あとがき(言いたい放題) ■誰かがいた海 羽風薫 思い出すのは、波の音。いつだってそれは危うくて、彼を連れ去ってしまいそうで、やっぱり私は落ち着かない。 あとがき ■光遠く 斎宮宗 あの日まで、宗は学院で一番のアイドルだった。 あとがき ■卑怯な背中 遊木真 真に対して憤りをぶつけているはずなのに、その言葉はすべて私に突き刺さり、血の海をつくってしまった。そうだ、馬鹿なのは私のほうだ。 あとがき ■星瞬く夜の片隅 斎宮宗 その中心に、宗が立っていた。ずっと見たかった姿だった。宗が壊れた、あの日からずっと。 あとがき ■僕のテレプシコーラ 斎宮宗 「あるいは、宗。あなたが、私の最果てなのかもしれない」 あとがき ■あの子はきっと泥の中 影片みか 影片くんの行方は誰も知らない。 あとがき ■シャングリラの夜明け 斎宮宗 ここに私がいること。ここに宗がいること。いつもそれは不明確な事実だった。 あとがき |