商に乗せてもらって目的地に向かってたところを、どさくさにアラジンが胸(という名の肉まん)を触ってきた結果が、今だった。


「ああでも、これおいしいねえ」


「食うなよ」


詰めていた肉まんをもぐもぐと食べるアラジンに櫂兎はため息ついた。…とりあえず、まな板になってしまった胸を見て(いや、もともと平らな胸ではあるのだが)、また深いため息をつく。


「まあまあ元気をだしてよおにいさん、これおいしいよ」


そうしてアラジンに差し出されたのはもう一つの肉まんだった。櫂兎は涙目になりながらもぐもぐとそれを食べた。衛生上よろしくない環境にあった肉まんだが、普通においしかった。



::



「おにいさん、起きておくれよ」


「…ン、う、………ここは?」


意識を取り戻した櫂兎は、その場の暗さに眉を寄せ、手足にかけられた錠に状況を理解した。


「奴隷商人に狙われたってところかあ」


櫂兎は居眠りしていたのだが、道中隊商に大岩を落とされたらしい。大事にも気づかず寝てしまっていた自分に櫂兎は呆れた。どうしてこうも自分は危機意識がないのか――それには、櫂兎にとってこの状況は危機ですらなかったことに起因するのだが、それに櫂兎か気づくことはなかった。

櫂兎が力任せに鍵を壊そうとしたところで、ものすごい音が背後で聞こえ、振り向く。扉が外からの力に真っ二つに折れ、木の破片が顔に飛んできた。外部からの救助の手だった。




▽07-GHOST


「シスター」


櫂兎は最近バルスブルグ教会にやってきたという少年に目を向けた。


「おい、そいつはシスターなんかじゃねえよ」


「へっ?」


クラウの言葉に彼が不思議そうな顔をする。櫂兎はクスリと笑った。


「司教さんでーす」


「えええええええ?!」





シスターの格好をしている理由を問われた櫂兎は、言葉を濁した。


「この服装は本意じゃないんだけど、俺が俺として見つかると厄介な人たちがいてね」


この服装をしていたら、まず見つかることはないだろうということらしい。いったい何があってのことなのか、とても謎だ。





+++ゴッドハウス巡りの旅に「俺も妹さがしするー」と便乗しました。


アヤナミと対峙した櫂兎に、アヤナミは目を細めた。


「随分と変わった趣味になったものだな」


「お生憎、そっちの目くらましにやむを得ず…だったんだけどアヤナミちゃんにはバレちゃうかぁ」


シスター帽を脱ぎ捨て、長い黒髪を揺らした櫂兎は、そういって目の前のアヤナミを睨んだ。


補足::元軍人、問題起こしたのち危険人物として軍に追われてました。
ところでラゼットがかわいい

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飛ぶ計画
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