あとがき(言いたい放題)

■卑怯な背中 遊木真

トリスタで一番好きなのはゆうくんです!!

ゆうくんって、なんかずるいよなぁ…と思って書いたお話。決して姑息でも性悪でもない。ただ純粋に生きている。自分に嘘がつけない。それが人を傷つける。
そしてゆうくんのもっとずるいところは「ずるい」と指摘された時に「本当ずるいよね」って困ったように言うところ!!

ヒロインはゆうくんのこと好きだけど、ゆうくんは自分のこと好きになってくれないって諦めてる。諦めてるけど一回だけでいいからって、強引にゆうくんを誘って行為をした。それで幸せになれると思っていた、刹那的に。その時だけ、ゆうくんが自分を愛しているふりをしてくれればいいと思っていた。でもゆうくんはそれができない…頼まれたとしても、どうしても罪悪感を感じてしまう…。そしてそれに気づいたヒロインが虚しくなってゆうくんに八つ当たりをするお話でした。

こういうwin-winならぬ、lose-loseでどうしようもない関係が好きです…
書きながらちょっとだけ綿矢りさの『蹴りたい背中』のお話を思い出していました。